「今年こそは、あの山の頂上から絶景を眺めたい!」
そんな風に登山を計画している方にとって、最も大切で、かつ最も迷う買い物が「トレッキングシューズ」ではないでしょうか。
ウェアやザックも大切ですが、山道で自分の体重を支え、一歩一歩を前に進めてくれるのは靴だけです。もし足に合わない靴を選んでしまうと、登り始めてすぐに靴擦れができたり、下山で膝が笑ってしまったりと、楽しいはずの登山が苦行になってしまうことも。
でも安心してください。2026年現在のトレッキングシューズは、驚くほど進化しています。「軽くて、滑らなくて、しかもおしゃれ」なモデルが勢揃いしているんです。
この記事では、初心者が絶対に失敗しないための選び方のコツから、今選ぶべき人気の15足まで、これさえ読めば迷わず山へ出かけられる情報をぎゅっと凝縮してお届けします。
なぜ普通の運動靴ではダメなの?トレッキングシューズの役割
「公園を散歩するくらいならスニーカーでもいいけれど、山を歩くなら専用の靴が必須」と言われるのには、ちゃんとした理由があります。
足首を守るホールド力
山の地面は、私たちが普段歩いているアスファルトのように平らではありません。石がゴロゴロしていたり、木の根っこが張り出していたり。不整地で足を挫きそうになったとき、ガシッと足首を支えてくれるのがトレッキングシューズの役割です。
滑らないための特殊なソール
雨上がりの土や、湿った岩場は想像以上に滑ります。トレッキングシューズの底は、深い溝や粘り気のあるゴム素材でできており、滑りやすい場所でも地面をしっかりキャッチしてくれます。
疲れを軽減するクッション性と剛性
柔らかすぎる靴だと、石を踏むたびに足の裏にダイレクトに衝撃が伝わり、すぐに疲れてしまいます。適度な硬さ(剛性)があることで、足の裏の筋肉の負担を減らし、長時間の歩行をサポートしてくれるのです。
初心者がチェックすべき「3つのカット」の違い
お店に行くと、足首の高さが違う靴が並んでいて驚くかもしれません。自分の目的に合った「高さ」を選ぶのが、疲れないための第一歩です。
ローカット:軽快に歩きたい方に
くるぶしの下までの高さで、見た目はスニーカーに近いタイプです。
- メリット: とにかく軽くて、足首が自由に動かせる。
- 向いている山: 整備されたハイキングコース、キャンプ、フェス、普段履き。
- 注意点: 荷物が重い時や、ガレ場(石が転がっている場所)では足首の保護が手薄になります。
ミッドカット:最初の一足に最適
くるぶしをちょうど覆うくらいの高さ。初心者に最も選ばれている、いわゆる「万能選手」です。
- メリット: 足首の安定感と、歩きやすさのバランスが絶妙。
- 向いている山: 日帰り登山、富士登山、標高1,500m〜2,000m程度の山。
- 注意点: 舗装路を長く歩くときは、少し足首周りに違和感を感じることもあります。
ハイカット:重い荷物を背負うなら
足首をガッチリと固定するタイプ。本格的な縦走や雪山を目指す人用です。
- メリット: 足首が完全に固定されるので、大きなザックを背負ってもふらつきにくい。
- 向いている山: アルプス、岩稜帯、数日間にわたるテント泊登山。
- 注意点: 靴自体が重く、ソールも硬いため、歩き方に慣れが必要です。
2026年最新版!トレッキングシューズおすすめ15選
それでは、今選ぶべき人気のモデルをカテゴリー別に紹介していきます。
初心者でも安心!王道の定番モデル
まずチェックしたいのが、日本人の足に馴染みやすく、多くの登山者に愛されているロングセラーモデルです。
- キャラバン トレッキングシューズ C1_02S日本が誇る老舗ブランド「キャラバン」の代表作。日本人の足型に合わせて幅広く作られており、履き口も柔らかいので、初めて履いた瞬間から足に馴染む感覚があります。指先周りに余裕があるため、爪を痛めにくいのも嬉しいポイントです。
- メレル カメレオン 8 ストーム ゴアテックス「カメレオン」の名の通り、どんな地形にも対応する汎用性の高さが魅力。ビブラムソールを採用しており、濡れた地面でも滑りにくいと評判です。カラフルなデザインが多く、フェスや雨の日の通勤に使う人も多い一足です。
- サロモン X ULTRA 360 Edge Mid GTXトレイルランニングの技術を詰め込んだ、現代的なトレッキングシューズ。非常に軽量で、クイックレースシステム(紐を引っ張るだけで締まる)を採用しているため、着脱が驚くほどスムーズです。
- ザ・ノース・フェイス クレストン ミッド ウォータープルーフデザインの良さはもちろん、機能面も妥協なし。独自の防水透湿素材を使用しており、雨の中でも足元はドライ。スリムなシルエットなので、街中で履いていても違和感がありません。
- モンベル タイオガブーツ言わずと知れた日本のトップブランド。高品質ながら価格が抑えられており、コストパフォーマンスは最高峰です。全国に店舗があるため、メンテナンスの相談もしやすいのが魅力。
