スニーカーを選ぶとき、「サイズは27センチでいいや」と“長さ”だけで決めていませんか?
実は、ニューバランスでは「ウィズ(ワイズ)」と呼ばれる“足幅”のサイズがもう一つの重要な基準になっています。
このウィズを正しく理解することで、履き心地も歩きやすさも劇的に変わるんです。
ウィズ(ワイズ)とは?靴の「足幅」を示すもうひとつのサイズ
「ウィズ(W)」または「ワイズ」とは、靴の“横幅”や“足囲”を表すサイズのこと。
一般的な靴サイズが「足の長さ(センチ)」を基準にしているのに対し、ウィズは「足の横の広がり」「ぐるりと一周の長さ(足囲)」を示しています。
同じ27センチのスニーカーでも、ウィズが違うだけで履き心地はまったく変わります。
幅が狭いと小指や甲が圧迫され、広すぎると足が中で動いて疲れやすくなる。
つまり、ウィズは快適なフィット感を得るための“第二のサイズ”なのです。
ニューバランスはこの点を非常に重視しており、他ブランドよりも多くのウィズ展開を用意しています。
日本人は欧米人に比べて「甲高・幅広」な足型が多いので、ウィズを意識して選ぶことが大切です。
ニューバランスのウィズ展開を理解しよう
ニューバランスでは、アルファベットや数字でウィズを表記しています。
メンズ・ウィメンズ・ユニセックスで意味合いが少し異なるため、それぞれ確認しておきましょう。
メンズ/ユニセックスモデル
- D:やや細め(欧米標準)
- 2E:日本人男性の標準幅
- 4E:幅広
- 6E(またはG):超幅広
ウィメンズモデル
- B:細め
- D:標準
- 2E:幅広
- 4E:超幅広
つまり、同じ「D」でもメンズとレディースでは意味が違う点に注意が必要です。
ウィメンズのDは標準幅、メンズのDは細め。性別をまたいで選ぶときはこの違いを意識しておくと失敗を防げます。
自分の足幅を測ってみよう
「自分のウィズなんて知らない」という人が多いですが、実は自宅でも簡単に測れます。
測り方の手順
- 床に紙を敷き、靴下を履いて立つ
- 親指と小指の付け根を結んだ線上にマークをつける
- その距離(足幅)を測定する
- さらに、足の周囲をぐるりと測って「足囲」も確認
- 両足を測り、広い方を基準にする
測る時間帯は、足が少しむくんで広がる夕方〜夜がベスト。
これが実際に靴を履くときの状態に近く、より正確な数値になります。
ウィズを無視するとどうなる?よくある失敗例
ウィズを意識せずに選ぶと、次のようなトラブルが起こりがちです。
- 「いつものサイズで買ったのに横がきつい」
- 「足先は余ってるのに小指が当たる」
- 「長時間歩くと外側が痛くなる」
- 「靴の中で足が泳ぐようにズレる」
これらはすべてウィズのミスマッチが原因です。
たとえば、幅広の足の人が「D」ウィズを履くと横が圧迫されて痛くなり、逆に細い足で「4E」を履くとフィットせず安定感が失われます。
ニューバランスはモデルごとに細身・幅広などの設計傾向があるので、足型とモデルの相性を確認することが大切です。
モデルによってウィズの感じ方が違う理由
ニューバランスのスニーカーは、モデルによって木型(ラスト)が異なります。
この「木型」がフィット感を決める重要な要素です。
代表的な木型は以下の3種類です。
- SL-1:細めでシャープなシルエット(例:ニューバランス 990v6)
- SL-2:標準〜ややゆったり(例:ニューバランス 574、ニューバランス 996など)
- PL-1:女性用モデル中心、やや細め
たとえばニューバランス 990v6はSL-1をベースにしており、同じサイズでも幅が狭く感じる人が多いです。
逆にニューバランス 574はSL-2なので、全体的にゆとりのある履き心地になります。
そのため、同じ27cmでもモデルによって「キツい」「ちょうどいい」「ゆるい」と感じるのは自然なこと。
ウィズと木型の両方を理解して選ぶと、より自分に合った一足を見つけやすくなります。
失敗しないウィズ選びのポイント
自分の足型と好みのフィット感を踏まえて、次のポイントを意識して選んでみましょう。
- 足囲を測って目安のウィズを決める
足囲が広めなら2Eや4E、細めならDやBがおすすめです。 - モデルごとの木型を調べる
細身設計のモデルはワイズを上げる、ゆったり設計ならそのままでOK。 - レビューでサイズ感をチェック
「幅が狭め」「ワンサイズ上げ推奨」といった口コミは参考になります。 - サイズアップとワイズアップの違いを理解する
サイズを上げると長さも変わります。横幅だけを広げたい場合はワイズアップが理想的です。 - 実店舗で試着して比較する
ニューバランスの直営店や専門店では、専用機器で足長と足囲を計測してもらえます。 - 履く時間帯を意識する
夕方以降に試着すると、むくみを考慮した現実的なフィットが確認できます。
足型タイプ別おすすめウィズ
細め・甲低タイプ
- DまたはBワイズがおすすめ。
- ニューバランス 990v6やニューバランス 1500などスリムなモデルが合いやすい。
標準タイプ
- メンズなら2E、ウィメンズならDがベース。
- ニューバランス 574、ニューバランス 996、ニューバランス 327など、多くの定番モデルが適応。
幅広・甲高タイプ
- 4Eや6E展開のモデルを選ぶと安心。
- ニューバランス 990v6、ニューバランス 1080、ニューバランス M860など、フィット性を重視したラインがおすすめ。
用途別のウィズ選び
通勤・長時間歩行に使う場合
足がむくみやすいため、少し余裕のあるワイズを選ぶと快適です。
4Eや2Eで圧迫を感じないサイズ感が理想。
ファッション重視で選ぶ場合
見た目をスッキリさせたいなら、やや細めのDワイズを選ぶとスタイルがきれいに見えます。
ただし、無理に細いものを履くと疲労や痛みの原因になるので注意。
スポーツ・ランニング用途
ホールド感を重視。横が動かない程度にフィットするワイズを選びましょう。
ニューバランス 990v6やニューバランス 1080などのラン系モデルは、機能性とフィット感の両立が可能です。
ネット通販で買うときの注意点
オンライン購入では試着できない分、以下の点を押さえておきましょう。
- 商品ページで「ワイズ表記(D/2Eなど)」を必ず確認
- サイズ感のレビューを複数チェック
- 返品・交換可能なショップを選ぶ
- 同じモデルの別ウィズ展開があるか確認する
ニューバランス公式オンラインでは「サイズ交換無料」キャンペーンを行うこともあります。
不安がある場合は、まず直営店でサイズ確認してからオンラインで購入するのが確実です。
ニューバランスのウィズを理解して、自分史上最高の履き心地へ
「ウィズなんて気にしたことがなかった」という人こそ、一度足囲を測ってみてください。
自分に合ったウィズを選ぶだけで、スニーカーの快適さが驚くほど変わります。
ニューバランスはその豊富なウィズ展開で、誰の足にも“ちょうどいい”一足を提供してくれるブランドです。
足に合ったスニーカーは、歩く姿勢も軽やかにしてくれます。
次にニューバランスを選ぶときは、ぜひ「ウィズ」を意識して選んでみてください。
あなたの足に本当にフィットする相棒が、きっと見つかるはずです。


