「そろそろちゃんとした靴を履かなきゃな」と思ったとき、真っ先に候補に上がるのが「本革の革靴」ですよね。でも、いざ探してみると値段はピンキリだし、手入れも難しそう。結局、手軽な合皮でいいや……と妥協しそうになっていませんか?
ちょっと待ってください。結論から言うと、大人のビジネスマンやおしゃれを楽しみたい方にとって、革靴は間違いなく「本革」が正解です。
なぜそこまで本革が推されるのか。合皮と何が違うのか。そして、具体的にどのブランドを買えば失敗しないのか。今回は、初心者が一生モノの一足に出会うための知識を、ギュッと凝縮してお届けします。
なぜ「革靴は本革」と言い切れるのか?合皮にはない3つの魅力
そもそも、なぜ本革が選ばれ続けるのでしょうか。見た目がカッコいいのはもちろんですが、実はもっと実用的な理由が隠されています。
まず一つ目は「自分の足専用に育つ」という点です。本革は天然の皮膚なので、履き込むうちに体温と体重で革が伸び、自分の足の形に馴染んできます。最初は少しタイトに感じても、数週間後にはまるでオーダーメイドのようなフィット感に変わる。これが本革最大の醍醐味です。
二つ目は「蒸れにくさ」です。本革には目に見えない無数の毛穴があります。これが天然のベンチレーション(換気口)となり、靴の中の湿気を外に逃がしてくれます。一日中歩き回るビジネスマンにとって、足の蒸れやニオイを防げるのは大きなメリットですよね。
三つ目は「圧倒的な寿命」です。合皮は表面がポリウレタンなどでコーティングされているため、数年も経つと加水分解を起こしてボロボロと剥がれてしまいます。一方で本革は、適切に手入れをすれば10年、20年と履き続けることができます。
目先の安さで合皮を選ぶよりも、長く履ける本革を選ぶほうが、実はトータルでのコストパフォーマンスは圧倒的に高いんです。
本革の革靴選びで絶対に外せない「製法」と「デザイン」の基本
本革の靴なら何でもいいわけではありません。長く愛用するためには「どう作られているか」と「どんな形か」を知っておく必要があります。
まず注目したいのが「製法」です。特におすすめなのが「グッドイヤーウェルト製法」。これは靴の底を何度も張り替えられる構造のことです。靴底がすり減っても、修理に出せばまた新品のような歩き心地が復活します。まさに「一生モノ」を目指すならこの製法一択です。
次に「デザイン」です。初めての一足なら、迷わず「内羽根式のストレートチップ」を選んでください。つま先に一本のラインが入ったこのデザインは、冠婚葬祭から重要な会議まで、どんなフォーマルな場でも失礼にならない最強の定番です。
もう少しカジュアルに、ジャケパンスタイルやデニムにも合わせたいなら「プレーントゥ」や「ウィングチップ」も素敵ですね。まずは一足、黒のストレートチップを持っておき、二足目にブラウン系の装飾があるモデルを狙うのが賢い買い方です。
2026年最新!初心者におすすめしたい本革の靴ブランド
さて、知識がついたところで「具体的に何を買えばいいの?」という疑問にお答えします。今の時代、信頼できるブランドは限られています。
まず、圧倒的なコストパフォーマンスで知られるのがtexcy luxeです。アシックス商事が手掛けるこのブランドは、見た目は本格的な本革靴なのに、履き心地はスニーカーそのもの。外回りの多い営業マンから「もうこれ以外履けない」と絶賛されています。
日本の老舗ブランドで外せないのがREGALです。全国に店舗があり、日本人の足型を研究し尽くしているため、サイズ選びで失敗しにくいのが特徴です。また、修理体制も整っているので、まさに初めての本革靴にぴったりです。
もう少しこだわりの強い方にはSCOTCH GRAINをおすすめします。東京・墨田区の職人が作るこの靴は、海外の高級タンナー(革なめし業者)から仕入れた上質な革を惜しみなく使っています。履き込むほどに出るツヤ感は、同価格帯の中でも群を抜いています。
ファッション性も重視したいなら、時代を超えて愛されるDr. Martensも外せません。2026年も厚底や装飾のあるモデルは人気ですが、3ホールの定番モデルならビジネス街でも違和感なく溶け込みます。
また、イギリスの名門Crockett&Jonesは、いつかは手に入れたい憧れの一足。映画の主人公が履くような気品があり、手入れをしながら履き続ける喜びを教えてくれます。
本革をダメにする「NG行動」と、最低限揃えるべきケア用品
本革靴を手に入れたら、次に大切なのがメンテナンスです。「手入れが大変そう」と思われがちですが、実はポイントさえ押さえれば意外と簡単です。
まず、絶対にやってはいけないのが「毎日同じ靴を履くこと」です。足は一日にコップ一杯分の汗をかくと言われています。その湿気を吸った革を乾かさずに毎日履き続けると、革が傷み、雑菌が繁殖して寿命が一気に縮まります。最低でも中2日は空けて、休ませてあげましょう。
次に、玄関に脱ぎっぱなしにするのもNGです。脱いだらすぐにシューキーパーを入れてください。これにより、歩くときについたシワが伸び、型崩れを防ぐことができます。木製のものを選べば、靴の中の湿気も吸い取ってくれるので一石二鳥です。
最低限揃えておきたい道具は、以下の3つだけでOKです。
これらを使って、月に一回「靴磨きタイム」を作るだけで、あなたの靴は見違えるほど美しくなり、愛着も深まっていくはずです。
雨の日でも安心!本革靴と上手く付き合うコツ
本革の最大の弱点は「水」だと思っていませんか?確かに、濡れたまま放置するとシミやカビの原因になります。でも、正しい対処法を知っていれば、雨の日だって恐れることはありません。
まずは予防です。出かける前に防水スプレーを全体にムラなくかけておきましょう。これだけで水滴が玉のように転がり落ち、汚れもつきにくくなります。
もし、不運にもびしょ濡れになってしまったら、帰宅後すぐに乾いた布で水分を拭き取ってください。その後、中に新聞紙やキッチンペーパーを詰めて、湿気を吸わせます。
このとき、早く乾かしたいからといってドライヤーを当てたり、直射日光にさらしたりするのは絶対に厳禁です。革が急激に乾燥してひび割れてしまいます。風通しの良い日陰で、ゆっくりと時間をかけて乾かすのが、本革を長持ちさせる秘訣です。
雨の日専用として、ソールがゴム製(ラバーソール)になっている本革靴を一足持っておくと、滑りにくくて安心ですよ。
革靴は本革が正解!初心者でも失敗しない選び方、人気ブランドと長持ちさせる手入れ術のまとめ
「本革の革靴」は、単なる履物以上の価値を私たちに与えてくれます。
それは、自分の足に馴染んでいく感覚であったり、鏡のように光るつま先を見たときの高揚感であったり、何年も共に歩んできた相棒のような信頼感であったりします。確かに最初は選ぶのも手入れも手間に感じるかもしれませんが、その手間こそが、大人の男の余裕と身だしなみを育んでくれるのです。
まずは、自分の足に合う一足を探すところから始めてみてください。お気に入りのブランドの靴に足を通した瞬間、背筋がスッと伸びて、いつもの通勤路が少し違った景色に見えるはずです。
馬毛ブラシ一本から始まる、新しい革靴ライフ。あなたも今日から、本物の質感を足元に取り入れてみませんか?適切なケアを学んで、一生モノの一足と共に歩んでいきましょう。


