スニーカーを長く愛用していると、どうしても気になるのが「汚れ」。特に泥や汗、皮脂などが染みついたスニーカーは、普通に洗うだけではなかなかスッキリしません。そんなときに役立つのが「つけ置き洗い」です。
この記事では、スニーカーをきれいに洗うためのつけ置き洗剤の選び方と、おすすめの洗剤5選を紹介します。手軽に実践できるコツも交えて解説していきます。
スニーカーのつけ置き洗いが効果的な理由
スニーカーの汚れは、表面だけでなく繊維やソールの奥まで入り込みます。ブラシでこすっても落ちにくいのは、汚れが内部に固着しているから。
そこでおすすめなのが「つけ置き洗い」。ぬるま湯に洗剤を溶かし、その中にスニーカーを一定時間浸しておくことで、洗剤成分が繊維の奥まで浸透し、汚れを浮かせて落としやすくします。
特に効果的なのは次のような汚れです。
- 泥や砂、ホコリなどの外的汚れ
- 皮脂や汗による臭いや黄ばみ
- 雨や湿気による黒ずみ
つけ置き洗いの目安は、40℃前後のぬるま湯に1〜2時間。汚れがひどい場合は一晩浸けてもOKですが、色物やデリケート素材は時間を短めに調整するのがポイントです。
つけ置き洗剤を選ぶときの3つのポイント
スニーカーの素材や汚れのタイプによって、使う洗剤を選ぶことが大切です。ここでは、つけ置き洗剤を選ぶ際に意識したい3つのポイントを紹介します。
① 素材に合った洗剤を選ぶ
キャンバスや布製スニーカーなら、中性洗剤や酵素系洗剤が安心。合皮やナイロン素材も中性洗剤が向いています。
一方で、スエードやレザー素材は水や洗剤に弱いため、つけ置きは避け、専用クリーナーを使いましょう。
② 酵素・漂白成分の有無をチェック
- 酵素系洗剤：皮脂・汗汚れを分解するのに強い。
- 酸素系漂白剤入り：白スニーカーの黄ばみを明るくするのに最適。
ただし、漂白剤入りは色落ちのリスクもあるため、色物には控えめに使うのが安全です。
③ 安全性と肌へのやさしさ
つけ置きは手洗いが基本。手肌への刺激が少ないものや無香料タイプを選ぶと安心です。中性で無蛍光のものなら、子どもの上履き洗いにも使えます。
スニーカーのつけ置き洗剤おすすめ5選
ここからは、実際に人気が高く、口コミでも評価の良い洗剤を5つ紹介します。どれも家庭で使いやすく、スニーカーをしっかりきれいにしてくれるアイテムです。
1. ウタマロリキッド（東邦）
定番中の定番。中性でありながら高い洗浄力があり、キャンバスやナイロン素材のスニーカーにも安心して使えます。
手肌に優しく、泥汚れや黒ずみをしっかり浮かせて落とすのが特徴。原液を直接汚れに馴染ませてからつけ置きすると、さらに効果的です。
白スニーカーだけでなく、色物にも対応できる万能タイプです。
2. コロンブス スニーカーケア リキッドシャンプー
靴専門ブランド・コロンブスの定番洗剤。キャンバス・ナイロン・合皮などあらゆる素材に使えるのが魅力です。
弱酸性で、色落ちを防ぎながら汚れを落とす優しい処方。泡立ちが控えめなので、すすぎも簡単です。抗菌・消臭効果もあるため、スポーツスニーカーにもぴったり。
3. 酵素系粉末洗剤（一般衣料用）
市販の酵素系粉末洗剤は、つけ置き洗いに非常に効果的。皮脂や汗などのタンパク質汚れを分解するため、長時間履いたスニーカーの臭い対策にも有効です。
お湯に溶かしてスニーカーを1〜2時間浸けるだけで、汚れが浮き上がります。コスパが良く、家庭にあるもので代用できるのもポイント。
