「来月、友人の結婚式があるけれど、手持ちの革靴で大丈夫かな?」
「急な弔事で失礼のない靴を選びたいけれど、何が正解かわからない……」
そんな悩み、実は多くの大人が抱えています。革靴の世界は奥が深く、デザイン一つで「最高にフォーマル」から「実はカジュアル」まで、マナーの格付けがガラリと変わってしまうからです。
でも、安心してください。ルールさえ知ってしまえば、もう靴選びで迷うことはありません。2026年現在、ビジネスのカジュアル化が進んでいますが、冠婚葬祭や式典などのフォーマルな場では、今も変わらず「伝統的なマナー」が重視されます。
この記事では、革靴のフォーマルな選び方の基準から、絶対に持っておくべき一足、そしてシーン別のマナーまで、初心者の方にもわかりやすく丁寧にお伝えします。
フォーマルな革靴を決める「3つの鉄則」
まず最初に、これだけは覚えておいてほしい「フォーマルの基準」があります。革靴の格付けは、デザイン、羽根の形、そして色の組み合わせで決まります。
1. デザインは「ストレートチップ」が頂点
つま先に横一文字のラインが入ったデザインを「ストレートチップ」と呼びます。これが世界中で最もフォーマルとされるデザインです。ラインのない「プレーントゥ」も次いで格式高いですが、迷ったらストレートチップを選べば間違いありません。
逆に、穴飾り(メダリオン)がついた靴は、どんなにかっこよくてもカジュアルな扱いになります。フォーマルな場では、引き算の美学が求められるのです。
2. 「内羽根式」こそが正装の証
靴紐を通す部分(羽根)が、甲の革に潜り込むように設計されているものを「内羽根(うちばね)」と呼びます。見た目がすっきりと上品で、式典や冠婚葬祭に最適です。
対して、羽根が甲の上に覆いかぶさっているものは「外羽根(そとばね)」と呼ばれ、軍靴をルーツとするため、ややアクティブでカジュアルな印象を与えます。
3. 色は「黒」一択、素材は「スムースレザー」
フォーマルシーンの基本は「黒」です。茶色はどんなに高級な靴でも「おしゃれ靴(カジュアル)」の範疇に入ります。また、素材は光沢を抑えた牛革(スムースレザー)が基本。スエードやクロコダイルの型押しなどは、殺生を連想させるため、特にお葬式などでは厳禁です。
迷ったらこれ!2026年版おすすめの革靴10選
「マナーはわかったけれど、具体的にどれを買えばいいの?」という方のために、信頼できるブランドから厳選した10足をご紹介します。
1. REGAL 315R
日本の革靴の王道といえばリーガル。このモデルは、美しいチゼルトゥが特徴の内羽根ストレートチップです。堅牢な作りで、長く履き続けることができます。
2. 三陽山長 友二郎
「日本人のための最高の一足」を掲げる三陽山長の代表作。職人の技が光る仕上がりで、履き込むほどに足に馴染む感覚は格別です。
3. アシックス商事 texcy luxe TU-7010
「本革なのにスニーカーのような履き心地」で大人気のモデル。見た目は完全にフォーマルな内羽根ストレートチップですが、歩きやすさは抜群。長時間の式典でも疲れません。
4. Crockett&Jones AUDLEY
イギリスの老舗ブランドの傑作。世界中のビジネスマンが憧れる一足で、そのシルエットの美しさは見る人を圧倒します。ここぞという時の勝負靴に。
5. スコッチグレイン アシュランス 3526
東京・墨田区の職人が作るこだわりの靴。良質な革を使用しており、コストパフォーマンスが非常に高いのが魅力です。
6. Church's CONSUL
「外交官」の名を冠した、イギリスを代表するストレートチップ。重厚感があり、伝統的なフォーマルスタイルを体現しています。
7. RAYMAR ストレートチップ
驚異的なコストパフォーマンスで話題のブランド。ネット中心の販売ながら、その品質は高級靴に匹敵します。
8. JALAN SRIWIJAYA 98321
ハンドソーンウェルテッド製法を採用した、インドネシア発の実力派。この価格帯でこのクオリティは驚きです。
9. ケンフォード KN36
リーガルの弟分ブランド。リーズナブルながら、フォーマルの基本をしっかり押さえたデザインで、就活から冠婚葬祭まで幅広く活躍します。
10. ミズノ エクスライト ST
スポーツメーカーの技術を投入した超軽量モデル。見た目の重厚感とは裏腹に、驚くほど軽く、出張など移動が多いフォーマルシーンに最適です。
シーン別!失敗しない革靴のマナー
ルールを知っていても、現場での使い分けが肝心です。代表的な3つのシーンを見ていきましょう。
結婚式・披露宴でのマナー
基本は黒の内羽根ストレートチップです。友人として参列する場合は、少し華やかな「メダリオン入り」や、夜のパーティーであればエナメル素材も選択肢に入ります。しかし、親族として出席する場合は、もっとも格の高い黒のストレートチップで慎みを見せるのがマナーです。
葬儀・告別式でのマナー
ここでは「地味であること」が最優先です。必ず「黒」の靴を選んでください。デザインはストレートチップ、あるいはプレーントゥ。金具がついた靴や、光沢の強いもの、茶色の靴は絶対に避けるべきです。
入学式・卒業式・式典
お子様の行事や公的な式典では、清潔感と誠実さが求められます。黒の内羽根ストレートチップであれば、スーツの格を一段引き上げてくれます。ダークネイビーのスーツに合わせて、手入れの行き届いた靴で臨みましょう。
買った後が本番!革靴を一生モノにする手入れ術
せっかく選んだフォーマルな一足も、ボロボロでは台無しです。
まず、履き始める前に「プレメンテナンス」を行いましょう。エム・モゥブレィ デリケートクリームなどで水分と油分を補給してあげると、革が柔らかくなり、履きジワによるひび割れを防げます。
また、履いた後は必ず木製シューキーパーを入れてください。靴の形を整えるだけでなく、木が湿気を吸い取ってくれるため、嫌なニオイやカビの発生を抑えてくれます。
まとめ:革靴のフォーマルな選び方をマスターして自信を持とう
いかがでしたか?「革靴のフォーマルな選び方」の基本は、実はとてもシンプルです。
- 「黒・内羽根・ストレートチップ」の1足を持つ
- シーンに合わせてデザインの引き算をする
- 日々の手入れで清潔感を保つ
この3点さえ守れば、どんな場所へ行っても恥をかくことはありません。むしろ、足元がしっかり整っていることで、あなた自身の立ち振る舞いにも自信が生まれるはずです。
2026年という新しい時代だからこそ、流行に左右されない「本物のマナー」を身に纏ってみませんか?お気に入りの一足を見つけて、大切な日を最高の足元で迎えましょう!
あなたの足元に、最高の自信が宿ることを願っています。


