「一生モノの革靴が欲しいけれど、あまりに高価すぎるのは手が出ない」「雨の日でもガシガシ履けて、なおかつ仕事でも遊びでも使える一足はないかな?」
そんな欲張りな悩みを抱えている方に、自信を持っておすすめしたいブランドがあります。それが、イギリスの老舗シューメーカー、サンダース(Sanders)です。
サンダースは、靴の聖地として知られるイギリスのノーサンプトンで150年以上の歴史を誇る名門。特筆すべきは、イギリス国防省(MOD)へ軍用靴を供給している「公式サプライヤー」であるという点です。いわば、プロが認める圧倒的な実力と信頼を兼ね備えたブランドなんです。
今回は、サンダースの代名詞とも言えるサンダース ミリタリーダービーシューを中心に、その魅力やサイズ選びのコツ、長く愛用するためのお手入れ方法まで、徹底的に深掘りしていきます。
英国王室も認めたサンダースの正体とは?
サンダースが他の英国高級靴ブランドと一線を画す最大の理由は、その「圧倒的なコストパフォーマンス」と「実用性」にあります。
多くの英国靴ブランドがラグジュアリー路線へとシフトする中で、サンダースは自社工場での一貫生産と、軍用靴のノウハウを活かした質実剛健な靴作りを貫いています。エリザベス女王の崩御によって現在は変動がありますが、長らくロイヤルワラント(英国王室御用達)を冠していたことも、その品質の高さを証明しています。
サンダースの靴の大きな特徴は、以下の3点に集約されます。
- ポリッシュドレザーによる高い耐水性:生後6ヶ月以内のカーフに樹脂コーティングを施した「ポリッシュドレザー(ガラスレザー)」を多用しています。これが雨を弾き、独特の美しい光沢を放ちます。
- 屈強なグッドイヤーウェルト製法:ソールの交換が何度も可能な製法を採用しているため、適切にケアをすれば10年、20年と履き続けることができます。
- ITSHIDE社製のコマンドソール:イギリスの老舗ソールメーカー、イッツシェイド社のラバーソールを採用。滑りにくく、重厚感のある見た目が男心をくすぐります。
それでは、ここからはサンダースを代表するおすすめモデルを順番に見ていきましょう。
サンダースの革靴おすすめモデル7選
1. ミリタリーダービーシュー(#1128B)
サンダースと言えば、まずはこのサンダース ミリタリーダービーシューです。
つま先に3本のステッチが入った「ピューリタンステッチ」が特徴で、軍用靴のアーカイブを元に作られています。外羽根式のストレートチップなので、カジュアルなデニムからジャケパンスタイルまで、驚くほど幅広いコーディネートに馴染みます。
2. ミリタリーオフィサーシュー(#1384B)
よりシンプルでフォーマルな雰囲気を好むなら、このオフィサーシューが最適です。
無駄な装飾を削ぎ落としたプレーントゥで、ビジネスシーンでも全く違和感なく使用できます。ミリタリー由来のタフさはそのままに、端正な顔立ちをしているのが魅力です。
3. ブリットチャッカ(9877)
名優スティーブ・マックイーンが愛用したことで知られる伝説的な一足です。
「マッドガード」と呼ばれる、ソールをラバーで巻き込んだ特殊な製法で作られています。泥除け(マッドガード)の名の通り汚れに強く、少しボリュームのあるシルエットが秋から冬の足元を支えてくれます。
4. チェルシーブーツ(#1140B)
いわゆるサイドゴアブーツです。
サンダースのチェルシーブーツは、ミリタリーラスト(木型)を使用しているため、上品になりすぎず程よい無骨さがあります。脱ぎ履きが楽なのも、日本の生活習慣においては嬉しいポイントですね。
5. ミリタリーエプロンダービー(#1846B)
Uチップ型のモデルで、ボリューム感のある足元を演出したいときにおすすめです。
カントリーテイストがありながら、ポリッシュドレザーの光沢によって野暮ったくなりすぎません。太めの軍パンやチノパンとの相性は抜群です。
