「いい靴は、素敵な場所へ連れて行ってくれる」
そんな言葉がありますが、いざ自分にぴったりの一足を探そうとすると、ブランドが多すぎて迷ってしまいますよね。特に2026年現在は、原材料の高騰や為替の影響で、数年前の「常識」だった価格設定が大きく変わっています。
「せっかく高いお金を出すなら失敗したくない」
「自分の年齢や役職に見合うブランドはどれ?」
「結局、今一番コストパフォーマンスが良いのはどこなの?」
そんな疑問を解決するために、今回は2026年現在の市場評価、品質、そして実際に履いているユーザーのリアルな声をもとに、革靴ブランド格付けを徹底的に解説します。
一生モノの憧れから、毎日ガシガシ履ける実用靴まで、あなたの相棒選びをサポートします。
【SSSランク】世界最高峰・至高のラグジュアリー
このクラスは、単なる履物の域を超えた「芸術品」です。使用されるレザーの質、職人の技術、そしてブランドが持つ歴史的背景。すべてにおいて妥協がありません。
John Lobb(ジョンロブ)
「キング・オブ・シューズ」の名を欲しいままにする、世界最高峰のブランドです。現在はエルメスグループの傘下にあり、世界中のタンナーから最高級のレザーを優先的に確保できる立場にあります。代表作のジョンロブ シティ2は、そのシンプルさゆえに素材の良さが際立つ一足。一瞥しただけで「あ、いい靴だ」とわかるオーラを放っています。
Edward Green(エドワードグリーン)
英国ノーザンプトンの聖地で作られる、繊細かつ質実剛健な一足です。ジョンロブが「華」なら、エドワードグリーンは「品」。「朝、家を出る時よりも、夜帰宅した時の方が足に馴染んでいる」と評されるほどの履き心地の良さが特徴です。特にエドワードグリーン チェルシーは、内羽根ストレートチップの完成形として、世界中のエグゼクティブに愛されています。
Berluti(ベルルッティ)
フランスのブランドで、ベネチアンレザーという独自の革に「パティーヌ」と呼ばれる手塗りの染色を施すのが特徴です。芸術的な色ムラと、カリグラフィ(文字の刻印)は一目でベルルッティと分かります。ビジネスの場で個性を出したい、唯一無二の感性を大切にする方に選ばれています。
【SSランク】一生物の憧れ・ハイエンドクラス
15万円〜20万円台が中心となるこのクラスは、本格的な革靴好きにとっての「到達点」の一つです。
J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)
フランスを代表する名門です。独自のタンナーを所有しており、そのレザーの堅牢さは折り紙付き。特にジェイエムウエストン 180 ローファーは、サイズ展開が驚くほど細かく、自分だけのシンデレラフィットを見つけることができます。最初は修行と呼ばれるほど硬いですが、馴染んだ後は最強の相棒になります。
Alden(オールデン)
アメリカ靴の象徴。馬の臀部の革である「コードバン」を使用したモデルは、独特のうねるようなシワと、濡れたような光沢が魅力です。矯正靴の歴史を背景に持つオールデン モディファイドラストは、土踏まずをグッと押し上げるような独特のフィット感があり、歩きやすさも抜群です。
Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)
英国靴の良心。多くの高級ブランドの靴を製造してきた実績があり、とにかくバリエーションが豊富です。定番のクロケットアンドジョーンズ オードリーは、現代的な日本人の足型にも合いやすく、初めての高級英国靴として選んで間違いのない選択肢と言えます。
【Sランク】本格靴への入り口・アッパーミドル
10万円前後の予算で、本格的な製法と長く履き続けられる耐久性を求めるなら、このクラスが最適です。
Church’s(チャーチ)
「質実剛健」を地で行くブランド。プラダ傘下になってからはファッション性も高まり、スタッズ付きのモデルなども人気ですが、やはりチャーチ コンサルのようなクラシックなモデルは、今もなお世界中のビジネスマンの定番です。
Tricker’s(トリッカーズ)
カントリーブーツの代名詞的存在ですが、短靴のトリッカーズ バートンも名作です。厚みのあるダブルソールと、がっしりとしたコバ。雨の日でも気にせず履けるタフさがあり、カジュアルからジャケパンスタイルまで幅広く活躍します。
三陽山長(さんようやまちょう)
