「そのnike air jordan、めちゃくちゃFireだね!」
海外のSNSやYouTubeのスニーカー動画を見ていると、学校では習わないような不思議な言葉がたくさん飛び交っていますよね。スニーカーの世界には、独自の文化から生まれた「スニーカー英語」とも呼べるスラングが山ほど存在します。
せっかくお気に入りの一足を手に入れても、海外のコレクター(スニーカーヘッズ)たちが何を話しているのか分からなければ、楽しみも半減してしまいます。逆に、これらのスラングを使いこなせれば、Instagramのコメント欄や海外のリセールサイトでのやり取りが驚くほどスムーズになります。
今回は、初心者からベテランまで役立つ、スニーカーの英語スラングを網羅的に解説していきます。これを読めば、あなたも今日からグローバルなスニーカーヘッズの仲間入りです!
まずは基本から!スニーカーそのものを指す呼び名
英語で「スニーカー」と言うとき、実は「Sneakers」以外にもたくさんの呼び方があります。これを知っているだけで、相手がどこの国の出身か、どれくらいスニーカーに詳しいかが分かったりします。
- Kicks(キックス)最も一般的で、最も愛されているスラングです。単に「靴」を指す言葉ですが、スニーカーヘッズの間では「自分のお気に入りのスニーカー」というニュアンスで使われます。「Nice kicks!(いいスニーカー履いてるね!)」は、最高の褒め言葉です。
- Creps(クレップス)主にイギリス、特にロンドンの若者たちの間で使われる言葉です。イギリスのヒップホップシーン(グライムなど)から広まった言葉で、ロンドンのスニーカーショップに行くとよく耳にします。
- Trainers(トレーナーズ)これもイギリスやオーストラリアで一般的な呼び方です。アメリカ英語の「Sneakers」に相当する標準的な言葉ですが、ストリートでは「Creps」の方がよりクールな響きを持ちます。
- Uptowns(アップタウンズ)これは特定のモデルを指す愛称です。ニューヨークのハーレム(アップタウン)で絶大な人気を誇るnike air force 1のことを指します。ニューヨークのストリート文化に深く根ざした呼び名ですね。
コンディション編:個人売買やリセールで必須の用語
海外のサイトでスニーカーを買う時や、SNSでトレードの交渉をする時に、最も重要なのが「状態」に関する用語です。ここを間違えるとトラブルの元になるので、しっかり覚えておきましょう。
- DS(Deadstock / デッドストック)「新品未使用、未試着」を指す最上級の状態です。工場から出荷された時の紐の通し方(Factory Laced)のままであることが条件。単に「新品」というだけでなく、一度も足を通していない神聖な状態を指します。
- VNDS(Very Near Deadstock)「限りなく新品に近い」状態です。一度だけ室内で数分試着した、あるいは撮影のために数分だけ履いた、というレベル。中古品の中では最も価値が高い状態です。
- NDS(Near Deadstock)「新品に近い」状態ですが、数回は外で履いた形跡があるもの。目立つ汚れやソールの削れはないけれど、中古品であることを理解してね、というニュアンスです。
- Beaters(ビーターズ)雨の日でも気にせず履いたり、フェスに行ったりする時に履く「履き潰し用」の一足です。ボロボロになってもカッコいい、味の出たスニーカーのことを指します。
- OG(Original / オージー)そのモデルが初めて世に出た時のオリジナル、または当時の仕様を完璧に再現したものを指します。例えばair jordan 1 ogと言えば、1985年当時の形やディテールを忠実に再現したモデルのことです。
- Retro(レトロ)過去に発売された人気モデルを後年になって再発売した「復刻版」のことです。今のスニーカー市場の大部分はこの「レトロ」で構成されています。
感情と評価編:かっこいい!を伝える表現
SNSのコメント欄で「Cool!」ばかり使っていませんか?スニーカーヘッズたちは、もっと熱狂的な言葉を使って自分の興奮を表現します。
- Fire / Heat(ファイア / ヒート)「激アツ」「最高にかっこいい」という意味。炎の絵文字と一緒に使われることが多いです。特に希少価値が高く、デザインも優れた靴を「Heat」と呼びます。
- Dope(ドープ)「ヤバい」「めちゃくちゃイケてる」というニュアンス。スニーカーに限らずストリートカルチャー全般で使われますが、センスのいい一足に対してよく使われます。
- Grail / Holy Grail(グレイル / ホーリー・グレイル)「聖杯」という意味です。単に欲しい靴ではなく、何年も探し続けている、自分にとっての「究極の、一生モノの一足」を指します。これを手に入れることは、スニーカーヘッズにとって最大の喜びです。
- Crispy(クリスピー)まるでお菓子がサクサクしているかのように、汚れ一つなくパリッとしている、おろしたての清潔感ある状態を指します。白いadidas stan smithが真っ白な状態だと「So crispy!」なんて言ったりします。
- Cop or Drop?(コップ・オア・ドロップ)「買う?それともスルーする?」という問いかけです。新作のリーク画像が出た時に、よくアンケート形式で使われます。「Cop」は買う、「Drop」は買わない(捨てる)という意味です。
