スニーカーを履いていて「なんだか疲れやすい」「足が痛くなる」と感じたことはありませんか?
実は、その原因のひとつが“インソールサイズのミスマッチ”です。とくにニューバランスは履き心地の良さで知られていますが、インソールのサイズ選びを間違えると本来のフィット感を活かしきれません。
この記事では、ニューバランスのインソールサイズを正しく選ぶための測り方、サイズ対応の考え方、そして購入時の注意点をわかりやすく解説します。
インソールサイズとは?靴サイズとの違いを理解しよう
まず知っておきたいのは、「靴のサイズ」と「インソールのサイズ」はまったく同じではないということです。
靴のサイズは“足の長さ(足長)+足幅(ワイズ)”で決まりますが、インソールサイズは“靴の中でどうフィットするか”に焦点を当てています。
ニューバランスの公式インソール(例:RCP150・RCP280など)は、S・M・Lなどの表記で展開されています。たとえば、Mサイズが「24.5〜25.5cm」、Lサイズが「26〜27cm」といった具合です。
同じ25cmのスニーカーでも、足の形や厚み、靴内の余裕によって最適なインソールサイズが変わることもあります。
「いつもの靴サイズだからこれでいい」と思い込まず、靴の中の空間や履き心地を基準に考えることが大切です。
正しいインソールサイズを選ぶための測り方
ステップ1:足の実寸を測る
かかとを壁にぴったり付けて、足の輪郭を紙に描きましょう。
最も長い指先までの距離が“足長”、足の一番広い部分が“足幅”です。
夕方や長時間歩いた後など、足がむくんでいる時間帯に測るのがおすすめ。日中のサイズ変化を考慮できるため、より快適なフィットに繋がります。
ステップ2:靴のサイズと比較する
自分の足長が25.0cmなら、ニューバランスのスニーカーでは25.0〜25.5cm(US7〜7.5)を履く人が多い傾向です。
その場合、インソールは「M(24.5〜25.5cm)」を選ぶのが基本。ただし、厚手のソックスを履く方や中敷きを重ねたい場合はLサイズを選び、つま先をカットして微調整すると快適に仕上がります。
ステップ3:インソールを靴に合わせて確認
購入後は、まず元の中敷きを取り出して比べてみましょう。
インソールが大きい場合は、元の中敷きを型紙としてトレースし、爪先側を少しずつハサミでカットします。
いきなり短く切ると失敗しやすいので、「少し大きめ→微調整」の順で進めるのがコツです。
サイズ選びで失敗しやすい3つの落とし穴
1. 足の実寸だけで決めてしまう
足長をそのまま当てはめて購入すると、靴に入れた際につま先が窮屈になることがあります。
靴の内寸や中敷きの厚みを考慮し、「靴サイズ+靴内の余裕」で判断するようにしましょう。
2. 厚みを見落とす
インソールはモデルによって厚さが異なります。
クッション性の高いタイプを入れると、靴の中がタイトになり、結果として足が圧迫されることも。
「厚みのあるインソールを選ぶなら、靴紐を緩めるかワンサイズ上の靴を検討する」ことがポイントです。
3. アーチサポートの位置が合っていない
ニューバランスのインソールには、土踏まずを支える“アーチサポート”が備わっています。
ところが、サイズを誤るとサポートの位置がずれて、かえって疲れの原因になることも。
足の形に合わせて、アーチが自然にフィットするかを確認してから使用しましょう。
ニューバランス純正インソールのサイズ展開と特徴
ニューバランスの純正インソールは、モデルによって対応サイズや設計思想が異なります。代表的なものを紹介します。
- RCP280:安定性とクッション性を両立した定番モデル。XS〜2XLまでの6サイズ展開。
- RCP150:軽量で柔らかく、日常使いに向く薄型タイプ。スニーカーの履き心地をそのままにアップデートできます。
- RCP330:より高反発なクッションを備え、ウォーキングや立ち仕事にもおすすめ。
これらのインソールはつま先部分をカットして調整できる仕様が多く、靴に合わせて微調整する前提で作られています。
自分のスニーカーサイズに近いものを選び、微調整でジャストフィットを目指すのが基本です。
用途別おすすめのインソール選び
日常使い・通勤通学
柔らかく軽量なタイプが最適です。RCP150のようなモデルは長時間履いても蒸れにくく、歩行中の衝撃を自然に吸収します。
薄めなので靴のサイズを変えずにそのまま使用できます。
立ち仕事・ウォーキング
立ちっぱなしや長距離を歩く場合は、アーチサポートと衝撃吸収性が重要。
RCP280などの厚みのあるタイプが向いており、足裏全体をしっかり支えてくれます。
ランニング・トレーニング
反発性のあるスポーツ向けインソールを選びましょう。
衝撃を逃しつつ安定性を高めてくれるタイプが、パフォーマンス向上に繋がります。
購入前にチェックすべきポイント
- パッケージのサイズ対応表を確認する
例:M=24.5〜25.5cm、L=26〜27cmなど。 - 今の靴のインソールを取り出して比べる
元の形をトレースしておけばカット時に失敗しません。 - 試し履きで“かかとが浮かないか”を確認する
インソールを入れると微妙に厚みが増すため、ヒールカップがフィットしているかを要チェック。 - 靴紐の調整もセットで行う
インソールを交換すると靴内の高さが変わるため、紐を少し緩めるだけで快適性が大きく変わります。
実際に多い失敗談とその対処法
「Mサイズを入れたら少しきつかった」「切りすぎて短くなってしまった」など、失敗談は意外と多いです。
しかし、ほとんどは次の工夫で防げます。
- カット前に必ず型取りをする
- 余裕を持ったサイズを選び、少しずつ削る
- 試し履きの際はソックスも本番用にする
- 新しいインソールは数日慣らしてから長時間使用する
この数ステップを守るだけで、快適さがまったく違ってきます。
快適に使い続けるためのメンテナンス
インソールは消耗品です。汗や摩擦で徐々にクッション性が低下し、変形も進みます。
ニューバランスでは「半年〜1年を目安に交換」するのが理想とされています。
臭いや湿気が気になるときは、取り外して陰干しするだけでも清潔さが保てます。
インソールを定期的に交換すれば、靴自体の寿命も延びます。
ニューバランスのインソールサイズの選び方まとめ
ニューバランスのインソールサイズは、単に足の長さだけでなく「靴のサイズ」「厚み」「用途」「アーチ形状」などを総合的に考えて選ぶのがポイントです。
大きめを選んでカット調整するのが失敗しにくく、足の形に合ったフィットを得られます。
正しい測り方とサイズ選びを知っておくだけで、履き心地も疲れにくさも大きく変わります。
スニーカーの快適さを底上げするのは、実は“中にある小さな一枚”。
自分にぴったりのニューバランスのインソールサイズを見つけて、毎日の一歩をもっと心地よく楽しみましょう。


