ランニングシューズ選びで迷う人の多くが求めるのは、「長く走っても疲れにくく、足をしっかり支えてくれる一足」。そんなニーズに応えるモデルとして注目されているのが**ニューバランスM860**です。
このシリーズは、安定性とクッション性を両立した“バランス型ランニングシューズ”として知られ、特にオーバープロネーション(足が内側に倒れやすい人)へのサポート性能が高く評価されています。ここでは、最新モデルの実力や履き心地、他モデルとの違いを徹底的に解説します。
ニューバランスM860とは?安定性重視の定番シリーズ
ニューバランスの「860」シリーズは、ブランド内でも“スタビリティ(安定性)モデル”として位置づけられています。
メンズは「M860」、レディースは「W860」として展開され、ジョギングやロング走など、長時間の使用を想定したトレーニングシューズです。
ランナーの足の癖を補正し、着地のブレを抑える構造が特徴。特に、内側への倒れ込みを防ぐためのサポート素材が搭載されており、軽いオーバープロネーション傾向の人にぴったりです。
また、日常のウォーキングや立ち仕事などでも快適に履けるため、「走るためだけでなく、生活の中でも使える安定シューズ」として人気を集めています。
Fresh Foam X 860 v14搭載で進化したクッション性
最新モデル「Fresh Foam X 860 v14」では、ミッドソールに**Fresh Foam Xフォームが採用されています。
この素材は柔軟性と反発力のバランスに優れ、足裏全体に自然なクッションを提供。従来の860シリーズに比べて、ソフトな接地感とスムーズな足運びが実現しています。
特に注目なのが、EVAボードを挟んだ2層構造のミッドソールです。上層部のFresh Foam Xが衝撃を吸収し、下層部のEVAボードが安定感を確保する。まさに「ふかふかしすぎず、硬すぎない」絶妙なクッションバランスが特徴です。
ヒールの厚みは約38mm、前足部は約30mmでドロップ(高低差)は約8mm。長時間のランでも膝や腰への負担を軽減し、快適な走行を支えます。
安定感の秘密:EVAボードとワイドベース構造
M860が支持される理由のひとつが、その安定した走行感です。
v14モデルでは、ミッドソール内部に「EVAボード」を追加。これが地面に対して面で支える構造となり、着地時のねじれやぐらつきを防ぎます。
従来の「メディアルポスト(内側補強)」によるサポートよりも自然で、安定感を損なわずスムーズな足運びが可能になりました。
初心者から中級者まで安心して履ける理由は、この安定機構の進化にあります。
また、ヒールカウンター(かかと部分)の構造もしっかりしており、踵がブレずに安定。シューズ全体のホールド感が高く、長時間のランでも疲れにくい作りになっています。
実際の履き心地と使用感レビュー
ランナーのレビューを見ると、M860シリーズに共通して挙げられるのは「しっかり支える安定感」と「柔らかすぎないクッション感」です。
- 「足裏の沈み込みが少なく、フォームが崩れにくい」
- 「長時間履いても疲れにくく、膝への負担が減った」
- 「柔らかすぎず反発も感じられるので、走りが安定する」
こうした声からもわかるように、M860は“過度なクッション”ではなく“支えながら守るタイプ”の履き心地。
フワフワ系シューズが苦手な人や、フォームを安定させたい人にとって理想的な一足です。
また、アッパーには通気性の高いエンジニアードメッシュを採用。足を包み込むようなフィット感があり、蒸れにくく快適です。フィット幅もやや広めで、幅広足の人にも合いやすい設計となっています。
M860 v13との違い:より滑らかでクッション性アップ
前モデル「M860 v13」と「M860 v14」を比較すると、最も大きな違いはクッションの質感と安定感の出し方にあります。
- v13:内側サポート(メディアルポスト)による“支える安定性”
- v14:EVAボードによる“面で支える安定性”
これにより、M860 v14はより自然な安定感とソフトな履き心地に進化しています。
一方で、「v13の方がより強い補正感がある」と感じるランナーもおり、安定性を最優先したい場合はM860 v13も引き続き人気です。
どちらのモデルも安定性重視の設計ですが、M860 v14はよりクッション性と快適性を両立した“万能タイプ”に仕上がっています。
860シリーズと他モデルの違い:880や1080との比較
ニューバランスの中で「860」「880」「1080」は、似たシリーズとして比較されることが多いです。
- 860:安定重視。ミッドソール硬度が高く、ブレを抑える。
- 880:クッション寄り。柔らかく、自然な履き心地。
- 1080:最上位クッションモデル。弾むようなソフト感。
つまり、860は「走りを支える安定性」、880は「自然なクッション性」、1080は「極上の柔らかさ」という違い。
走行フォームの安定を重視するランナーや、長距離でフォームが崩れやすい人には、M860が最もフィットします。
どんなランナーにおすすめか
M860は、以下のような人に特におすすめです。
- 足が内側に倒れやすい(オーバープロネーション気味)
- フォームが安定せず、長距離で疲れやすい
- クッション性とサポートのバランスを求めたい
- 普段のトレーニングやウォーキングでも使いたい
スピードを求めるレース志向のランナーにはやや重たく感じるかもしれませんが、「安全に、快適に走る」ことを重視するなら理想的なモデルです。
特に初心者~中級者のステップアップ用シューズとして人気があります。
海外レビューでも高評価:安定と快適の両立
海外のレビューサイトでも、M860は安定系シューズの定番として高い評価を得ています。
“best stability running shoes”として紹介されることも多く、「適度なクッション性とサポート力のバランスが優れている」との声が多数。
また、耐久性の高さも魅力のひとつです。アウトソールのグリップ力が高く、舗装路でも滑りにくい構造。日々のトレーニングで酷使してもヘタりにくいという意見もあります。
こうした実用性の高さが、860シリーズのロングセラーを支えています。
日常使いでも活躍するデザイン性
M860はランニングシューズでありながら、デザインも洗練されています。
最新のv14では、ニューバランスらしい落ち着いたカラーリングや、サイドロゴの立体感など、普段履きにも合わせやすい仕上がり。
そのため、ジムや街歩き、通勤時にも活用する人が増えています。
「走れるスニーカー」として、機能とスタイルの両立を実現しているのもM860シリーズの魅力です。
ニューバランスM860のまとめ:安定性とクッションの理想的バランス
ニューバランスM860は、安定性を基盤にしながらも、最新モデルではクッション性と柔らかさも進化。
長距離でもフォームを保ちやすく、膝や腰への負担を軽減してくれる頼もしい存在です。
- 安定感:EVAボードとワイドベースでしっかり支える
- クッション性:Fresh Foam Xで自然な反発と柔らかさ
- フィット感:通気性抜群のメッシュアッパー
- 用途:ジョグ、ロング走、ウォーキング、普段履きにも最適
「安定して走りたい」「長く快適に走りたい」——そんなランナーにとって、M860は信頼できるパートナーです。
クッション系シューズの柔らかさが苦手な人、足を守りながらトレーニングを続けたい人にこそ、このシリーズの良さが実感できるはずです。
ニューバランスM860の特徴と評価を徹底分析!安定感とクッション性の違いを検証【まとめ】
ニューバランスM860は、安定とクッションを高い次元で融合させた万能モデルです。
どんな路面でも安心して走れる安定感、そして長距離でも疲れにくい程よい柔らかさ。
初心者から上級者まで、日々の走りを支える一足としておすすめできるシューズです。
これから新しいランニングシューズを探しているなら、ぜひ一度**ニューバランスM860**の履き心地を体感してみてください。


