トレッキングシューズはダイヤル式が正解?メリット・デメリットと失敗しない選び方
「登山の準備で一番時間がかかるのは靴紐を結ぶこと」「歩いている最中に紐が解けてヒヤッとした」……そんな経験、ありませんか?
山歩きを快適に楽しむために、足元の装備は最も重要です。最近、アウトドアショップの店頭でよく見かけるようになった「ダイヤル式のトレッキングシューズ」。カチカチと回すだけで一瞬でフィットするあの靴に、興味を惹かれている方も多いはずです。
でも、ベテラン登山者が紐靴を愛用しているのを見ると、「本当にダイヤル式で大丈夫なの?」「山の中で壊れたらどうしよう」と不安に感じることもあるでしょう。
今回は、トレッキングシューズのダイヤル式(主にBOAシステムなど)について、その実力と選び方のポイントを徹底解説します。あなたの登山スタイルに本当に合っているのか、一緒にチェックしていきましょう。
トレッキングシューズのダイヤル式が支持される理由
今、多くのハイカーがダイヤル式を選んでいる最大の理由は、なんといってもその「圧倒的な手軽さ」にあります。
着脱のスピードが劇的に変わる
登山口に到着して、さあ出発という時。あるいは山小屋に到着して、早く靴を脱いでリラックスしたい時。ダイヤル式なら、ボタンを引くだけで一瞬で解放され、ダイヤルを回すだけで数秒で締め付けが完了します。このスピード感は、一度体験すると紐靴には戻れないという人が続出するほどです。
誰でも「プロの締め加減」が再現できる
靴紐の場合、均等に締めるにはコツが必要です。つま先の方が緩かったり、逆に締めすぎて血行が悪くなったりすることも。ダイヤル式はワイヤーが連動して全体を均一に包み込むため、誰でも簡単に最適なホールド感を得られます。
「紐が解ける」という物理的なリスクがない
歩行中に紐が解け、それを踏んで転倒する……これは登山における非常に危険なシナリオです。ダイヤル式は構造上、勝手に緩むことはあっても「解けて垂れ下がる」ことはありません。安全性の面でも、実は大きなメリットがあるのです。
知っておきたいメリットとデメリットの真実
便利なダイヤル式ですが、もちろん万能ではありません。良い面だけでなく、注意すべき点も理解しておきましょう。
圧倒的なメリット
- グローブをしたまま操作可能:冬山や寒い日のハイキングでも、手袋を脱がずに調整できます。
- むくみに即座に対応:歩き続けて足がむくんできたとき、歩きながらでもカチッと一段階緩めることができます。
- フィット感の持続:紐のように歩いているうちに徐々に緩んでくることが少なく、常に一定の圧力を保てます。
考慮すべきデメリットと対策
- 細かな部分調整が難しい:一つのダイヤルで全体を締めるタイプだと、「足首だけキツく、甲は緩く」といった個別の調整が紐靴ほど自由にはできません。
- 対策:よりフィット感を求めるなら、ダイヤルが2つ搭載されているモデルを選びましょう。
- 故障時の不安:もし山中でワイヤーが切れたりダイヤルが破損したりしたら……。
- 対策:最近のBOAシステム等は非常に頑丈で、岩にぶつけた程度では早々壊れません。また、BOA 修理キットなどを備えておくか、アフターサービスが充実したブランドを選ぶのが賢明です。
- 価格がやや高め:ユニットのコストがかかる分、同じグレードの紐靴よりも数千円高くなる傾向にあります。
失敗しないためのダイヤル式トレッキングシューズの選び方
「便利そうだから」という理由だけで選ぶと、実際の山行で後悔するかもしれません。選ぶ際のチェックポイントを整理しました。
1. 使用シーンに合わせてカットの高さを選ぶ
- ローカット:整備されたハイキングコースや、キャンプとの併用におすすめ。普段履きとしても違和感がありません。
- ミッドカット:初心者の最初の1足に最適。足首をサポートしつつ、軽快に歩けます。
