スニーカーを履くと「くるぶしが痛い…」と感じた経験、意外と多いのではないでしょうか。新しい靴を履いた時や長時間歩いた後など、くるぶし周りが赤くなったり、靴擦れしてしまうと気分まで落ち込みますよね。
この記事では、スニーカーでくるぶしが痛くなる原因から、今すぐできる対処法、さらに痛くならないスニーカー選びのコツまで、わかりやすく解説します。
スニーカーでくるぶしが痛くなる主な原因
履き口の高さや形が合っていない
スニーカーの履き口がくるぶしの骨に直接当たると、歩くたびに摩擦が起きて痛みの原因になります。特に、ローカットで履き口の縁が硬いタイプは、足首の動きに追従しにくく、皮膚が擦れやすい傾向があります。
くるぶしの位置と靴の履き口の高さが合っていない場合、ほんの数ミリの差でも痛みが出ることがあります。
サイズが合っていない
スニーカーが大きすぎると足が中で動き、くるぶし部分がこすれて痛みを引き起こします。逆に小さすぎる靴は圧迫によって皮膚が刺激され、同じように靴擦れの原因に。
特に、つま先に余裕がありすぎたり、かかとが浮くような靴は要注意です。フィット感の合わないスニーカーは見た目が良くても、足にとってはストレスになります。
素材の硬さや形状
新品のスニーカーや、レザーなど硬めの素材は足に馴染むまで時間がかかります。
履き口の部分が特に硬いと、くるぶし周りの皮膚が擦れて赤くなったり、水ぶくれになることも。
履き始めは短時間の使用から慣らしていくのがおすすめです。
歩き方や足の形
足首の可動範囲や歩き方の癖も影響します。
例えば、内側重心の歩き方（内反）や外側重心（外反）の人は、片側のくるぶしに負担が集中しやすい傾向があります。
また、扁平足やハイアーチなど足の構造的特徴によっても靴との当たり方が変わり、痛みを感じやすくなります。
くるぶしが痛くなった時の応急処置
摩擦を最小限にする
痛みを感じたら、まず摩擦を減らすことが第一です。
絆創膏や靴擦れ防止用のジェルパッドを貼って、直接の接触を避けましょう。くるぶし部分にワセリンなどを薄く塗ると、皮膚の滑りが良くなり、摩擦をやわらげる効果もあります。
靴下を工夫する
薄手の靴下だと摩擦が直接伝わりやすくなるため、厚みがあってクッション性のある厚手のソックスを選びましょう。
また、くるぶし丈より少し長めの靴下を履くと、スニーカーの履き口と皮膚が直接触れにくくなります。
靴を柔らかくする
新しいスニーカーで痛みが出る場合は、素材が硬い可能性が高いです。
柔軟剤スプレーなどを使って素材を少し柔らかくしたり、厚手の靴下を履いて家の中で慣らし履きをするのも効果的です。
どうしても硬い場合は、靴修理店で部分的に加工してもらうのも一つの方法です。
くるぶしの痛みを防ぐ靴の選び方
1. 自分の足型に合うサイズを選ぶ
まず基本はサイズ選び。特に、足長（つま先からかかとまでの長さ）だけでなく、足囲（幅）や甲の高さにも注目してください。
スニーカーによっては「2E」「3E」など幅が異なるモデルもあるため、足幅が広い人はワイドタイプを選ぶと快適です。
2. 履き口の形状をチェック
試着時に、くるぶしの骨と靴の履き口が当たらないかを確認しましょう。
くるぶしがちょうど履き口に当たる位置にある場合は、履き口がカットされたデザインや柔らかいクッション入りのモデルを選ぶと安心です。
3. 素材の柔軟性を確認
硬い合皮や厚いレザーは、長時間歩くとくるぶしに負担がかかります。
できればメッシュやスウェード、ニット素材など、柔らかく足の動きにフィットする素材を選ぶと良いでしょう。
履き心地を左右するのはデザインよりも「足当たりの良さ」です。
4. インソール・かかとパッドで調整
靴の中で足が前に滑ると、くるぶしへの当たり方が変わります。
かかと部分にクッションパッドを入れると、足全体の位置が少し上がり、履き口との接触を減らせます。
また、アーチサポート付きインソールを使うことで、足の安定性が増し、摩擦のリスクも下がります。
靴擦れ防止に役立つ便利アイテム
くるぶし痛を防ぐには、日常的なケアやアイテムの活用も大切です。以下のようなグッズを上手に使いましょう。
- ジェルパッド・クッションパッド：くるぶしに直接貼って摩擦を吸収。透明タイプも多く目立ちません。
- 靴擦れ防止スプレー：皮膚に保護膜を作り、摩擦を軽減。特に新しい靴に効果的です。
- シリコン製ヒールグリップ：かかとやくるぶしの動きを安定させ、靴の中で足が動きすぎるのを防ぎます。
- 厚手のソックス：クッション性を高め、履き口の硬さを緩和。
特に、旅行や長時間の外出時は予防グッズを事前に準備しておくと安心です。
くるぶし痛を繰り返さないための習慣
靴のメンテナンスを怠らない
履き続けているうちに、スニーカーの形が少しずつ崩れたり、中敷きがすり減ることがあります。
この歪みが原因で足がずれ、摩擦が生じやすくなるため、定期的に中敷きを交換したり、靴の形を保つように保管するのがポイントです。
歩き方の見直し
重心が偏っていると、片方のくるぶしだけに負担がかかる場合があります。
フラットに歩く意識を持ち、姿勢を整えることで、くるぶしの痛みを防げるケースもあります。
気になる人は、靴屋や整形外科で「歩行分析」を受けるのもおすすめです。
新しい靴は慣らし履きを
どんなに柔らかい素材でも、履き始めは皮膚との摩擦が起きやすいもの。
まずは短時間だけ履き、徐々に長時間に伸ばしていくことで、靴が足に馴染み、痛みが出にくくなります。
くるぶしが痛くなった時に注意したいこと
もし靴擦れが悪化して皮膚が破れたり、水ぶくれができてしまった場合は、無理して歩き続けないようにしましょう。
痛みが強いときは患部を清潔にし、医療用パッドやテープで保護するのが基本です。
また、炎症が続いたり腫れが強い場合は、整形外科や皮膚科で相談するのが安全です。
単なる靴擦れではなく、関節炎や腱炎の可能性もあるため、自己判断せず早めの対応を心がけましょう。
スニーカーでくるぶしが痛いときは、靴選びとケアで改善できる
スニーカーでくるぶしが痛くなるのは、「靴と足の相性」が合っていないサインです。
サイズや素材、履き口の形を見直すことで、驚くほど快適になります。
そして、靴擦れ防止パッドやインソールなどの補助グッズを上手に活用すれば、痛みを繰り返すことも防げます。
お気に入りのスニーカーを長く楽しむためには、足に優しいフィッティングと、日常的なケアの積み重ねが何より大切。
くるぶしの痛みを感じたときは、放置せず原因を見極め、正しい対処を行いましょう。
あなたの足にぴったりのスニーカーで、もう痛みのない毎日を歩いてください。
