お気に入りの革靴を履いて出かける日は、どこか背筋が伸びるような気がしませんか?しかし、ふと足元を見たときに、靴がくたびれていたり、カサついていたりすると、せっかくの気分も台無しです。「そろそろ手入れをしなきゃ」と思っても、いざ道具を揃えようとすると、種類が多すぎて何を選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そんな時に頼りになるのが、必要な道具が一つにまとまった「革靴磨きセット」です。
この記事では、これから靴磨きを始めたい初心者の方に向けて、革靴磨きセットの選び方や、失敗しない基本的な手入れの手順、そして一生モノの相棒として靴を育てるコツを詳しくお伝えします。
なぜ「革靴磨きセット」が初心者に最適なのか
靴磨きの道具をバラバラに買い揃えようとすると、馬毛、豚毛、クリーナー、乳化性クリーム、ワックス、クロス……と、専門用語のオンパレードで頭が痛くなってしまいます。
そこで便利なのが革靴磨きセットです。メーカーが「これさえあれば基本のケアは完璧」というアイテムを厳選してくれているので、知識ゼロの状態からでもスタートできます。
また、単品で買い集めるよりも割安に設定されていることが多く、収納ケースが付いているため、玄関先で道具が散らかる心配もありません。まずはセットで一通り揃えてみて、自分のこだわりが出てきたら特定のアイテムを買い足していく。これが、失敗せずに靴磨きを楽しむための最短ルートです。
失敗しない革靴磨きセットの選び方
世の中には数千円から数万円まで、さまざまな革靴磨きセットが存在します。後悔しないためにチェックすべきポイントを整理しました。
1. 必須アイテムがすべて入っているか
最低限、以下の5点が含まれているセットを選びましょう。
- 馬毛ブラシ:ホコリを落とすための柔らかいブラシ
- クリーナー:古いクリームや汚れを落とす液体
- 靴クリーム:革に栄養と光沢を与える主役
- 豚毛ブラシ:クリームを革に馴染ませるコシの強いブラシ
- 仕上げ用の布(クロス):余分なクリームを拭き取り、磨き上げる布
特に「馬毛」と「豚毛」の2種類のブラシが入っているかは非常に重要です。ここを妥協すると、仕上がりに大きな差が出てしまいます。
2. クリームの色は「無色」がおすすめ
セットに含まれるクリームの色を選べる場合、最初は「無色(ニュートラル)」を選ぶのが賢い選択です。黒い靴にも茶色の靴にも使えますし、色を塗りすぎて靴がムラになるリスクを避けられます。特定の黒い靴だけをピカピカにしたいという目的がはっきりしている場合のみ、ブラックのクリームを選びましょう。
3. ブラシのサイズ感
安価すぎるセットだと、ブラシが指先でつまむほど小さいことがあります。これでは大きな靴を磨くのに時間がかかり、疲れてしまいます。できれば、手のひらでしっかり握れるサイズのブラシが入っているセットを選ぶと、作業の効率が劇的に上がります。
迷ったらこれ!信頼のブランド別おすすめセット
世界中の靴好きから愛されている定番ブランドのセットをご紹介します。これらを選んでおけば、品質でガッカリすることはありません。
M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)のセット
イタリアの伝統を汲むこのブランドは、クリームの伸びが良く、初心者でも扱いやすいのが特徴です。M.MOWBRAY シューケアセットは、プロも愛用するステインリムーバーが入っており、汚れ落としの性能に定評があります。
SAPHIR(サフィール)のセット
フランスの高級ブランドで、エルメスなどのハイブランドのケア用品も手掛けています。天然原料にこだわったSAPHIR シューケア エッセンシャルセットは、革への栄養補給力が抜群で、磨き上がりのツヤが非常に上品です。
Columbus(コロンブス)のセット
日本の老舗メーカーです。日本人の生活スタイルに合わせた製品作りが特徴で、説明書が非常に丁寧なコロンブス シューケアセットは、初めて靴磨きをする方へのギフトとしても人気があります。
