「スニーカー」を英語でどう言う?海外で通じる表現や使い分けをわかりやすく解説
「スニーカー」を英語で言うと?
日本語で当たり前のように使っている「スニーカー」という言葉。実はこれ、英語由来の外来語ですが、海外ではそのまま通じないこともあります。英語で「スニーカー」は基本的に sneakers(スニーカーズ) と言います。
たとえばアメリカでは「I bought new sneakers.(新しいスニーカーを買った)」のように日常会話でよく使われています。ゴム底で軽く、歩きやすいカジュアルな靴を指す言葉です。
ただし、英語圏では国や地域によって呼び方が大きく異なります。日本人が海外で買い物をするときや、ファッションの話をするときには、この違いを知っておくととても便利です。
アメリカ英語の「sneakers」と「tennis shoes」
アメリカでは「スニーカー=sneakers」が最も一般的です。
しかし地域によっては tennis shoes(テニスシューズ) という言い方も広く使われています。これは実際にテニスをする靴だけを指すわけではなく、運動靴全般を指すカジュアルな言葉として定着しています。
特に南部や中西部では「sneakers」より「tennis shoes」と言う人が多く、「体育館シューズ」「運動靴」くらいの感覚で使われることが多いです。
アメリカ国内でも地域差があるため、旅行や留学の際には相手の使う言葉に合わせると自然です。
イギリス英語では「trainers」が主流
一方、イギリスでは「sneakers」と言ってもあまり通じません。代わりに一般的なのが trainers(トレーナーズ) という表現です。
これは「training shoes(トレーニング用の靴)」を短縮した言葉で、スポーツや日常の運動靴全般を指します。
たとえば「I’m going to buy new trainers.(新しいスニーカーを買いに行く)」と言えば、イギリスでは自然な表現になります。
イギリス英語圏(イギリス・アイルランドなど)ではこの言葉が圧倒的に主流で、アメリカの「sneakers」とほぼ同じ意味です。
オーストラリアやカナダで使われる「runners」
さらに、オーストラリアやカナダでは runners(ランナーズ) という呼び方もよく使われます。
直訳すると「走る人」ですが、実際には「走るための靴」、つまり「ランニングシューズ」や「スニーカー全般」を指します。
「I need new runners for gym.(ジム用のスニーカーが必要だ)」というように使われ、日常的な表現として自然です。
国ごとに定着した呼び方が違うため、「sneakers」が通じない地域では「trainers」や「runners」を覚えておくと安心です。
スラングで使われる「kicks」
英語圏の若者文化では、スニーカーを指すスラングとして kicks という言葉もよく登場します。
「Nice kicks!(そのスニーカーかっこいいね!)」のように、ファッションの話題でよく使われる表現です。
スニーカーヘッズ(sneakerhead)と呼ばれるコレクターやストリートファッションの世界では、この「kicks」が定番用語。ブランド名やモデル名と一緒に使われることが多く、ややカジュアルで親しみのある響きを持っています。
「sneaker」という言葉の語源
「sneaker」の語源は英語の動詞 sneak(こっそり歩く) に由来します。
ゴム底で音を立てずに歩ける靴として、19世紀末ごろから「sneakers」と呼ばれるようになりました。
当初はテニスや軽い運動用の靴を指していましたが、20世紀に入るとファッション性が高まり、今のようなカジュアルシューズの意味へと広がっていきました。
「音を立てない靴」というユニークな由来が、まさにスニーカーの軽快さや自由さを象徴しています。
用途別に変わる英語表現
英語では、日本語の「スニーカー」よりも用途に応じて言葉を使い分ける傾向があります。
- running shoes:ランニング専用シューズ
- basketball shoes:バスケットボール用シューズ
- skate shoes:スケートボード用シューズ
- casual shoes:普段履きのカジュアルシューズ
日本語ではこれらをすべて「スニーカー」と呼ぶことが多いですが、英語では機能に応じて区別するのが自然です。
そのため、英語で説明するときは「どんな目的の靴か」を一緒に伝えるとより正確に伝わります。
海外でスニーカーを買うときに役立つ英語フレーズ
旅行先や留学先でスニーカーを探すとき、覚えておくと便利なフレーズがあります。
- I’m looking for sneakers.(スニーカーを探しています)
- Do you have these trainers in size 9?(このトレーナーズの9サイズはありますか?)
- I want lightweight running shoes.(軽いランニングシューズが欲しいです)
- These kicks are awesome!(このスニーカー最高!)
アメリカ・イギリス・オーストラリアなど、国によって単語を使い分ければ、現地の人にも自然に伝わります。
「sneakers」と「trainers」の違いを意識しよう
日本語では「スニーカー」と一言で済みますが、英語では文脈に応じて言い方を変えるのがポイントです。
たとえば、ファッション雑誌で紹介される靴なら sneakers、スポーツ用品店で売っている靴なら trainers や running shoes がしっくりきます。
また、ビジネスカジュアルで履くような上品なスニーカーは casual sneakers や fashion sneakers と呼ばれることもあります。
相手や状況に合わせて自然に言葉を選ぶことで、英語での会話もぐっとスマートになります。
世界のスニーカーカルチャーと英語の多様性
スニーカーは今や単なる靴ではなく、ファッションやカルチャーの象徴です。
アメリカのストリートブランド、ヨーロッパのハイブランド、アジアのデザインスニーカーなど、各地で独自の文化が生まれています。
その中で使われる英語表現も多様で、同じ「スニーカー」でも、どの国・地域で話すかによって言葉の選び方が変わるのが面白いところです。
たとえば、ロンドンで「Nice sneakers!」と言うと少しアメリカっぽく聞こえますし、ニューヨークで「trainers」と言うと違和感を持たれることがあります。
英語を学ぶ上では、こうした文化的な背景も知っておくと、よりリアルな言語感覚が身につきます。
まとめ:「スニーカー」を英語で言うと?
最後にもう一度整理しておきましょう。
- アメリカ英語:sneakers または tennis shoes
- イギリス英語:trainers
- オーストラリア・カナダ英語:runners
- スラング:kicks
どの表現も正解ですが、使う地域とシーンによって自然な言い方は変わります。
旅行・留学・買い物・英会話など、場面に応じて使い分ければ、ネイティブにもスムーズに通じるでしょう。
「スニーカー」を英語で表現して、もっと世界に近づこう
「スニーカー」を英語でどう言うか——それは単なる単語の違いだけでなく、文化やライフスタイルの違いを知るきっかけでもあります。
sneakers、trainers、kicks… どんな呼び方でも、自分らしく履きこなせばそれが一番。
英語の言葉の背景を知ることで、スニーカーというアイテムが持つ世界の広がりをもっと楽しめるはずです。