疲れにくさを追求した高機能モデル
「もっと楽に、もっと遠くまで歩きたい」という方に支持されている、テクノロジー満載のモデルです。
- ローバー レネゲード GT MIDヨーロッパでベストセラーを続ける名品。ヌバックレザーの質感が美しく、足全体を包み込むようなフィット感があります。長時間歩いても足の裏が痛くなりにくい魔法のような履き心地です。
- スカルパ モヒート ハイク GTXクライミングシューズのノウハウを活かしたフィット感が特徴。つま先までシューレースがあるため、自分の足の形に合わせて細かく調整可能です。岩場でもしっかり踏ん張りが効きます。
- スポルティバ TX5 GTX登山靴のロールスロイスとも称されるスポルティバ。この「TX5」はアプローチシューズ(岩場へ向かうための靴)の軽快さと、登山靴の堅牢さを両立させた傑作。とにかくカッコいいのも選ばれる理由です。
- ホカ オネオネ カハ 2 GTX厚底ブームの火付け役によるトレッキングシューズ。圧倒的なクッション性で、膝への衝撃を最小限に抑えてくれます。下り坂で膝が痛くなりやすい方に特におすすめです。
- キーン ターギー IV ミッドつま先を保護するラバーガードが特徴。岩や木の根にぶつけても痛くありません。足幅が非常に広く設計されているので、幅広甲高で悩んでいる方の救世主的な一足です。
軽快さとスタイルを両立した最新モデル
2026年のトレンドである「ファストパッキング」や「サステナブル」を意識したモデルたちです。
- アルトラ ローンピーク アルパイン「ゼロドロップ(つま先とかかとの高さが同じ)」という設計で、人間本来の自然な歩き方をサポート。足先が扇状に広がっているので、外反母趾気味の方でも指が自由に動かせます。
- アディダス テレックス フリー ハイカー 2.0BOOSTフォームを搭載し、歩くたびにエネルギーをリターンしてくれるような感覚があります。ソックスのようなフィット感で、靴擦れのリスクを大幅に減らしてくれます。
- マムート デュカン ハイ GTX足の自然な動きを妨げない独自のテクノロジーを採用。歩行時の姿勢を正してくれるような感覚があり、効率的な足運びをサポートします。
- コロンビア セイバー 5 ミッド アウトドライ「アウトドライ」という独自の防水構造により、外側に水を含ませないのが特徴。濡れても重くならず、快適な歩行が続きます。
- オン クラウドトラックススイス生まれの「On」によるトレッキングモデル。独特の空洞ソールが衝撃を吸収し、街から山までシームレスに駆け抜けられる一足です。
失敗しないための「サイズ選び」と「試着」のコツ
どんなに高価で人気の靴でも、サイズが合っていなければ宝の持ち腐れです。以下のポイントを必ずチェックしましょう。
「指1本分」の余裕が命
登山用の厚手の靴下を履いて、靴を履きます。まずつま先を限界まで前に詰めてください。その状態で、かかとに人差し指が「スッ」と1本入るくらいの隙間があるのがベストサイズです。
なぜ余裕が必要かというと、下山時に足が前へ滑るため、余裕がないとつま先を打ちつけて爪が真っ黒になってしまうからです。
夕方に試着する
足は夕方になるとむくんで大きくなります。登山中も足はむくむため、朝一番よりも午後に試着する方が、実際の山行に近いサイズ感を確認できます。
実際に歩いて「かかと」を確認
靴紐をしっかり締めたら、店内の坂道(あれば)を歩いてみてください。特にかかとが「パカパカ」と浮かないかチェック。かかとの浮きは激しい靴擦れの原因になります。
長く愛用するためのメンテナンス術
お気に入りの一足が見つかったら、長く使いたいですよね。トレッキングシューズを長持ちさせるコツは意外とシンプルです。
- 泥汚れは早めに落とす: 泥が付いたまま放置すると、生地の透湿性が損なわれ、劣化が早まります。水洗いや専用ブラシでサッと落としましょう。
- 陰干しが基本: 直射日光はゴムやレザーを傷めます。風通しの良い日陰で、中敷きを抜いて乾かしてください。
- 防水スプレーを忘れずに: 新品のうちに、そして定期的に防水スプレーをかけることで、汚れも付きにくくなります。
まとめ:【2026年最新】トレッキングシューズおすすめ15選!初心者でも疲れない選び方
お気に入りのトレッキングシューズが見つかれば、山歩きの楽しさは何倍にも膨らみます。
初心者のうちは、まずは**キャラバンやサロモン**のような、多くのユーザーに支持されている定番モデルから試してみるのが一番の近道です。自分の足にぴったりの「相棒」を見つけて、日常の喧騒を離れた美しい山々の風景を楽しみに行きましょう。
一度足を通せば、きっと新しい世界が広がっているはずですよ。
「この靴と一緒に、次はどの山に登ろうかな?」
そんなワクワクを胸に、あなたに最高の一足が見つかることを応援しています!