4. 酸素系漂白剤（粉末タイプ）
白スニーカーの黄ばみを取りたい人におすすめ。酸素の力で汚れを分解し、くすみを明るくします。
ただし、色物スニーカーには不向き。漂白成分が強いため、使う前に目立たない部分でテストするのが安心です。
一晩のつけ置きで真っ白に戻るケースもありますが、素材の劣化を防ぐために長時間の浸けすぎには注意しましょう。
5. 重曹＋中性洗剤ミックス
ナチュラル派に人気なのがこの組み合わせ。重曹の弱アルカリ性で汚れを浮かせ、中性洗剤の界面活性剤で汚れを包み取ります。
さらに重曹には消臭効果もあるため、臭いが気になるスニーカーに最適。
作り方は簡単で、40℃程度のぬるま湯に重曹大さじ2＋中性洗剤小さじ1を溶かし、1時間ほど浸けておくだけです。
つけ置き洗いの正しい手順とコツ
効果を最大限に引き出すためには、正しい順番で行うことが大切です。以下のステップで行えば、汚れ落ちが格段にアップします。
- 靴ひも・インソールを外す
→ 汚れを防ぎ、洗浄液が行き渡りやすくなります。 - ブラシで泥や砂を落とす
→ 乾いた状態で予洗いしておくと、つけ置き液がより効果的に働きます。 - ぬるま湯に洗剤を溶かす
→ お湯の温度は40℃前後。熱すぎると接着剤が弱る場合があるので注意。 - スニーカーをつけ置きする
→ 1〜2時間を目安に。色物は短めが安全。 - 柔らかいブラシでこすり洗い
→ ソール部分や縫い目の汚れを丁寧に落とします。 - しっかりすすぐ
→ 洗剤が残ると黄ばみや臭いの原因に。流水で十分にすすぎましょう。 - タオルで水分を拭き取り、陰干し
→ 直射日光や乾燥機はNG。風通しの良い場所で自然乾燥します。
素材別の注意点と失敗しないコツ
- キャンバス・布製スニーカー：中性洗剤や酵素洗剤でOK。白スニーカーなら酸素系漂白剤も効果的。
- 合皮・ナイロン：中性洗剤推奨。強い洗剤はコーティングを傷める可能性があります。
- レザー・スエード：つけ置きは避け、専用クリーナーで表面ケアを。
- カラーアイテム：長時間のつけ置きで色落ちすることがあるため、短時間で確認しながら行う。
さらに、すすぎ残しや乾燥不足は黄ばみの原因になります。しっかりすすぎ、風通しのよい場所で完全に乾かすのが美しく仕上げるコツです。
スニーカーを清潔に保つためのメンテナンス習慣
つけ置き洗いは汚れをリセットするケアですが、普段から少し意識するだけで汚れを防げます。
- 履いた後はブラシで軽くホコリを落とす
- 雨の日や汗をかいた日はしっかり乾燥させる
- 防水スプレーで汚れの付着を防ぐ
- 中敷きを定期的に洗って臭いを防ぐ
こうした日常のケアを積み重ねることで、つけ置きの頻度も減り、スニーカーの寿命を延ばすことができます。
スニーカーのつけ置き洗剤で気持ちよくリフレッシュ
お気に入りのスニーカーが汚れていると、気分まで沈んでしまうもの。
けれど、正しい洗剤と方法でつけ置きすれば、驚くほど簡単に清潔さを取り戻せます。
素材に合わせた洗剤を選び、すすぎと乾燥を丁寧に行うことが美しく保つコツ。
ウタマロリキッドやコロンブス スニーカーケア リキッドシャンプーなどの定番アイテムを活用して、つけ置き洗いを習慣にすれば、いつでも気持ちのいい一足で出かけられます。
汚れを放置せず、定期的にケアして“スニーカーのつけ置き洗剤”を上手に使いこなしていきましょう。