6. ブロードアロー・スリッポン
軍用支給品であることを示す「ブロードアロー(矢印のマーク)」が刺繍されたユニークなモデル。
ローファー感覚で気軽に履けるスリッポンタイプですが、作りは本格的なグッドイヤーウェルト製法。大人の休日スタイルに遊び心を加えてくれます。
7. ミリタリーサンダル(#1683B)
「革靴を履きたいけれど、夏場は暑い」という方のための、レザーサンダルです。
つま先が守られたグルカサンダルのようなデザインで、ソックスを合わせれば春先から秋口まで長く楽しめます。サンダルとはいえ、作りは完全に本格靴のそれです。
失敗しないためのサイズ感と選び方のコツ
「サンダースはサイズ選びが難しい」という声をよく耳にします。それは、イギリス靴特有のサイズ表記(UKサイズ)であることと、サンダース独自の「ミリタリーラスト」が関係しています。
基本的には、普段履いているスニーカーのサイズから1.0cm〜1.5cm程度下げて選ぶのがセオリーです。
- 幅と甲に注目する:サンダースのミリタリーラスト(266)は、つま先に「捨て寸」と呼ばれる余裕をしっかり持たせた設計になっています。そのため、つま先が余っているからといってサイズを下げるのではなく、足の幅と甲のフィット感で判断してください。
- 他ブランドとの比較:日本を代表するブランドリーガル 革靴を履いている方であれば、同じサイズかハーフサイズ下を選ぶとしっくりくることが多いです。フランスのパラブーツ シャンボードに近い、ややゆとりのあるサイズ感だとイメージしてください。
革靴は履き込むうちに中底が沈み込み、少しずつゆとりが出てきます。新品の状態で「少しタイトかな?」と感じるくらいが、数ヶ月後のジャストサイズになります。
ポリッシュドレザーを美しく保つお手入れ法
サンダースの多くのモデルで採用されているポリッシュドレザー(ガラスレザー)は、「手入れが不要」と言われることもありますが、それは半分正解で半分間違いです。
樹脂コーティングされているため、確かに普通の革に比べれば汚れにくいです。しかし、手入れを怠ると、履きジワの部分からひび割れ(クラック)が発生しやすくなってしまいます。以下の手順で定期的にケアをしてあげましょう。
- ステップ1:ブラッシング着用後は毎回馬毛ブラシでホコリを落としてください。これが最も大切です。
- ステップ2:汚れ落としと栄養補給2ヶ月に1回程度、M.モゥブレィ クリームエッセンシャルを使って汚れを拭き取ります。このクリーナーは樹脂仕上げの革にも馴染みやすく、栄養を補給してくれます。
- ステップ3:光沢を出す仕上げに山羊毛ブラシや柔らかい布で磨き上げると、ポリッシュドレザー特有の深い光沢が復活します。
もし雨に濡れてしまったら、乾いた布で水分を拭き取り、風通しの良い日陰で休ませてください。これだけでサンダースの靴は驚くほど長持ちします。
サンダースの革靴おすすめ7選!ミリタリーダービーのサイズ感やお手入れ法も解説:まとめ
サンダースの靴は、一度足を通すとその「道具としての完成度」に驚かされます。
華美な装飾はありませんが、そこにはイギリスの軍隊を支えてきたという自負と、150年の歴史が培った職人技が凝縮されています。特にサンダース ミリタリーダービーシューは、一足持っておくだけで朝の靴選びの悩みが消えるほど汎用性が高い名品です。
「本物の英国靴が欲しいけれど、気負わずに毎日履きたい」
そんなあなたの願いを叶えてくれるのがサンダースです。自分への投資として、あるいは人生の相棒として、サンダースの革靴をあなたのワードローブに迎えてみてはいかがでしょうか。適切なサイズを選び、愛情を持って手入れをすれば、それはきっと何年経っても色褪せない、最高の相棒になってくれるはずです。
サンダースの革靴おすすめ7選!ミリタリーダービーのサイズ感やお手入れ法も解説、この記事があなたの靴選びの参考になれば幸いです。


