結婚式の革靴マナー決定版!NGな種類・色と男性ゲストの正解をプロが徹底解説
「結婚式に招待されたけれど、手持ちのビジネスシューズで大丈夫かな?」
「茶色の靴っておしゃれだけど、マナー違反にならない?」
「そもそも内羽根とか外羽根とか、違いがよくわからない……」
大切な友人や親族、あるいは仕事関係の結婚式にお呼ばれしたとき、意外と悩むのが「足元」ではないでしょうか。スーツはバッチリ決まっていても、靴選びを一歩間違えると、知らず知らずのうちにマナー違反のレッテルを貼られてしまうかもしれません。
お祝いの席で恥をかかないためには、基本のルールをしっかり押さえておくことが大切です。この記事では、結婚式における男性ゲストの革靴マナーについて、基本の「正解」から絶対に避けるべき「NG例」まで、初心者の方にもわかりやすく徹底的に解説します。
結婚式の革靴マナーで迷ったら「黒の内羽根ストレートチップ」が正解
まず、結論からお伝えしましょう。結婚式というフォーマルな場で、最も間違いがなく、かつ最高級の礼節を示せるのは「黒の内羽根ストレートチップ」です。
なぜこの靴が選ばれるのか。それにはしっかりとした理由があります。
- 「黒」である理由: フォーマルの基本色は黒です。昼の式でも夜の披露宴でも、最も格式高い色として認められています。
- 「内羽根(うちばね)」である理由: 靴紐を通す部分(羽根)が、甲の革の下に入り込んでいるデザインを指します。見た目がスッキリとしていて品格があり、冠婚葬祭において最もふさわしいとされています。
- 「ストレートチップ」である理由: つま先に一本の横線が入ったデザインです。これは「これ以上シワがつかない」という意味を持ち、非常にフォーマルな印象を与えます。
もしあなたが主賓やスピーチを頼まれている立場なら、迷わずこのタイプを選んでください。一足持っておけば、葬儀などの弔事にも使えるため、内羽根ストレートチップを揃えておいて損はありません。
なぜ「内羽根」と「外羽根」で格付けが変わるのか?
革靴には、大きく分けて「内羽根」と「外羽根」の2種類があります。この違いを理解しておくと、靴選びの基準が明確になります。
内羽根式は、もともと王室の室内履きとして考案されたルーツを持っています。そのため、上品でフォーマルな印象が強いのが特徴です。一方、外羽根式は軍隊の軍靴や狩猟用として発展しました。羽根が全開になるため脱ぎ履きしやすく、活動的な印象を与えます。
軍靴ルーツの外羽根は、どうしても「カジュアル・実用的」というニュアンスが含まれます。そのため、結婚式のような儀礼的な場では、室内履きルーツの内羽根の方が格上とされるのです。
意外と知らない?結婚式で「NG」とされる革靴の種類
「革靴なら何でもいい」と思われがちですが、実はお祝いの席にふさわしくないデザインがいくつか存在します。良かれと思って選んだお気に入りの靴が、実はマナー違反だった……という悲劇を避けるために、以下のNGリストをチェックしておきましょう。
ローファーやスリッポンは原則NG
脱ぎ履きが楽なローファー。仕事で愛用している方も多いでしょう。しかし、ローファーの語源は「怠け者」という意味です。もともとルームシューズやカジュアルな外出用として作られたものなので、フォーマルな式典には適しません。
ブーツやスニーカー
チャッカブーツやサイドゴアブーツなど、レザー素材であっても「ブーツ」は作業靴や防寒具のカテゴリーに入ります。同様に、最近流行しているレザースニーカーも、結婚式の披露宴ではカジュアルすぎると判断されます。
メダリオン(穴飾り)が多い靴
つま先に小さな穴で装飾が施された「ウィングチップ」などは、もともと湿地帯で水はけを良くするために作られたカントリーシューズが起源です。華やかではありますが、格式高い式場では「カジュアルな靴」とみなされます。友人のカジュアルなパーティーなら許容されますが、厳格な式では避けましょう。
色と素材にも注目!「殺生」を連想させるものは避ける
デザインと同じくらい重要なのが、靴の「色」と「素材」です。ここには日本独自の文化や、フォーマルウェアの歴史的なルールが反映されています。
茶色の革靴は「平服」のときに
最近では、友人の結婚式などで茶色の革靴を履いている人をよく見かけます。確かに華やかでオシャレなのですが、本来、茶靴は「ビジネス・カジュアル」の範疇です。
- 親族や上司として参列する場合:黒が絶対。
- 友人としてカジュアルな式に参列する場合:ダークブラウンなら許容範囲。
迷ったときは「黒」を選んでおけば間違いありません。
スエードやアニマル柄はマナー違反
結婚式で最もタブーとされるのが「殺生(せっしょう)」を連想させる素材です。
- スエード(起毛革): カジュアルな印象が強すぎるだけでなく、毛皮を連想させるためNG。
