お気に入りのスニーカーを長く履いていると、気づいたら「かかとの内側が破れていた…」なんてこと、ありませんか?見た目は小さな破れでも、放置しておくと履き心地が悪くなったり、靴ずれが起きたりと、実は厄介なトラブルです。
今回は、スニーカーのかかと内側が破れた時の正しい直し方や、放置してはいけない理由、さらに長持ちさせるための予防法まで、わかりやすく解説します。
かかと内側が破れる主な原因とは?
スニーカーのかかと内側が破れる原因は、主に「摩擦」「サイズの不一致」「履き方の癖」の3つです。
歩くたびにかかとと靴の内側がこすれ、少しずつ生地が薄くなっていくことで破れが発生します。特に、靴のサイズが合っていないと、かかとが動くたびに余計な摩擦が生まれやすくなります。
また、脱ぎ履きを急いでかかとを踏んでしまう癖がある人も注意が必要。かかとの形が崩れるだけでなく、内側の生地にも負担がかかりやすくなります。さらに、汗や湿気による劣化も見逃せません。汗を吸った内張りが乾かないまま使われ続けると、素材がもろくなり、破れの原因になります。
放置すると危険!破れをそのままにするリスク
小さな破れがどんどん拡大する
破れを放置していると、歩行のたびに生地がさらに摩耗し、破れが広がっていきます。最初は気にならない程度でも、気づけば裏地全体がボロボロになることもあります。
足へのダメージが増す
内側の破れた部分が擦れて、靴ずれやかかとの炎症を引き起こすことがあります。クッション材が剥がれて硬い芯が露出している場合は特に注意。痛みや違和感を感じたらすぐに対処しましょう。
衛生面の問題も
破れた箇所から汗や汚れが内部に染み込みやすくなり、臭いや雑菌の原因にもなります。見た目の問題だけでなく、衛生的にも良くありません。
自分でできる!スニーカーのかかと内側修理方法
軽度の破れであれば、自分で直すことも可能です。必要な道具はホームセンターや100円ショップでも揃えられます。
1. まずは清掃から
破れた部分とその周辺をしっかり拭き取ります。汚れや油分が残っていると、補修材が密着しにくくなるので、濡れた布やアルコールシートなどで丁寧に汚れを落としましょう。
2. スニーカー用かかと補修パッチを貼る
「スニーカー用かかと補修パッチ」や「内側用補修シート」と呼ばれるアイテムを使えば、破れた箇所を簡単にカバーできます。
使い方はシンプルで、裏紙を剥がして貼るだけ。素材は合皮やベルベット調などがあり、靴の内側の質感に合わせて選ぶと自然な仕上がりになります。
貼り付け後は、指でしっかり押さえて密着させるのがポイントです。
3. 接着剤で補強する
パッチだけでは心配な場合は、布用ボンドや強力なグルーを併用しましょう。接着剤を少量塗り、破れた部分を整えてから貼ると耐久性がアップします。乾燥時間をしっかり守ることで、剥がれにくくなります。
4. クッション材を追加する
破れによってクッション性が失われている場合は、フェルトやスポンジなどを薄くカットして入れると、履き心地が改善します。特に長時間歩く人にはおすすめの補強方法です。
5. 仕上げチェック
補修が終わったら、完全に乾燥するまで履かないようにしましょう。しっかり固まったら、かかと部分を軽く押して密着を確認します。
プロに依頼する修理という選択肢
DIYでの補修が難しいほど破れが大きい場合や、芯材が見えている場合は、靴修理専門店に相談するのが安心です。
専門の職人による修理は、見た目が自然で耐久性も高く、ブランドスニーカーでもきれいに仕上がります。
修理内容としては、
- かかと内側のライニング交換
- クッション材の再形成
- 芯部の補強・縫い直し
などが一般的です。
費用は2,000〜4,000円前後が目安で、靴の状態や素材によって変わります。DIYに比べてコストはかかりますが、長く履きたいスニーカーなら十分に価値があります。
修理前にチェックしておくポイント
- 破れの範囲:生地だけか、芯まで損傷しているか
- 素材の種類:布、レザー、メッシュなどによって修理方法が異なる
- 履き心地の変化:クッションが沈んでいないか、型崩れしていないか
これらを確認してから、DIYかプロ修理かを判断しましょう。軽度のほつれなら自分で対応できますが、深い破損は専門店のほうが確実です。
破れを防ぐための予防法
スニーカーのかかと内側を長持ちさせるには、日常のちょっとした工夫が重要です。
脱ぎ履きの習慣を見直す
靴ひもを結んだまま無理に履かない、かかとを踏まない。この2つを意識するだけで、内側への負担はぐっと減ります。靴ベラを使うと、形崩れも防げます。
サイズ選びを慎重に
サイズが合っていないスニーカーは、歩くたびにかかとが擦れます。購入前に必ず試着して、フィット感を確かめましょう。オンライン購入なら、サイズ交換が可能なショップを選ぶと安心です。
かかとパッドやインソールを活用
摩擦を減らす「かかとパッド」や衝撃吸収インソールは、破れ防止に効果的です。滑り止め付きのタイプなら、靴の中で足が動きにくくなり、摩擦が減ります。
使用後のケアを忘れずに
履いた後は、かかと部分の汗や汚れを軽く拭き取り、風通しの良い場所で乾かしましょう。湿気がこもると、内側の生地が劣化しやすくなります。
定期的な点検で早めの補修
小さな擦れやほつれを見つけた段階で、補修シートやボンドで対処すれば、大きな破れを防げます。早めの対応が結果的にスニーカーの寿命を延ばします。
修理アイテムを選ぶ時のポイント
市販の補修アイテムは多くありますが、選ぶ際は次の点を意識しましょう。
- スニーカー素材と近い質感のパッチを選ぶ
- 強力すぎる接着剤は避け、布用を使用する
- 色味を合わせて目立たない仕上がりにする
また、100円ショップのフェルトや布テープでも代用可能です。コストを抑えつつ補修効果を得たい人には、試してみる価値があります。
スニーカーのかかと内側が破れた時は早めの対処を
スニーカーのかかと内側の破れは、放っておくとどんどん悪化し、最終的には履けなくなってしまうこともあります。小さな破れなら自分で修理できますし、ひどい場合でも専門店に依頼すればきれいに直せます。
そして何より大切なのは「早めのケア」と「日常の予防」。正しい履き方とこまめなチェックを心がければ、お気に入りのスニーカーを長く快適に履き続けることができます。
スニーカーのかかと内側が破れた時は、諦めずに一度直してみましょう。それが結果的に、靴も自分の足も長持ちさせる一番の近道です。


