革靴の最高峰ブランドとして知られる「ジョンロブ(John Lobb)」。その名を聞けば、多くの人が英国の伝統と職人技が光る革靴を思い浮かべるでしょう。しかし近年、ファッション感度の高い層を中心に「ジョンロブのスニーカー」が注目を集めています。この記事では、なぜ革靴ブランドであるジョンロブがスニーカーでこれほど評価されているのか、その理由と魅力を掘り下げていきます。
ジョンロブとは?王室御用達の伝統と革新の融合
ジョンロブは1849年に創業したイギリスの老舗シューズブランドです。創業者ジョン・ロブは若くして靴職人としての修行を積み、ロンドンでビスポーク(注文靴)を提供する店を開きました。その品質の高さが評判を呼び、やがて英国王室御用達となります。
1976年にはフランスのエルメスグループ傘下に入り、伝統を守りながらも現代的なエッセンスを取り入れた靴づくりを展開。これにより「クラシック」と「モダン」の両立を果たしたブランドとして世界中の紳士たちに愛され続けています。
革靴職人が作るスニーカーという新しい挑戦
ジョンロブがスニーカーを発表した当初、ファンの間では賛否両論がありました。「革靴ブランドがスニーカー?」という疑問を持つ人も多かったのです。ですが、実際に登場したモデルを目にした人々の多くは、その完成度に驚かされました。
ジョンロブのスニーカーは単なる“カジュアル靴”ではありません。革靴づくりで培われたノウハウを基盤に、素材選びから縫製、仕上げまで一切の妥協がない。まさに「職人が作るスニーカー」です。
見た目の上品さはもちろん、履き心地も別格。上質なレザーと精緻なステッチが織りなす美しさは、スニーカーという枠を超えて“一足の芸術作品”と呼ぶにふさわしい完成度を誇ります。
人気モデル① Foundry II ― 革靴のような風格を備えたスニーカー
ジョンロブのスニーカーの中でも特に人気が高いのが「Foundry II(ファウンドリー2)」です。
見た目はシンプルなローカットスニーカーですが、使用されている素材は極上のカーフレザー。控えめな光沢と滑らかな質感が上品さを際立たせます。ソールはやや厚めながらも軽量で、長時間履いても疲れにくい仕様。フォーマル寄りの装いにも自然になじむため、スーツやジャケットスタイルに合わせても違和感がありません。
カラー展開はホワイト、ネイビー、ブラックなどベーシックな色味が中心で、シンプルながらも上質さが一目で伝わる一足です。価格はおおよそ18万円前後と高価ですが、それでも人気が衰えないのは、確かなクオリティと存在感ゆえでしょう。
人気モデル② Court ― クラシックとスポーティの理想的融合
もうひとつ注目したいのが「Court(コート)」です。
こちらは、クラシックなテニスシューズをベースにしたモデルで、上質なスムースレザーとヌバックのコンビが特徴。丸みを帯びたフォルムと滑らかなラインが、シンプルな中に確かな品格を漂わせます。
履き口には柔らかなパッドが入り、ホールド感も抜群。アウトソールは軽量ながらグリップ力が高く、街歩きにも最適です。普段のカジュアルスタイルに合わせても、どこか上品さを残してくれる——そんな“ジョンロブ流のスニーカー”を体現するモデルです。
ジョンロブのスニーカーが他と違う理由
ジョンロブのスニーカーが他ブランドと一線を画す理由は、大きく3つあります。
- 最高級素材の使用
アッパーにはフルグレインレザーやスエードなど、革靴と同等レベルの素材を使用。耐久性だけでなく、経年変化による味わいも楽しめます。 - 熟練職人によるハンドメイド仕上げ
ノーサンプトンやパリの工房で行われる製造工程は、今も手作業が中心。わずかな縫い目のズレさえ許されない精度が、履き心地と美しさを生み出しています。 - 控えめで洗練されたデザイン
ブランドロゴをほとんど主張せず、素材とシルエットで勝負。どんなファッションにもなじみつつ、さりげなく上質さを感じさせます。
この3つの要素が融合することで、「ジョンロブのスニーカー=大人が履くための上品な一足」という評価が定着しました。
ファッションとの相性:オンにもオフにも使える万能性
ジョンロブのスニーカーは、Tシャツやデニムなどのカジュアルコーデはもちろん、スラックスやジャケットと組み合わせても自然に溶け込みます。特に白レザーのモデルは、清潔感があり、ビジネスカジュアルにも最適。
革靴のような高級感を持ちながら、スニーカー特有の軽快さを併せ持つため、シーンを選ばず活躍します。
また、スニーカーでありながら経年変化を楽しめるのも魅力。手入れを重ねることでレザーの質感が深まり、履く人だけの一足に育っていく過程は、まさにジョンロブの哲学そのものです。
高価格でも選ばれる理由
ジョンロブのスニーカーは、20万円近い価格設定にもかかわらず、世界中のファッショニスタや経営者層から支持を集めています。その理由は、単なる“靴”としてではなく、“長く付き合える投資品”として見られているからです。
履き心地、デザイン、耐久性、そしてブランドとしての信頼。すべての要素が高水準で揃っているため、結果的にコストパフォーマンスが高いと評価されます。
一度購入すれば10年単位で愛用できる品質。それこそがジョンロブというブランドの真価です。
ジョンロブのスニーカーを選ぶという贅沢
スニーカー市場には、ハイブランドからストリートブランドまで数え切れないほどの選択肢があります。しかし、ジョンロブのスニーカーはそのどれとも違う位置に立っています。
それは、「職人の手が生み出す高級スニーカー」という唯一無二の存在感。トレンドではなく、タイムレスな価値を求める人にこそふさわしい一足です。
ジョンロブ スニーカーがもたらす大人の品格
ジョンロブのスニーカーは、カジュアルな装いに“品格”を与える稀有な存在です。
革靴の伝統とスニーカーの快適さ、その両方を極めた結果として生まれたこのシリーズは、まさに「現代の紳士靴」と呼ぶにふさわしいでしょう。
高級感をさりげなく纏いながら、履き心地も抜群。シンプルな服装でも足元にジョンロブを合わせるだけで、全体の印象が引き締まる——そんな魔法のような一足です。
まとめ:ジョンロブのスニーカーが魅せる高級感。革靴職人が作る極上スニーカーの実力とは
ジョンロブのスニーカーは、単なるファッションアイテムではなく、伝統と革新の結晶です。
長い歴史の中で磨かれた職人技が、現代的なスニーカーという形で再構築され、他にはない上質さを実現しています。
流行に左右されず、長く愛せるものを選びたい。そんな大人の価値観を持つ人にこそ、ジョンロブのスニーカーは最適な選択肢と言えるでしょう。


