「せっかくの登山、雨が降ったらどうしよう」「足が蒸れて不快なのは嫌だな」
そんな悩みを持つあなたに、最初のアドバイスを。結論から言えば、トレッキングシューズ選びで迷ったら「GORE-TEX(ゴアテックス)」を選んでおけば間違いありません。
山の天気は気まぐれです。さっきまで晴れていたのに急に土砂降りになったり、道がドロドロのぬかるみになっていたりすることも珍しくありません。そんな過酷な状況下で、あなたの足を最後まで守り抜いてくれるのがゴアテックスという素材です。
今回は、なぜトレッキングシューズにゴアテックスが必要なのか、そして具体的にどのモデルを選べば失敗しないのかを徹底的に解説します。
なぜトレッキングシューズにGORE-TEXが必要なのか?
まず、ゴアテックスとは何かを簡単におさらいしましょう。これは「防水」と「透湿」という、本来なら相反する機能を両立させた魔法のような膜(メンブレン)のことです。
1. 「濡れない」ことの重要性
登山中に足が濡れると、単に不快なだけではありません。水分は体温を急激に奪います。足が冷えると筋肉が硬くなり、歩行のパフォーマンスが低下するだけでなく、最悪の場合は低体温症のリスクにもつながります。ゴアテックスは外部からの水を一滴も通しません。
2. 「蒸れない」ことが疲労を軽減する
人間は歩いているとき、足からコップ一杯分もの汗をかくと言われています。もし普通の長靴のような防水靴を履いていたら、靴の中は自分の汗でサウナ状態になり、結局びしょ濡れになってしまいます。ゴアテックスの膜には、水滴よりも小さく水蒸気よりも大きな無数の穴が開いているため、汗を外に逃がして靴内をドライに保ってくれるのです。
失敗しないためのトレッキングシューズの選び方
素材が決まっても、靴の形が目的と合っていなければ意味がありません。自分の歩くスタイルに合わせて、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
カットの高さで選ぶ
- ローカット:くるぶしが出るタイプ。軽量で普段履きにも使えるのが魅力です。整備された公園の散歩や、軽いハイキングならメレル モアブ3 ローカットのようなモデルが最適です。
- ミドルカット:くるぶしを覆うタイプ。適度なサポート力があり、初心者が最初に選ぶならこのタイプが最も汎用性が高いです。
- ハイカット:足首をがっちり固定するタイプ。重い荷物を背負うときや、岩場を歩く際に足首の捻挫を防いでくれます。
足の幅と形を確認する
海外ブランドは幅が狭いものが多く、日本人の足には窮屈に感じることがあります。幅広・甲高を自覚している方は、キャラバン C1_02Sのような日本メーカーの3Eワイズ(幅広設計)を選ぶと、痛みを感じにくくなります。
【2026年最新】GORE-TEX搭載のおすすめモデル15選
ここからは、今選ぶべき信頼のモデルをカテゴリー別に紹介します。
迷ったらこれ!初心者向け定番モデル
- キャラバン C1_02S:日本の登山靴の代名詞。履き口が柔らかく、初めて登山靴を履く人でも違和感が少ないのが特徴です。
- メレル モアブ3 ワイド:世界中で愛されるベストセラー。独自のクッション技術で、長時間歩いても疲れにくい設計です。
- サロモン X ULTRA 4 MID GORE-TEX:スニーカーのような軽さと、登山靴のグリップ力を兼ね備えたハイブリッドモデル。
軽快に歩きたい!スピードハイキング・日帰り向け
- サロモン XA PRO 3D V9:トレイルランニングの技術を応用。クイックレースで脱ぎ履きも簡単です。
- アディダス テレックス スウィフト R3:スタイリッシュなデザインで、フェスやキャンプでも活躍します。