5分でマスター!革靴磨きセットを使った基本の手順
道具が届いたら、さっそく磨いてみましょう。基本の5ステップを覚えれば、誰でもプロ級の仕上がりを手に入れられます。
ステップ1:馬毛ブラシでホコリを落とす
まずは馬毛ブラシを使って、靴全体のホコリを払い落とします。コバ(靴の縁)や縫い目にはホコリが溜まりやすく、これが革の油分を吸い取って乾燥の原因になります。シャカシャカとリズミカルに動かすのがコツです。
ステップ2:クリーナーで「すっぴん」に戻す
クロスを指に巻き、クリーナーを少量取ります。革の表面に残った古いクリームや汚れを優しく拭き取ってください。人間のお肌と同じで、古いメイク(クリーム)を落とさないと、新しい栄養が浸透していきません。
ステップ3:クリームで栄養を補給する
いよいよ靴クリームの出番です。ここで大切なのは「塗りすぎないこと」。片足につき、米粒2〜3粒程度で十分です。クロスの綺麗な面か、小さなペネトレイトブラシ(あれば)を使って、全体に薄く広げていきます。
ステップ4:豚毛ブラシで叩き込む
ここが最も重要な工程です。コシの強い豚毛ブラシを使い、クリームを革の繊維の奥まで押し込むように力強くブラッシングします。摩擦熱でクリームが溶け、革に馴染んでいくことで、内側からじんわりとしたツヤが出てきます。
ステップ5:乾拭きで仕上げる
最後に、クロスの綺麗な面で表面をサッと拭き上げます。余分なクリームが残っていると、ベタつきやホコリ付着の原因になります。表面がサラサラになり、光が綺麗に反射するようになったら完成です。
靴磨きを習慣にするための「3つのコツ」
せっかく革靴磨きセットを手に入れても、押し入れの奥に眠らせてしまっては意味がありません。長く続けるための工夫をお伝えします。
- 「ながら」で磨く好きな音楽を聴きながら、あるいは週末の夜に晩酌を楽しみながら。靴磨きを「作業」ではなく「リラックスタイム」に変えてみましょう。無心で手を動かす時間は、意外と良いストレス解消になります。
- 毎日磨かなくていい「毎日磨かなきゃ」と思うと負担になります。本格的なケアは、10回〜15回履いたら1回程度で十分です。普段は帰宅した時に馬毛ブラシで10秒だけブラッシングする。これだけで靴の寿命は格段に伸びます。
- シューキーパーを併用するセットに含まれていないことが多いですが、シューキーパー 木製をぜひ検討してください。靴の形を整えた状態で磨くことで、履きジワの奥までクリームが行き届き、ひび割れを防ぐことができます。
革靴磨きセットで変わる、あなたのビジネスライフ
たかが靴、されど靴。足元が整っていると、不思議と自分に自信が持てるようになります。営業先で、あるいは大切な商談の場で、磨き上げられた靴はあなたの「細部へのこだわり」を無言で伝えてくれます。
また、手入れを繰り返すことで革は柔らかくなり、あなたの足に馴染んでいきます。新品の時よりも、数年履き込んで手入れされた靴の方が美しく見える。それこそが革靴の醍醐味です。
まずは手軽なセットから、あなたの大切な一足を労わる時間を始めてみませんか?使い込むほどに愛着が湧く、そんな素敵な体験が待っています。
革靴磨きセットのおすすめ10選!初心者向け選び方と失敗しない手入れ手順を解説
最後に、これからセットを購入する方に向けて、目的別のおすすめをまとめました。
- コスパ重視で始めたいなら:DABLOCKS 靴磨きセット。基本の道具が安価で全て揃います。
- ギフトや自分へのご褒美に:サフィールノワール デラックスハイシャインセット。最高級の輝きを楽しめます。
- 旅行や出張に持ち歩きたいなら:コロンブス ミニリキッドセット。コンパクトで場所を取りません。
革靴磨きセットは、一度手に入れれば長く使える投資です。正しい知識と道具があれば、あなたの靴は10年、20年と履き続けることができます。今日から「靴を育てる」という新しい趣味を、ぜひ楽しんでみてください。


