スニーカーを履いて歩いているとき、「なんだかかかとが浮くな」と感じたことはありませんか?歩くたびにパカパカするあの感覚、地味にストレスですよね。実はそれ、単なるサイズの問題だけではなく、靴の構造や足の形、履き方まで関係していることが多いんです。ここでは、スニーカーのかかとが浮く原因と、すぐに試せる解決策をわかりやすく紹介していきます。
スニーカーのかかとが浮く主な原因
まず知っておきたいのは、かかとが浮く原因は一つではないということです。代表的な要因をいくつか挙げてみましょう。
1. サイズが合っていない
最も多いのは、靴のサイズが実際の足より大きいパターン。特に「脱ぎ履きしやすいから」と少し大きめを選んでしまうと、かかとに余裕ができてパカパカしてしまいます。
また、足の長さだけでなく「足幅(ワイズ)」や「甲の高さ」も重要。縦サイズが合っていても、幅が広すぎたり甲が低すぎたりすると、かかとがしっかりホールドされず浮きやすくなります。
2. 靴の形と足の形が合っていない
ブランドやモデルによって靴の設計は異なります。ナイキは細め、ニューバランスはややゆったりめなど、それぞれ特徴があるため、同じサイズでもかかとのフィット感が違うことがあります。自分の足型に合わない形を選んでいると、かかとが抜けやすくなります。
3. 歩き方のクセ
歩くときに足首をしっかり使えていなかったり、前のめり気味に体重をかけていると、かかとが浮きやすくなります。特にスニーカーは柔らかいソールが多いため、足の動きが大きくなると内部でズレが生じやすいです。
4. 靴が新しい・素材が硬い
新品のスニーカーはまだ素材が固く、足の形に馴染んでいないためにかかとが浮くこともあります。履き続けるうちに柔らかくなってくることも多いですが、最初のうちは摩擦で靴擦れが起きやすいので注意が必要です。
サイズ選びで失敗しないためのチェックポイント
かかと浮きを防ぐ第一歩は、正しいサイズ選びです。感覚だけに頼らず、客観的なデータを元に選びましょう。
- 足長(つま先からかかとまでの長さ)を測る
- 足幅(ワイズ)を測る
- 足の甲の高さを確認する
専門店では足の3Dスキャンを行ってくれるところもあります。ネット購入の場合は、返品交換が可能なショップを選び、実際に履いてみてから判断するのが安心です。
また、サイズが微妙に大きいと感じる場合は「厚めの靴下」で調整するのも一つの方法。ただし、それでもかかとが浮くようなら、後述のインソールやパッドを活用しましょう。
インソールでフィット感を調整する
スニーカーの中で足が動いてしまうのを防ぐには、インソール(中敷き)で隙間を埋めるのが効果的です。入れるだけでサイズ感がぐっと変わることもあります。
おすすめのタイプは次の3つ。
- フルインソールタイプ
靴の中全体をカバーするタイプ。サイズを全体的に詰めたいときに最適です。クッション性も上がるため、歩行時の疲れ軽減にも効果があります。 - ハーフインソール(つま先側)タイプ
つま先部分だけに敷くタイプで、靴の前後の余裕を減らすのに使えます。足が前滑りしてかかとが浮く場合に特に有効です。 - ヒールカップタイプ
かかと部分だけを支えるタイプ。靴のかかと内側に敷くことで、ホールド感を高めて浮きを防止します。
ただし、厚みがありすぎるものを選ぶと逆に足が持ち上がり、かかとが余計に抜けやすくなることもあるため、フィット感を確かめながら選びましょう。
かかとパッドやジェルクッションも便利
手軽に試せるのが、かかと用のクッションパッドです。靴のかかと部分に直接貼り付けて隙間を埋めるタイプで、粘着式のジェルや低反発素材のものなど種類も豊富。100円ショップでも手に入る手軽さが魅力です。
靴を買い替えるほどでもないけれど、少し浮くのが気になる場合におすすめ。かかとに直接当たる部分を柔らかくすることで、摩擦による靴擦れ防止にもつながります。
つま先側にスポンジや詰め物を入れることで、足が前滑りしなくなり、結果的にかかとが安定するケースもあります。どちらの方法も即効性があり、まず試してみたい調整法です。
靴ひもの締め方を変えるだけでも違う
意外と見落としがちなのが靴ひもの結び方。
靴ひもをしっかり締めることで、足と靴の一体感が増し、かかと浮きを抑えることができます。
特に「ランナーズループ」と呼ばれる結び方はおすすめ。
かかと近くの最後の穴(シューホール)を使って輪を作り、そこに反対側のひもを通して結ぶ方法です。これにより足首周りのフィット感が高まり、かかとが動きにくくなります。
締めすぎると血流が悪くなって疲れやすくなるため、少しずつ調整しながらベストな位置を探すのがコツです。
新品スニーカーの「馴染ませ方」
新しいスニーカーのかかとが浮く場合、素材がまだ硬いだけというケースもあります。
その場合は以下のような方法で、少しずつ慣らしていくのがおすすめです。
- 最初は短時間だけ履く(1〜2時間程度)
- 厚手の靴下を履いて軽く歩く
- シューズストレッチャーを使って少し伸ばす
無理に長時間履くと、かかとに靴擦れが起こることがあるので注意。革や合成皮革など素材によって柔らかくなるまでの時間も違うため、焦らず馴染ませることが大切です。
それでも合わないときはサイズ交換も検討
いろいろ試しても改善しない場合は、潔くサイズ交換やモデル変更を検討しましょう。
スニーカーはブランドごとにラスト(靴型)が異なり、同じ25cmでも履き心地が全く違うことがあります。自分の足型に合うメーカーを見つけるのが理想的です。
ネット購入でも、最近は「サイズ交換無料サービス」を提供している店舗も多く、安心して試せる環境が整っています。
「これくらいなら我慢できるかな」と思って履き続けるより、早めに合う靴に切り替えたほうが、長期的に見ても快適です。
スニーカーのかかとが浮くときのまとめ
スニーカーのかかとが浮く原因は、サイズのミスマッチだけでなく、足の形・靴の構造・歩き方など複数の要素が絡んでいます。
まずは自分の足を正確に測り、フィット感の合う靴を選ぶこと。加えて、インソールやパッドでの微調整、靴ひもの結び方の工夫を組み合わせることで、多くの場合は解消できます。
最終的には「自分の足と相性の良い靴を選ぶ」ことが何より大切です。
快適なフィット感のスニーカーで、毎日の歩行をもっと楽しく、ストレスフリーにしていきましょう。


