「街で見かけたあのスニーカー、サイドに鳥のマークがついていたけれど、なんていうブランドだろう?」
そんなふうに気になって夜も眠れない、なんて経験はありませんか。スニーカーのロゴには、ナイキの「スウッシュ」やアディダスの「スリーストライプス」のように一目でわかるものもあれば、意外と名前が出てこない「鳥」をモチーフにした素敵なデザインがたくさん存在します。
一言で「鳥のマーク」と言っても、実はその正体はフランスの国鳥だったり、北欧の伝説的な存在だったり、あるいは川の流れを鳥の羽に見立てたものだったりと、ブランドごとに深いストーリーが隠されているんです。
この記事では、鳥のマークが特徴のスニーカーについて、その正体からブランドの由来、さらには今手に入れるべき人気モデルまでを徹底的に解説していきます。あなたの足元を彩る運命の一足が、ここから見つかるかもしれません。
鶏(ニワトリ)のマークといえばこれ!フランスの誇り「ルコックスポルティフ」
鳥のマークと聞いて、真っ先に「三角形の中に鶏がいるロゴ」を思い浮かべた方は多いのではないでしょうか。そのブランドこそ、フランスで最も古いスポーツブランドの一つである「ルコックスポルティフ」です。
雄鶏が象徴するフランスのスピリット
「ルコック(le coq)」とはフランス語で「雄鶏(オンドリ)」を意味します。なぜ鶏なのかというと、雄鶏はフランスの国鳥であり、フランス人にとって神聖で勇気ある象徴だからです。
1882年にエミール・カミュゼによって創業されたこのブランドは、1948年から本格的にこの雄鶏のロゴを採用しました。ロゴに描かれている三角形は、創業者とその息子、娘の3人の強い絆を表していると言われています。単なるスポーツウェアの枠を超え、フランスの伝統と家族の愛が詰まったマークなのです。
洗練された定番モデル「ラ ローラン」
ルコックのスニーカーは、スポーツブランドらしい機能性を持ちつつも、フランスらしい上品でスリムなシルエットが特徴です。
特に人気なのが、テニスシューズをモチーフにしたルコックスポルティフ ラ ローランです。軽量で履き心地が良く、どんなファッションにも馴染むクリーンなデザイン。サイドに控えめに配置された雄鶏のマークが、カジュアルな中にも気品を添えてくれます。
飛翔するカモメのシルエット?圧倒的クッションの「HOKA(ホカ)」
近年、街中で「V」の字を少し横に伸ばしたような、鳥が羽ばたいているようなロゴをよく見かけませんか?それは、今や世界中で爆発的な人気を誇る「HOKA(ホカ)」です。
「Time to Fly」というメッセージ
HOKAはもともと「HOKA ONE ONE(ホカ・オネ・オネ)」という名前でした。これはニュージーランドのマオリ語で「Time to Fly(さぁ、飛ぼう)」という意味を持っています。
ロゴに描かれている鳥のようなマークは、まさに空を舞う鳥をイメージしており、山道を飛ぶように駆け下りるランナーの姿を象徴しています。厚底のミッドソールが最大の特徴で、まるで雲の上を歩いているような感覚になれることから、ランナーだけでなくファッション愛好家からも熱烈な支持を得ています。
街履きでも大人気の「ボンダイ」
HOKAの代名詞とも言えるモデルがHOKA ボンダイです。その圧倒的なボリューム感は、現在のダッドスニーカーブームとも合致し、黒のワントーンモデルなどは「おしゃれで、かつ一番疲れない靴」として選ばれています。サイドに小さく刻印された鳥のマークは、高機能の証でもあります。
川の流れが鳥の羽に見える?アメリカ最古の「サッカニー」
「サイドに3つの丸(ドット)が入った波のようなライン」が見えるスニーカー。これもよく「鳥の羽のマーク」として検索されることが多いのですが、実はアメリカの老舗ブランド「サッカニー」のロゴです。
意外な由来は「川と岩」
サッカニーのロゴの正体は、実は鳥ではなく「川」です。ブランド発祥の地であるペンシルベニア州のサッカニー川の流れと、その川底に転がる3つの岩を表現しています。
しかし、その流線形のデザインが空を飛ぶ鳥や羽のように見えることから、クラシックなスニーカー好きの間では「鳥っぽいマークのブランド」として親しまれています。1898年創業という非常に長い歴史を持ち、アメリカのランニングシーンを支え続けてきた実力派です。
レトロな名作「ジャズ」
