お気に入りのスニーカー、気づけば汚れが目立ってきていませんか？
特に白スニーカーやメッシュ素材は、少し履くだけで黒ずみや黄ばみが気になりやすいもの。でも「どんな洗剤で洗えばいいの？」と迷う人も多いでしょう。
この記事では、スニーカーを洗うときに使える洗剤の種類から、素材別のおすすめ、そして失敗しない洗い方までをわかりやすく解説します。
スニーカーを洗うときの基本：まずは「中性洗剤」を知ろう
スニーカーの洗浄で基本となるのが中性洗剤です。
中性洗剤は衣類用や食器用にも使われている、刺激が少なく万能なタイプ。泡立ちが穏やかで、生地や接着剤部分へのダメージが少ないのが特徴です。
例えば、食器用洗剤をぬるま湯で薄めて使えば、皮脂や泥汚れをしっかり落とせます。ポイントは、濃すぎないこと。濃度が高いと色落ちや変色の原因になるため、キャップ1杯を1〜2Lの水に溶かす程度が目安です。
ブラシやスポンジで優しくこすれば、キャンバスやメッシュ素材のスニーカーなら十分にきれいになります。
スニーカー専用洗剤の魅力：手軽で素材にやさしい
最近は「スニーカー専用洗剤」も多く販売されています。
専用洗剤の特徴は、泡立ちやすく汚れを浮かせる力が強いこと。そして素材を傷めにくく設計されているため、初心者でも使いやすいのが魅力です。
代表的なものでは、ジェイソンマークやコロンブスといったブランドのクリーナーが人気。
天然由来成分で作られたタイプも多く、キャンバス・レザー・スエードなど、さまざまな素材に対応しています。
また、泡タイプやスプレータイプの洗剤なら、水をほとんど使わず簡単に汚れを落とせるので、通勤・通学前のちょっとしたお手入れにも便利です。
「忙しくて手洗いする時間がない」という人は、専用洗剤を使うことで、時短しながらスニーカーを清潔に保つことができます。
酵素系・漂白成分入り洗剤は“黄ばみ対策”に効果的
中性洗剤で落としきれない頑固な汚れや黄ばみには、酵素系洗剤が頼りになります。
酵素が皮脂や汗などのタンパク質汚れを分解してくれるため、白スニーカーのくすみやソール部分の黒ずみに効果的です。
さらに、酸素系漂白剤を少量加えると、黄ばみを防ぎながらスッキリとした白さを取り戻せます。
ただし、ここで注意したいのが「素材への影響」。
漂白成分は強力なため、色物スニーカーやデリケートな素材に使うと色落ちや変色を起こす場合があります。使う前に必ずタグや洗濯表示を確認し、目立たない部分で試してから全体を洗うのが安全です。
重曹を使ったナチュラルクリーニングもおすすめ
環境にもやさしく、手軽に使えるのが重曹です。
重曹をぬるま湯に溶かしてペースト状にし、ブラシで汚れ部分をこすれば、黒ずみや泥汚れを浮かせて落とすことができます。特に、白スニーカーのソール部分には効果的。
また、重曹には消臭作用もあるため、靴の中の臭い対策にも使えます。洗ったあとに重曹を振りかけて一晩置き、翌日軽く払うだけで、嫌なにおいを防げます。
ただし、重曹の粒子はやや粗めなので、メッシュ素材などデリケートな生地にはこすりすぎ注意。洗浄後は重曹が残らないように、しっかりすすぐことが大切です。
素材別に見るスニーカーの洗剤選び
キャンバス・布・メッシュ素材
これらの素材は水に強く、中性洗剤や専用スニーカークリーナーが適しています。
ぬるま湯に洗剤を溶かし、柔らかいブラシで優しく洗うのがポイント。
水分を吸いやすい素材なので、洗いすぎると乾きにくくなるため、洗剤をしっかり泡立てて“泡洗い”を意識すると良いでしょう。
レザー（本革・合皮）
レザー素材は水に弱いため、専用のレザークリーナーを使うのが鉄則です。
一般的な洗剤を使うと革が硬化したり、表面が白っぽくなってしまうことがあります。
クリーナーで汚れを落とした後は、レザー用の保湿クリームやコンディショナーで仕上げると、ツヤと柔軟性をキープできます。
スエード・ヌバック
スエードやヌバックは特にデリケートで、水洗いNGの素材です。
スエード専用のブラシや消しゴムタイプのクリーナーで汚れを落とし、仕上げに防水スプレーを吹きかけておくと汚れが付きにくくなります。
誤って濡らしてしまった場合は、タオルで水分を押さえ、陰干しで自然乾燥させましょう。
洗剤を使った正しい洗い方のステップ
- 靴ひもとインソールを外す
ひもと中敷きは別々に洗うことで、汚れ残りを防げます。インソールは消臭スプレーや中性洗剤で軽く手洗いを。 - 汚れをブラシで落とす
泥や砂が付いたまま洗うと、汚れが繊維に入り込みやすくなるため、乾いた状態でざっと落とすのがコツ。 - 洗剤液を作る
ぬるま湯（30〜40℃程度）に中性洗剤を少量溶かします。スニーカー専用洗剤を使う場合は、説明書の分量を守りましょう。 - ブラシでやさしく洗う
外側から内側へ、汚れを広げないように動かします。細かい部分は歯ブラシなどを使うと便利です。 - すすぎはしっかり
洗剤が残ると黄ばみやベタつきの原因になります。水が透明になるまでしっかりすすぎましょう。 - 乾燥は日陰で自然乾燥
直射日光は色あせや変形のもと。通気性の良い場所で、新聞紙を詰めて形を整えながら乾かすのがベストです。
洗濯機で洗うときの注意点
最近は「スニーカー用の洗濯ネット」も登場しています。
ネットに入れて弱水流で回すだけで、手洗いより簡単に汚れを落とせますが、すべてのスニーカーに適しているわけではありません。
キャンバスや合成繊維製なら洗濯機でもOK。
一方で、レザーやスエード、装飾付きのスニーカーはダメージを受けやすいため避けたほうが無難です。
また、乾燥機の使用は厳禁。高温でソールが剥がれたり、縮みが生じることがあります。洗濯機を使う場合も、自然乾燥が基本です。
洗剤選びで失敗しないためのコツ
- アルカリ性洗剤は避ける
洗浄力が強くても素材を傷めやすく、黄ばみの原因になることがあります。
中性または弱酸性を選ぶのが安心です。 - 漂白剤の使い方に注意
酸素系漂白剤は白スニーカーには有効ですが、色物はNG。使用前に必ず試し塗りを。 - すすぎ残しを防ぐ
洗剤や漂白剤が残ると変色することがあります。泡が完全になくなるまで丁寧に洗い流しましょう。 - 乾燥時は風通しを重視
直射日光ではなく、陰干し＋扇風機を使うと乾燥ムラを防げます。
スニーカーを洗う洗剤選びで清潔と長持ちを両立しよう
スニーカーを清潔に保つには、汚れたらすぐ洗うことが一番。
しかし、洗剤選びを間違えると、せっかくの靴を傷めてしまうこともあります。
中性洗剤や専用クリーナーを基本に、素材や汚れに合わせて重曹や酵素系洗剤を使い分ければ、スニーカーは長持ちします。
定期的なお手入れを習慣化すれば、白さも清潔感もキープでき、履くたびに気分が上がるはず。
今日からあなたも、自分のスニーカーにぴったりの“洗剤パートナー”を見つけてみてください。