- Must Cop(マスト・コップ)「これは絶対に買うべき」「買わない理由がない」という強い推薦の言葉です。
購入・リリース編:争奪戦を生き抜くための言葉
新作の発売日(ドロップ日)前後は、SNSがこれらの用語で埋め尽くされます。今のトレンドを追いかけるなら避けては通れない言葉たちです。
- Drop / Release(ドロップ / リリース)発売されること。「The new nike dunk drops tomorrow!」のように使います。
- L / W(エル / ダブリュー)抽選の結果を表します。「Take an L」はLoss、つまり落選。「Take a W」はWin、つまり当選。SNKRSなどのアプリで「Got’em」の画面が出れば「W」、そうでなければ「L」です。スニーカーヘッズの朝は「L」から始まることが多いのが悲しい現実ですね。
- Retail / Resale(リテール / リセール)「Retail」は定価。「Resale」は転売価格。定価で買えなかった(Took an L)場合、リセール市場で高いお金を払って買うことになります。
- Shock Drop(ショック・ドロップ)事前の告知なしに、突如として販売が開始されること。スマホの通知に常に気を配っていないと、このチャンスは掴めません。
- FSR(Full Size Run)全サイズが揃っていること。発売直後でまだ在庫が豊富な状態を指します。
- Brick(ブリック)「レンガ」という意味ですが、スニーカー用語では「転売目的で買ったけれど、人気が出ずに利益が出ない靴」を指します。家の中にレンガのように積まれていくだけの在庫、という皮肉な呼び名です。
- Hypebeast(ハイプビースト)流行(Hype)に弱く、有名人が履いているから、あるいは高いからという理由だけでスニーカーを欲しがる人を指します。少し揶揄するニュアンスが含まれることもありますが、今では一つのファッションスタイルとして定着しています。
真贋とトラブル編:偽物を掴まされないために
悲しいことに、スニーカーの世界には偽物が溢れています。自分の身を守るため、そして正直な取引をするために必要な用語です。
- Legit Check / LC(レジット・チェック)「本物かどうか」の鑑定。SNSに詳細な写真をアップして「LC me?(鑑定してくれ)」と仲間に頼むことがよくあります。
- Legit(レジット)「本物、確実」という意味。「He is a legit seller.」と言えば、その販売者は信頼できるという意味になります。
- Fufu / Fugazi(フフ / フガジ)「偽物」を指すスラングです。特に作りが粗悪な偽物に対して使われます。「That logo looks fufu.(そのロゴ、なんか偽物っぽいね)」といった具合です。
- Flaws(フロウズ)「欠陥、傷」。中古品を売買する際、事前に「No flaws(傷なし)」や「Minor flaws(小さな傷あり)」と表記するのがマナーです。
2026年の最新トレンドと言葉の進化
スニーカー文化は常に進化しており、2026年現在、新しいトレンドを反映した言葉も生まれています。
最近では、単に派手な限定品(Hype)を追いかけるだけでなく、**Low-profile(ロープロファイル)**と呼ばれる、ソールが薄くスッキリしたシルエットが再評価されています。adidas sambaの人気がその象徴ですね。
また、サステナビリティへの意識から、**Re-crafted(リクラフテッド)**という、廃材を再利用しながらもオリジナルの質感を損なわないモデルを指す言葉も一般化してきました。
さらに、転売情報の共有や自動購入ツール(Bot)のサポートを行う**Cook Group(クックグループ)**というコミュニティの存在も、現代のスニーカーシーンを語る上では欠かせません。「Cooked(うまく買えた)」という言葉は、今や高度な情報戦を勝ち抜いた証でもあります。
スニーカーの英語スラングをマスターして文化を深く楽しもう
スニーカーの英語スラングは、単なる言葉の羅列ではありません。そこには、一足の靴を巡る情熱、悔しさ、喜び、そしてリスペクトが詰まっています。
例えば、海外のヘッズから「What are those?」と聞かれたら、それは時に「なんだその変な靴は?」というジョークだったり、あるいは「見たことないけど、なんてモデルだ?」という興味だったりします。文脈を理解し、今回紹介したような言葉で返せれば、言葉の壁を超えたコミュニケーションが生まれます。
jason markkのクリーナーで靴を磨きながら、海外の最新レビュー動画をチェックする。そんな時、聞こえてくる言葉の意味が分かれば、あなたのスニーカーライフはもっと刺激的になるはずです。
最後に
スニーカーの世界は広く、言葉は常に生まれ変わっています。今回紹介した「スニーカーの英語スラング完全ガイド!海外スニーカーヘッズが使う言葉とは」の内容をベースに、日々SNSをチェックして、生きた言葉に触れてみてください。
次にあなたが「Cop」する一足が、あなたにとっての「Grail」になることを願っています。それでは、Keep it crispy!(いつも清潔に、最高な状態で!)


