「登山を始めてみたいけれど、道具を揃えるのにお金がかかりそう……」
「たまにしか行かないハイキングに、数万円もする靴を買うのはちょっと抵抗がある」
そんな風に悩んでいませんか?確かに本格的な登山靴は高価なものが多いですが、実は最近、1万円前後でも驚くほど高性能な「安いトレッキングシューズ」がたくさん登場しているんです。
今回は、初心者の方が後悔しないための賢い選び方と、コストパフォーマンスに優れたおすすめモデルをたっぷりご紹介します。安全に、そしてお財布に優しく山歩きを楽しむためのヒントを見つけてくださいね。
なぜ初心者に専用のトレッキングシューズが必要なのか
「普段履き慣れているスニーカーじゃダメなの?」という質問をよくいただきます。結論から言うと、公園の散歩レベルならスニーカーでも十分ですが、未舗装の山道を歩くなら「安くても専用靴」を履くべき明確な理由があります。
1. 滑りやすさが全く違う
山の道は土、砂利、濡れた岩、木の根など、滑りやすいトラップの宝庫です。スニーカーの底は平らで柔らかいため、こうした路面では踏ん張りが効きません。トレッキングシューズは、深い溝と特殊なゴム素材によって、悪路でもしっかり地面を掴むように設計されています。
2. 足首をグネるリスクを減らす
ゴツゴツした石の上を歩くと、足首は常に不安定な状態にさらされます。トレッキングシューズの多くは「ミドルカット」や「ハイカット」といって足首まで覆う形状をしており、不意に足をひねるのを防いでくれます。
3. 足裏の疲れを軽減する
スニーカーで長時間デコボコ道を歩くと、足の裏にダイレクトに衝撃が伝わり、すぐに疲れ果ててしまいます。登山用の靴はソール(底)に適度な硬さがあるため、岩の角を踏んでも足裏が痛くなりにくく、体力を温存できるんです。
失敗しない「安いトレッキングシューズ」の選び方
安い買い物で失敗しないためには、価格以外のチェックポイントをしっかり押さえておく必要があります。以下の3つのポイントを基準に選んでみましょう。
防水機能がついているか
山の天気は非常に変わりやすいです。急な雨はもちろん、朝露に濡れた草むらを歩くだけでも、防水性のない靴だと中までびしょ濡れになってしまいます。足が濡れると冷えの原因になり、体力を急激に奪われます。
「防水(Waterproof)」や、独自の防水透湿素材(コロンビアのオムニテックなど)が使われているモデルを選びましょう。理想はゴアテックスですが、低山ハイクなら各メーカー独自の防水素材でも十分機能します。
カットの高さ(履き口の深さ)
トレッキングシューズには大きく分けて3つのタイプがあります。
- ローカット:スニーカーのような形。軽くて歩きやすいですが、砂利が入りやすく足首の保護力は低めです。
- ミドルカット:くるぶしまで覆うタイプ。初心者にはこのタイプが一番おすすめです。適度なホールド感と歩きやすさのバランスが取れています。
- ハイカット:足首をがっちり固定。重い荷物を背負う本格登山向けですが、最初は少し歩きづらく感じるかもしれません。
サイズ選びは「+0.5〜1.0cm」が鉄則
普段の靴と同じサイズを買うのはNGです。登山では厚手の靴下を履くことが多いですし、何より「下り坂」でつま先が靴の先端に当たると、爪が死んでしまうほど痛むことがあります。
つま先に1cm程度の余裕(捨て寸)があるサイズを選びましょう。試着する際は、必ず登山用の厚手靴下を履いて確認してくださいね。
コスパ最強!安いトレッキングシューズおすすめ10選
ここからは、信頼できるブランドの中から、特にコストパフォーマンスに優れた10足を厳選してご紹介します。
1. キャラバン C1_02S
日本の登山靴の代名詞とも言える一足です。1万円台半ばと、格安品よりは少し高めですが、ゴアテックスを採用しており、性能は本格派。日本人の足型(幅広・甲高)に合わせて作られているので、海外ブランドが合わない方にもぴったりです。これ一足あれば、富士登山まで対応できます。
2. ハイテック アオラギ
イギリス生まれのブランド、ハイテックは「安くておしゃれ」な靴の宝庫。5,000円〜8,000円程度で手に入るモデルが多く、独自の防水素材も備えています。街履きでも違和感のないデザインなので、キャンプや野外フェスと兼用したい方におすすめです。