- クロコダイルやパイソン(型押し含む): 蛇やワニの柄は、まさに殺生そのものをイメージさせるため、お祝いの席には絶対に不適切です。
基本は、表面が滑らかな「スムースレザー(牛革)」を選びましょう。
夜の披露宴なら「エナメルシューズ」も選択肢に
「エナメルって派手すぎない?」と思うかもしれませんが、実は夜のフォーマルにおいては正装の一部です。
タキシードを着用する場合、足元はエナメルのオペラパンプスや内羽根ストレートチップを合わせるのが伝統的なマナーです。これは、ダンスを踊る際に靴墨で女性のドレスを汚さないように、という配慮から生まれた習慣です。
一般的なゲストとして参列する場合、無理にエナメルを新調する必要はありませんが、夕方以降のパーティーであれば、程よい光沢感のあるエナメル革靴を選ぶと、夜らしい華やかさを演出できます。
靴だけじゃない!足元のトータルマナーを完遂するコツ
どんなに完璧な「内羽根ストレートチップ」を履いていても、周りのアイテムがバラバラだと台無しです。足元の印象を決める3つのポイントを押さえましょう。
1. 靴下の色は「黒」一択
これが意外と盲点です。スーツからチラリと見える靴下は、必ず「黒の無地」にしてください。
よくある失敗が、以下のパターンです。
- 白のソックス: 学生のような印象になり、フォーマル感ゼロです。
- くるぶし丈のソックス: 座った時に脛(すね)が見えるのは、欧米のマナーでも非常に不潔で失礼なこととされています。
必ず、ふくらはぎまで隠れる「ロングホーズ(長い靴下)」を選びましょう。
2. ベルトと靴の色を合わせる
男性のドレスファッションにおける鉄則は「革製品の色を統一すること」です。
黒い靴を履くなら、ベルトも必ず「黒」を選びます。茶色の靴なら、その茶色のトーンに合わせたベルトを着用しましょう。バックルもシンプルで目立たないシルバー系がベストです。
3. 靴紐の結び方は「シングル」
普段、ビジネスシューズの紐を「クロス(オーバーラップ)」で結んでいませんか?
最もフォーマルな結び方は、紐が横に平行に並んで見える「シングル」という結び方です。これだけで、足元が格段にスッキリと、洗練された印象に変わります。
当日までに必ずやっておくべき「靴のメンテナンス」
マナーを守った正しい靴を準備できたら、最後は「清潔感」のチェックです。結婚式というおめでたい席に、薄汚れた靴で向かうのは相手への敬意を欠く行為です。
鏡面磨きで輝かせる
新品であれば問題ありませんが、履き慣れた靴で行く場合は、当日までにしっかりと靴磨きをしておきましょう。つま先を少し光らせる「鏡面磨き」を施すと、お祝いの席にふさわしい特別感が出ます。
かかとのすり減りをチェック
後ろ姿は意外と見られています。かかとが斜めに激しくすり減っていると、だらしない印象を与えてしまいます。修理店で直しておくか、状態がひどい場合は新調を検討しましょう。
靴ずれ対策
新しく靴を買った場合、当日に初めて履くのはおすすめしません。必ず数日前から室内や近所での散歩で履き慣らしておきましょう。どうしても不安な場合は、靴ずれ防止パッドを準備しておくと安心です。
シチュエーション別・おすすめの革靴選びガイド
「自分の場合はどうすれば?」と悩んでいる方に向けて、シーン別の最適解をまとめました。
- 親族・主賓として参列: 黒の内羽根ストレートチップ。これ以外の選択肢はありません。
- 上司・先輩の結婚式: 黒の内羽根ストレートチップ、もしくはプレーントゥ。
- 友人の結婚式(一般的なホテル・式場): 黒の内羽根ストレートチップ、またはダークブラウンの内羽根。
- レストランウェディング・ガーデン挙式: 茶色の革靴や、少し装飾のあるモンクストラップもOK。
- 二次会のみ参加: 綺麗めなローファーや、少し遊び心のあるデザインでも許容されます。
まとめ:大人のマナーは「足元」に宿る
「おしゃれは足元から」と言いますが、結婚式においては「マナーは足元から」と言っても過言ではありません。
華やかな会場で、素敵なスーツに身を包んでいても、足元がマナー違反であればその魅力は半減してしまいます。逆に、基本を忠実に守った一足を選んでいる男性は、それだけで「信頼できる大人」としての品格を周囲に印象づけることができます。
最後におさらいしましょう。
- 基本は「黒の内羽根ストレートチップ」
- 「殺生」をイメージさせる蛇・ワニ・スエードはNG
- 靴下は黒のロング丈、ベルトは靴の色と合わせる
- 当日はピカピカに磨いた状態で参列する
これさえ守れば、自信を持ってバージンロードの脇を歩けるはずです。新郎新婦にとって一生に一度の門出。失礼のない完璧な装いで、心からのお祝いを伝えにいきましょう。
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結婚式の革靴マナー決定版!NGな種類・色と男性ゲストの正解をプロが徹底解説