- ハイカット:重い荷物を背負う縦走や、足場の悪い岩場に行くならこちら。ただし、ダイヤル式でハイカットの本格モデルは選択肢が少し限られます。
2. ダイヤルの数を確認する
シングルダイヤルは軽量で操作がシンプルですが、足全体のホールド感を重視するならダブルダイヤルモデルを探してみてください。上部と下部を別々に調整できるため、紐靴に近いカスタマイズ性が得られます。
3. 防水性は絶対に妥協しない
どんなに便利なダイヤル式でも、水が染み込んでしまっては台無しです。ゴアテックス トレッキングシューズに代表されるような、高い防水透湿性を持つ素材を採用しているモデルを選びましょう。
信頼できるおすすめブランドと定番モデル
ダイヤル式を採用しているブランドは増えていますが、特に信頼性の高いものをいくつか紹介します。
日本人の足に馴染む「キャラバン」
日本人の足型を知り尽くした老舗ブランド。キャラバン トレッキングシューズの中には、初心者でも扱いやすいダイヤル搭載モデルがあり、幅広・甲高の人にも安心です。
スタイリッシュで高機能な「コロンビア」
独自の防水透湿機能「オムニテック」とダイヤルシステムを組み合わせたモデルが人気です。コロンビア セイバーシリーズなどは、軽量でグリップ力も高く、低山ハイクからフェスまで幅広く活躍します。
フィット感を極めた「モンベル」
モンベルのトレッキングシューズは、ダイヤル式(トレールグリッパー搭載モデルなど)のラインナップが豊富です。修理の受付体制も整っているため、長く愛用したい人に向いています。
メンテナンスと長く使うためのコツ
ダイヤル式を長持ちさせるには、少しだけコツがいります。
- 泥汚れはその日のうちに:ダイヤルの隙間に細かい砂や泥が入ると、故障の原因になります。使用後は水で濡らした布で拭き取り、ダイヤルを数回カチカチと動かして砂を排出しましょう。
- 保管時は緩める:使い終わったらダイヤルを解放状態にして保管します。ワイヤーに常にテンションがかかっていると、クセがついてしまうことがあるからです。
- 注油は厳禁:動きが悪いからといって、市販の油を差すのはNGです。かえってゴミを吸い寄せてしまいます。
登山スタイル別・ダイヤル式が「正解」な人
あなたの今のスタイルに、ダイヤル式はフィットしていますか?
- 「これから登山を始める」という初心者紐の結び方に慣れていない初心者にとって、ダイヤル式は大きな味方です。靴が正しく履けていないことによる靴擦れや足の痛みを、道具の力で解決してくれます。
- 「子連れ登山」を楽しむパパ・ママ自分の靴紐を直している暇がない子連れ登山では、片手で操作できるダイヤル式が重宝します。子供の面倒を見ながらでも、サッと足元を整えられます。
- 「膝への負担を減らしたい」人下り坂の前に「少しだけキツく締める」という調整が億劫にならないため、常に適切なサポート状態で歩けます。結果として、膝や関節への負担軽減につながります。
まとめ:トレッキングシューズはダイヤル式が正解?メリット・デメリットと失敗しない選び方
いかがでしたか?
トレッキングシューズにおいて、ダイヤル式は単なる「時短アイテム」ではなく、安全性を高め、登山の疲労を軽減してくれる非常に合理的な選択肢です。
もちろん、伝統的な紐靴の「ミリ単位で調整できる安心感」も捨てがたいものですが、現代のダイヤルシステムの進化は目覚ましく、多くのハイカーにとって「正解」と言えるレベルに達しています。
特に「紐が面倒で登山が億劫になる」くらいなら、迷わずダイヤル式を手に取ってみてください。足を入れた瞬間のフィット感、そして山頂でサッと靴を緩めて景色を楽しむ解放感は、あなたの山歩きをもっと自由にしてくれるはずです。
トレッキングシューズ ダイヤル式をチェックして、次の週末は新しい相棒次の方針として、初心者の方に特におすすめしたい「予算2万円以下で買えるダイヤル式シューズ5選」をリストアップしましょうか?と一緒に、快適なトレイルへ出かけてみませんか?