3. コロンビア セイバー
コロンビアの定番モデル。非常に軽量で、スニーカー感覚で軽快に歩けます。独自の「オムニテック」素材により、蒸れにくさと防水性を両立。1万円前後でセールにかかることも多く、日帰りハイキングの強い味方です。
4. ダンロップ アーバントラディション
「とにかく安く、でも安心感が欲しい」という方に支持されているのがダンロップ。幅広設計で履き心地がゆったりしており、近所の低山や散歩の延長での使用に最適です。5,000円前後で見つかることも多い驚異のコスパモデルです。
5. メレル モアブ
世界中で愛されているベストセラー。サイドのサポート力が強く、足が靴の中でブレにくいのが特徴です。少し予算を足せばゴアテックス版も選べますが、非ゴアテックス版なら比較的安価に手に入ります。マルチな路面に対応できる万能選手です。
6. サロモン エックスアドベンチャー
トレイルランニングの世界で有名なサロモン。その技術を活かしたトレッキングシューズは、グリップ力が非常に高いのが魅力です。シュッと引き締まったデザインで、足元をスタイリッシュに見せたい方に人気です。
7. アディダス テレックス
スポーツブランドのアディダスが展開するアウトドアライン。独自のアウトソール素材「Continentalラバー」を採用したモデルは、濡れた岩場でも驚くほど滑りません。セール時期を狙うと、かなり安くゲットできることがあります。
8. キーン ターギー
つま先をしっかり保護するラバーガードが特徴的なキーン。足幅が広めに作られているため、締め付け感が苦手な方に向いています。耐久性が高く、長く履き続けられることを考えれば非常にコスパの良い選択です。
9. ワークマン アクティブハイク
驚きの2,000円以下という価格で話題になった一足。本格的な登山には正直心許ないですが、高尾山のような整備された道を歩くなら十分な性能です。「まずは一度歩いてみたい」という超ビギナーの入門用として。
10. ニューバランス フレッシュフォーム ヒエロ
クッション性に優れたトレイルシューズ。ソールが非常に柔らかいため、膝への負担を抑えたい方に向いています。本格的な登山靴というよりは「山も歩ける高機能スニーカー」といった立ち位置で、軽快なハイクに最適です。
安い靴を長く、安全に使うためのポイント
安く手に入れたシューズだからこそ、大切に扱ってその性能を最大限に引き出しましょう。
使用後は必ず汚れを落とす
泥がついたまま放置すると、素材の劣化を早めるだけでなく、防水透湿機能の「穴」が塞がって蒸れやすくなります。帰宅後はブラシで泥を落とし、湿った布で拭くだけでも持ちが全然違います。
直射日光を避けて保管する
「高い靴は一生モノ」と言われることもありますが、安い靴に使われている接着剤やゴム素材は、熱や紫外線に弱いです。ベランダに出しっぱなしにせず、風通しの良い日陰で保管してください。
寿命を知る(加水分解に注意)
どんなに大切に扱っても、靴のソールに使われているポリウレタンなどは5年前後で寿命が来ます。見た目が綺麗でも、ソールがポロッと剥がれる「加水分解」が起きることがあります。数年ぶりに履く場合は、家を出る前にソールを強く引っ張って剥がれないか確認しましょう。
まとめ:自分にぴったりの安いトレッキングシューズを見つけよう
いかがでしたか?「安い」と言っても、今のトレッキングシューズは非常に進化しています。自分の歩きたい山や頻度に合わせて選べば、1万円以下のモデルでも十分に安全で楽しい登山をサポートしてくれます。
最後に、靴選びで最も大切なのは「自分の足に合うかどうか」です。気になるモデルを見つけたら、ぜひ一度足を入れてみてください。そしてお気に入りの一足を手に入れたら、次は素晴らしい景色が待っている山頂を目指しましょう!
あなたが最適な安いトレッキングシューズを見つけ、心地よい風を感じながら山を歩ける日が来ることを応援しています。
次は、一緒に履いていく「登山用靴下」や「レインウェア」についてもチェックしてみませんか?道具を賢く揃えて、素敵なアウトドアライフをスタートさせましょう!