- ザ・ノース・フェイス クレストン ミッド:日本人の足型に合わせて開発された、軽量ながら剛性の高い一足。
- コロンビア セイバー5 ミッド:コストパフォーマンスに優れ、独自のグリップソールが安定した歩行をサポート。
本格的な登山に!高機能・高剛性モデル
- スカルパ モヒートハイク GTX:イタリアのデザインと実用性が融合。岩場でも滑りにくいビブラムソールを採用。
- スポルティバ TX5 GTX:アプローチシューズの操作性と、ブーツの保護力を併せ持つ玄人好みのモデル。
- モンベル ツオロミーブーツ:日本の地形を知り尽くした設計。修理サポートが手厚いのも魅力。
- マムート デュカン ハイ:足の動きを妨げない独自の構造。長距離の縦走でもストレスが少ないです。
- ミレー エベレスト GTX:極限の環境にも対応する技術力が詰まった、信頼のブランド。
普段使いもできる!ライフスタイル・街歩き向け
- ニューバランス ラーニング 880:ウォーキングシューズにゴアテックスを搭載。雨の日の通勤にも。
- キーン ターギー3:つま先が広く、リラックスした履き心地。キャンプサイトで重宝します。
- ホカ オネオネ アナカパ ミッド:厚底ソールで衝撃吸収性が抜群。膝への負担を減らしたい方に。
知っておきたい!ゴアテックスの性能を100%引き出すコツ
「高いゴアテックスの靴を買ったのに、中が濡れた!」
そう感じる原因の多くは、実は靴の故障ではなく、周辺のアイテムやメンテナンスにあります。
靴下選びが運命を分ける
ゴアテックスの靴を履くときは、絶対に「綿(コットン)」の靴下を履かないでください。綿は湿気を吸い込んで溜めてしまうため、靴の中を濡れたままにしてしまいます。必ずスマートウール 登山用ソックスのような、吸汗速乾性に優れたメリノウール製や化学繊維の靴下を選びましょう。
表面の「撥水」を維持する
ゴアテックスは内側の膜ですが、靴の表面(表地)が水でびしょびしょになると、そこが膜となって空気の通り道を塞いでしまいます。すると、内側の汗が外に出られなくなり「蒸れ」が発生します。定期的にゴアテックス用撥水スプレーを使用して、水を弾く状態をキープしましょう。
長持ちさせるためのメンテナンス術
トレッキングシューズの寿命は一般的に2年から4年と言われています。しかし、手入れ次第でその寿命を延ばすことも、逆に短くしてしまうこともあります。
- 汚れはすぐに落とす:泥が付いたまま放置すると、ゴアテックスの孔が詰まり、機能が低下します。ぬるま湯と柔らかいブラシで洗いましょう。
- 直射日光で乾かさない:紫外線は素材を劣化させ、ソールを剥がれやすくします。必ず風通しの良い日陰で乾燥させてください。
- 保管場所の湿度に注意:靴箱に入れっぱなしにすると、湿気でソールがボロボロになる「加水分解」が起きやすくなります。乾燥剤を入れるか、時々外に出して空気に触れさせましょう。
まとめ:トレッキングシューズはGORE-TEXが正解?失敗しない選び方と人気おすすめ15選
トレッキングシューズ選びにおいて、GORE-TEX(ゴアテックス)搭載モデルを選ぶことは、もはや現代登山のスタンダードと言っても過言ではありません。
雨を防ぎ、汗を逃がす。このシンプルな機能が、あなたの登山体験を「辛くて過酷なもの」から「快適で感動的なもの」へと変えてくれます。
- 初心者なら、まずはキャラバン C1_02Sのような定番ミドルカットから。
- 軽快さを求めるなら、サロモンやメレルの軽量モデルを。
- そして、忘れずに登山専用の靴下を用意してください。
自分にぴったりの一足を見つけて、次の週末は自然の中へ飛び出してみませんか?ゴアテックスという心強い相棒がいれば、少々の雨予報だって怖くありません。あなたの足元を最高の一足で固めて、素晴らしいトレッキングを楽しんでくださいね。