日本が世界に誇るブランド。「品質本位」を掲げ、日本人の足型を徹底的に研究したラスト(木型)が最大の特徴です。代表作の三陽山長 友二郎は、インポートブランドが足に合わないという方にとって、救世主のような存在になるでしょう。2026年現在、海外ブランドの価格高騰により、相対的にコスパが非常に高いブランドとして再注目されています。
【Aランク】圧倒的コスパを誇る実力派
「5万円前後で、しっかりした作りの靴が欲しい」という方に最もおすすめしたいボリュームゾーンです。
Scotch Grain(スコッチグレイン)
日本の職人魂が詰まったブランド。墨田区の工場で一貫生産されており、グッドイヤーウェルト製法へのこだわりは並大抵ではありません。アウトソールにゴムを注入したスコッチグレイン シャインオアレインは、本格靴のルックスでありながら雨の日も滑りにくく、日本のビジネス環境に最適化されています。
Jalan Sriwijaya(ジャランスリウァヤ)
インドネシア発のブランド。驚くべきは、手作業で底付けを行う「ハンドソーンウェルテッド製法」を採用しながら、3万円〜4万円台という価格を実現している点です。フランスの名門タンナーのレザーを使用するなど、素材にも妥協がありません。
Raymar(レイマー)
近年、日本の靴好きの間で爆発的な人気を博しているのがレイマーです。実店舗を持たず、ネット販売をメインにすることで中間コストを削減。驚異的なクオリティの革靴を、信じられないような低価格で提供しています。限定モデルのレイマー ストレートチップなどは、発売と同時に即完売することも珍しくありません。
Berwick(バーウィック)
スペインのブランドで、トレンドを取り入れたシルエットの美しさに定評があります。厚底のソールを採用したモデルなど、クラシックすぎない今の空気感を纏った靴が多く、20代〜30代のビジネスマンから絶大な支持を得ています。
【Bランク】実用性とエントリークラス
2万円〜3万円台。新社会人の最初の一歩や、歩行距離が長い営業職の方に。
Regal(リーガル)
日本で最も有名なブランドと言っても過言ではありません。全国に店舗があり、修理の受付もスムーズ。リーガル 2504のような大定番モデルは、親子二代で愛用している人も多いほど。非常に堅牢な作りで、少々手荒に扱ってもへこたれないタフさが自慢です。
Texcy Luxe(テクシーリュクス)
「革靴は疲れる」という常識を覆したのが、アシックス商事が手掛けるこのブランド。見た目はしっかりとした革靴ですが、履き心地は完全にスニーカーです。本革を使用しながらテクシーリュクス TU-7002などは非常に安価で、外回りの多いビジネスマンの強い味方です。
2026年の革靴選びで失敗しないためのポイント
格付けを知ることは重要ですが、最も大切なのは「自分の足に合うか」と「用途に合っているか」です。
- 製法をチェックする長く履きたいなら「グッドイヤーウェルト製法」を選びましょう。ソールを何度も交換できるため、10年以上履き続けることが可能です。一方で、軽さや返りの良さを求めるなら「マッケイ製法」が適しています。
- 革の種類を知る牛革(カーフ)が基本ですが、雨の日も履くなら撥水加工が施された革や、サフィール レノベイタークリームなどでしっかり手入れができる素材を選びましょう。
- サイズは「きつめ」を選ぶ革靴は履いているうちに中底が沈み、革が伸びていきます。試着した時に「少し窮屈かな?」と感じるくらいが、半年後のジャストサイズになります。
自分にぴったりの革靴ブランド格付けを見つけよう
いかがでしたでしょうか。2026年現在の市場環境を踏まえた格付けを紹介しましたが、どのランクのブランドもそれぞれに素晴らしい哲学を持っています。
背伸びをして最高級のジョンロブを手に入れ、それをモチベーションに仕事に励むのも素敵ですし、スコッチグレインやレイマーのように、手の届く範囲で最高品質のものをガシガシ履き潰すのも一つの正解です。
大事なのは、ブランドの名前だけにとらわれず、あなたがその靴を履いて歩く姿を想像してワクワクできるかどうか。
この記事を参考に、あなたの一生を支える最高の一足を見つけてください。自分だけの革靴ブランド格付けを完成させた時、あなたのビジネスライフはより一層輝き始めるはずです。
次は、気になるブランドの店舗へ足を運び、ぜひ実際にその革の質感に触れてみてください。