サッカニーを代表するモデルといえばサッカニー ジャズでしょう。80年代のレトロな雰囲気をそのまま残したデザインは、今のヴィンテージファッションにぴったり。クッション性に優れた「トライアングル・ラグ・ソール」を搭載しており、歩きやすさも抜群です。
走る鳥「ランバード」が駆け抜ける!日本の誇り「ミズノ」
日本が世界に誇る総合スポーツメーカー「ミズノ」のロゴも、躍動感あふれる鳥をモチーフにしています。このロゴの名前は「ランバード」と言います。
宇宙の軌道から生まれた「走る鳥」
かつてのミズノは「M」の字をモチーフにしたロゴでしたが、1980年代後半に現在の「ランバード」へと進化しました。このロゴは、惑星の軌道をイメージした曲線と、そこを力強く駆け抜ける「鳥」を融合させたデザインです。
「国境も種目も超えて、自由に羽ばたく」という願いが込められており、現在では世界中のアスリートの足元を支えています。
ファッションシーンで再評価される「ウェーブライダー」
本格的なスポーツのイメージが強いミズノですが、最近では「MIZUNO 1906」シリーズなどのライフスタイルラインが注目されています。
特にミズノ ウェーブライダーは、そのハイテクな見た目と抜群の安定性から、ファッション感度の高い層に支持されています。サイドに大きくあしらわれたランバードロゴは、日本の技術力の結晶と言えます。
まだまだある!個性が光る鳥のマークのブランドたち
主要なブランド以外にも、スニーカー界には個性豊かな「鳥」たちが存在します。
始祖鳥が壁を登る「アークテリクス」
アウトドア好きなら誰もが憧れるカナダのブランド。ロゴの正体は「始祖鳥」の化石です。断崖絶壁を登り、空へと進化を遂げた始祖鳥のように、常に進化し続ける姿勢を示しています。彼らが作るアークテリクス アプローチシューズは、本格的な登山から都市生活までをカバーする究極の機能美を持っています。
幸せのペンギン「オリジナルペンギン」
愛らしいペンギンの刺繍が特徴のブランド。1950年代にゴルフウェアとして人気を博しましたが、現在はレトロなキャンバススニーカーも展開しています。ペンギンの「ピート君」がサイドにちょこんと座っている姿は、見ているだけで癒やされます。
ニュージーランドの「オールバーズ」
サステナブルな靴作りで知られる「Allbirds(オールバーズ)」。ブランド名は、人間が来る前のニュージーランドには「鳥(All Birds)しかいなかった」ことに由来します。特定の大きなロゴは持ちませんが、Allbirds ウールランナーなどのインソールや細部には、鳥への愛が詰まっています。
なぜスニーカーには鳥のマークが多いのか?
ここまで多くのブランドを紹介してきましたが、なぜこれほどまでに「鳥」が選ばれるのでしょうか。そこにはスニーカーというアイテムが持つ「役割」が関係しています。
- 「軽さ」の象徴鳥は空を飛ぶ存在であり、その羽根は非常に軽量です。スニーカーに求められる「軽快さ」を表現するのに、鳥は最高のモチーフなのです。
- 「速さ」と「自由」風を切って飛ぶ姿は、ランニングのスピード感や、どこへでも行ける自由を連想させます。
- 「平和」と「幸運」鳩や鶏など、鳥は古くから吉兆や平和の象徴として扱われてきました。履く人に幸せを運ぶという意味合いも含まれているのかもしれません。
ブランドの由来を知ると、何気なく見ていたサイドのロゴが、まるで意志を持って羽ばたいているように見えてきませんか。
鳥のマークが特徴のスニーカーとは?ブランドの由来と人気モデルを徹底解説:まとめ
「鳥のマーク」というキーワードから、世界中の多様なブランドをご紹介してきました。
フランスの伝統を背負うルコックスポルティフの「雄鶏」、空を飛ぶ高揚感を与えてくれるHOKAの「カモメ」、川の流れを羽に見立てたサッカニー、そして日本の技術を象徴するミズノの「ランバード」。
一見似ているようでいて、それぞれのロゴにはブランドが誕生した土地の歴史や、開発者の情熱、そして履く人への願いが込められています。名前が思い出せなかったあのスニーカーも、実は深いストーリーを持った名品だったはずです。
もし次に街で鳥のマークを見かけたら、ぜひその足元に注目してみてください。そして、もしあなたが新しい一足を探しているのなら、その「鳥」がどこへ連れて行ってくれるのかを想像しながら選んでみてはいかがでしょうか。
スニーカー クリーナーなどでお手入れを欠かさず、お気に入りの一足と長く付き合っていくのも素敵ですね。
あなたにぴったりの「鳥のマーク」が、素晴らしい場所へと運んでくれることを願っています。


