スニーカー好きなら一度は耳にしたことがある「エアシリーズ」。ナイキを代表するこのシリーズは、見た目のインパクトだけでなく、快適な履き心地や長い歴史、そしてファッション性の高さで世界中のファンを魅了し続けています。この記事では、ナイキのエアシリーズの代表格である「エアマックス1」「エアフォース1」「エアジョーダン1」を中心に、それぞれの特徴や魅力、選び方のポイントをじっくり解説していきます。
エアシリーズとは?ナイキを象徴する革新的スニーカー技術
「エアシリーズ」とは、ナイキが独自に開発した“Air(エア)クッション”を搭載したスニーカーの総称です。ソール内部に圧縮空気を封入することで、衝撃を吸収し、軽くて弾むような履き心地を実現します。この技術は1978年に登場した「ナイキ テイルウィンド」から始まり、以降のナイキスニーカーの進化を支えてきました。
エアクッションは、ただの機能ではありません。シューズのデザインにも大きな影響を与え、「見えるエア」を初めて採用したエアマックス1シリーズが登場したことで、スニーカーの概念そのものが変わったとも言われています。つまり、ナイキのエアシリーズは「履く楽しさ」と「見せる楽しさ」を両立させたスニーカーなのです。
エアマックス1の魅力:見えるエアが作る快適さと個性
エアシリーズを代表する存在といえば、やはり「エアマックス1」です。1987年に登場した初代エアマックス1は、ソールの中に内蔵されていたエアクッションを“見える化”した革新的なモデルとして話題になりました。半透明の窓から覗くエアユニットは、当時のランニングシューズにはなかった大胆なデザイン。機能性とファッション性を両立させた一足として、今も多くのファンに愛されています。
その後も、ナイキは時代に合わせてエアマックスを進化させてきました。
- エアマックス90:ハイテク感のあるシルエットが特徴。カジュアルにもストリートにも合う万能モデル。
- エアマックス95:人間の筋肉や骨格をイメージしたデザインで、90年代の日本では社会現象になるほどの人気を誇りました。
- エアマックス97:フルレングスエアユニットを初採用。流線型のフォルムは近未来的な印象を与えます。
- エアヴェイパーマックス:ソール全体がエアユニットで構成され、まるで“空気の上を歩く”ような軽さが魅力です。
エアマックス1は単なるスニーカーではなく、「ファッションアイコン」としての地位を確立しています。スポーツシーンだけでなく、ストリートやモードファッションにも溶け込み、色や素材のバリエーションも豊富。自分のスタイルに合わせて選べる自由さも、このシリーズの魅力です。
エアフォース1の魅力:普遍的デザインと安定感ある履き心地
1982年に誕生した「エアフォース1」は、ナイキの歴史を語るうえで欠かせない存在です。バスケットボールシューズとして開発されたこのモデルは、ナイキで初めてエアクッションを採用したバスケットシューズでもあります。
最大の特徴は、そのシンプルで普遍的なデザイン。オールホワイトやオールブラックのエアフォース1は、どんな服装にも合う万能アイテムとして、ストリートでもファッションシーンでも定番中の定番となっています。
また、厚みのあるソールとクッション性の高いミッドソールが、しっかりとした安定感をもたらします。履き心地はやや重めですが、その分だけ足元に安心感があります。普段履きとしてはもちろん、仕事帰りの街歩きや旅行など、長時間の使用でも疲れにくい構造です。
さらに、コラボモデルの豊富さもエアフォース1の魅力。シュプリームやトラヴィス・スコットとの限定コラボなど、ファッションとカルチャーの交差点で常に注目され続けています。
エアジョーダン1の魅力:スポーツとストリートの融合
「エアジョーダン1」は、NBAの伝説的プレイヤー、マイケル・ジョーダンとナイキがタッグを組んで1985年に誕生しました。初代エアジョーダン1は、NBAの公式カラー規定に違反したことから話題になり、瞬く間にスニーカーシーンのアイコンに。現在では30年以上の歴史を誇り、エアジョーダン1シリーズは“スニーカー文化そのもの”と言える存在になっています。
エアジョーダン1の魅力は、バスケットボールシューズとしての高い機能性と、ストリートファッションに映えるデザインの両立です。
- エアジョーダン3:ジャンプマンロゴが初登場したモデル。エアユニットも可視化されました。
- エアジョーダン4〜エアジョーダン6:90年代のバスケットボールカルチャーを象徴するデザインで、レトロブームでも再評価されています。
現在では「ジョーダンブランド」として独立し、アパレルやコラボスニーカーも展開。スポーツ・ファッション・カルチャーの三要素を融合した、唯一無二の存在です。
エアシリーズ3大モデルの比較ポイント
それぞれのシリーズには個性があり、用途やスタイルによっておすすめが変わります。
・履き心地重視ならエアマックス95
ふかふかしたクッション性と軽快な履き心地が魅力。ウォーキングや通勤、日常使いにぴったり。
・デザインの汎用性ならエアフォース1
どんなファッションにも合わせやすく、季節を問わず履ける万能スニーカー。清潔感のある見た目がポイント。
・ストリート感を楽しむならエアジョーダン1
存在感のあるデザインと歴史的背景が魅力。スニーカーを“履く”というより“魅せる”感覚で楽しめます。
このように、エアシリーズは用途に応じて選べるのが特徴です。どれを選んでも「ナイキらしさ」と「エアの快適さ」をしっかり感じられるでしょう。
最新のエアシリーズ事情:技術の進化とサステナブルな取り組み
最近のナイキは、エアテクノロジーの進化だけでなく、環境に配慮した素材開発にも力を入れています。リサイクル素材を活用したモデルや、製造工程での二酸化炭素排出削減など、サステナブルな視点からのアプローチも強化されています。
また、エアマックス1やエアジョーダン1の最新モデルでは、新しいフォーム素材や編み込みアッパーなどを採用し、より軽量で快適な履き心地を追求。デザイン面でも、過去の名作を現代風にリメイクした“レトロ×モダン”なシリーズが人気を集めています。
特に「エアマックスDN」や「エアジョーダン38」などは、伝統を受け継ぎながらも新技術を融合した注目モデル。エアシリーズは、常に“次の時代の履き心地”を提案し続けています。
スニーカー air の魅力を再発見しよう
ナイキのエアシリーズは、単なるスニーカーの枠を超えた存在です。履き心地の良さ、デザインの多様性、カルチャーとしての背景──そのどれを取っても、エアシリーズが長年愛され続ける理由が見えてきます。
「エアマックス1」で快適さを、「エアフォース1」で普遍性を、「エアジョーダン1」で個性を。それぞれが異なる魅力を持ちながらも、“ナイキのエア”という共通の技術がそれらをつないでいます。
スニーカー選びに迷ったときは、ぜひ自分のライフスタイルやファッションの軸に合わせて、エアシリーズの中から“自分の一足”を探してみてください。履くたびに、ナイキの革新とデザイン哲学を感じられるはずです。


