ニューバランスM1500は、デザイン性と機能性を兼ね備えた名作として多くのファンに支持されています。しかし、「M1500はきつい」「サイズ感が合わない」と感じる声も少なくありません。この記事では、その原因と対策をわかりやすく紹介します。購入前のサイズ選びや履き心地の調整に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
M1500とは?英国製の高品質モデルが人気の理由
ニューバランスM1500は1989年に登場したニューバランスの「1000番台」シリーズの一つで、当時の最新技術を搭載したハイエンドモデルとして誕生しました。特にイングランド製(Made in England)のモデルは上質なスエードやレザーを使用し、熟練の職人による丁寧な仕上げが魅力です。
デザイン面では、クラシックながらもスタイリッシュなフォルムで、スニーカー好きの間でもファッション性が高いと評価されています。一方で、独特の木型(ラスト)によって「やや細身」「ホールド感が強い」という特徴を持つため、人によっては「きつい」と感じることがあります。
ニューバランスM1500がきついと感じる主な原因
ニューバランスM1500が「きつい」と言われる理由はいくつかあります。実際に多くのユーザーのレビューをもとに、その原因を整理してみましょう。
1. 木型(ラスト)が細身でフィット感が強い
ニューバランスM1500は「SL-1」という細身の木型を採用しています。このラストは足幅が狭い人にジャストフィットする設計で、足全体をしっかり包み込む構造です。
そのため、標準〜幅広タイプの足の方が履くと、つま先や甲の部分に圧迫感を感じやすくなります。
2. トゥボックス(つま先部)の傾斜が急
M1500は、つま先がやや鋭角に落ちる設計になっています。デザインとしてはシャープで美しいのですが、足の指先に余裕が少なく感じる場合があります。とくに長時間履くと、前方に足が押し出されて「きつい」と感じやすくなる傾向があります。
3. アッパー素材の硬さとホールド感
ニューバランスM1500は上質なスエードやレザーを使用していますが、これらの素材は新品時に硬さが残ることがあります。履き始めは足に馴染む前の段階で、特に甲部分がタイトに感じられることがあります。履き込むうちに柔らかくなり、フィット感が増すケースも多いですが、最初の印象で「締めつけが強い」と感じる人もいるようです。
4. ワイズ(幅)の選択肢が少ない
ニューバランスの一部モデルでは複数のワイズ(幅)を展開していますが、ニューバランスM1500は「Dワイズ」(標準幅)で作られていることが多く、幅広用(2E、4Eなど)の選択肢が少ない点も影響します。足幅が広めの人が標準幅のM1500を選ぶと、横方向に窮屈さを感じることがあります。
M1500のサイズ感は?口コミ・レビューから見る傾向
ニューバランスM1500のサイズ感については、ユーザーによって意見が分かれていますが、全体的な傾向として「普段よりやや小さめ」「ハーフサイズ上げがおすすめ」という声が多く見られます。
- 標準的な足幅の方:普段のスニーカーサイズで問題ないことが多い
- 幅広・甲高タイプの方:0.5cm〜1cmサイズアップを検討すると快適
- 細身・スリムタイプの方:ジャストサイズでも違和感が少ない
レビューの中には「最初はきつかったが、履いていくうちに馴染んだ」「スエードが柔らかくなってフィットしてきた」という意見もあり、素材の経年変化もサイズ感に影響していることがわかります。
快適に履くための具体的な対策
「せっかく買ったのにきつくて履けない…」とならないために、ニューバランスM1500を快適に履くためのポイントを紹介します。
1. 試着時は必ず「つま先の余裕」をチェック
M1500を試着するときは、つま先に1cmほどの余裕があるか確認しましょう。歩行時に足が前へ滑るため、余裕が少ないと圧迫感が強くなります。
2. ワイズ(幅)と甲の高さに注目する
足幅や甲の高さは人によって大きく異なります。幅広タイプの方は、M1500よりも「ニューバランス990」や「ニューバランス993」などのややゆったりしたモデルを比較検討してみるのもおすすめです。
また、靴紐を少し緩めたり、結び方を工夫するだけでも圧迫感が軽減されることがあります。
3. サイズアップを検討する
ニューバランスM1500は全体的に細身の設計のため、ハーフサイズ(0.5cm)〜1cm大きめを選ぶと快適になることが多いです。ただし、サイズを上げすぎると踵のフィット感が損なわれることもあるため、試着の際には歩行テストを行いましょう。
4. 履きならし(慣らし履き)を行う
新品時は素材が硬く、履き心地がきつく感じるのは自然なことです。短時間から少しずつ履き慣らしていくことで、革やスエードが柔らかくなり、次第に自分の足に馴染んできます。特にレザー製のモデルは、数日〜1週間でフィット感が大きく変わる場合もあります。
5. インソールや靴下で微調整する
クッション性を高めたい場合は、薄めのインソールを使うことで甲の圧迫を緩和できることがあります。逆に少し緩く感じる場合は、厚手の靴下を合わせて調整するのも効果的です。
M1500と他モデルの比較で見るサイズの違い
ニューバランスのラインナップには、M1500以外にも人気の定番モデルが多数あります。それぞれの木型や構造によってフィット感が異なるため、比較の目安として覚えておくと便利です。
- ニューバランス990・ニューバランス993:ややゆったりめで柔らかい履き心地。足幅が広い人にもフィットしやすい。
- ニューバランス996・ニューバランス997:スリムでシャープなシルエット。ニューバランスM1500に近いフィット感だが、やや軽快な印象。
- ニューバランス1300・ニューバランス1400:クッション性が高く、足全体を包み込む柔らかい履き心地。ニューバランスM1500よりもゆとりがある。
同じニューバランスでも、シリーズごとに「足に合う・合わない」が変わるため、ニューバランスM1500が合わなかった場合でも他モデルで快適に履ける可能性があります。
M1500を選ぶときのポイントまとめ
ニューバランスM1500を選ぶときは、次のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
- 細身の木型(SL-1)であることを理解する
- つま先と幅に余裕を持たせるサイズ選びをする
- 履き始めのきつさは“なじむ前”の状態と考える
- 足幅・甲の高さを測定してから選ぶ
- 試着時には靴下の厚み・歩行感も確認する
特にオンラインで購入する場合は、普段履いているスニーカーのサイズ感と照らし合わせるだけでなく、他のニューバランスモデルとの比較レビューを参考にするのがおすすめです。
ニューバランスM1500がきついと感じたときの最終アドバイス
ニューバランスM1500は確かに細身の設計で、最初の印象として「きつい」と感じる人が多いモデルです。しかし、それはM1500がもつ精密なフィット感とホールド力の裏返しでもあります。数回履いていくうちに素材が柔らかくなり、足に吸い付くような感覚を得られることも多いです。
もしどうしても窮屈さが気になる場合は、靴紐の締め方やインソールの調整、サイズアップを検討することで快適に履けるようになります。また、ニューバランスM1500が自分の足型に合わない場合でも、他のニューバランスモデルには多様なフィットパターンが存在します。
履き心地にこだわりながら、自分の足に最も合うニューバランスM1500を見つけていくことが、長く快適に楽しむための一番の近道です。


