ふるさと納税というと、お米やお肉、果物などの食品を思い浮かべる人が多いですよね。でも実は、最近注目されているのが「スニーカー」の返礼品。
普段使いにもおしゃれにも活躍するアイテムが多く、靴好きの間では密かに話題になっています。この記事では、ふるさと納税で選べるスニーカー返礼品の実情や、人気のブランド・自治体をまとめて紹介します。
ふるさと納税でスニーカーがもらえるって本当?
意外に思うかもしれませんが、スニーカーは今やふるさと納税の定番ジャンルのひとつ。
ふるさと納税サイトをのぞくと、「靴・履物」のカテゴリーに数百件以上の返礼品が登録されています。楽天ふるさと納税やふるなび、ふるさとチョイスなどでも検索すると、サイズやデザイン、素材などバリエーション豊富なスニーカーが並んでいます。
寄付金額の目安はおおよそ1万円〜10万円前後。自治体や製造元によって価格帯も特徴もさまざまです。
中には、地元の靴メーカーが職人の手で作るレザースニーカーや、デザイン性の高いオリジナルブランドのモデルも登場しています。
人気ブランドのスニーカーはあるの?
「ナイキ(NIKE)」や「アシックス(ASICS)」「ニューバランス(New Balance)」などの有名ブランドを想像する人も多いはず。
しかし、2025年現在、こうした大手ブランドの正規品を返礼品として提供している自治体はほとんどありません。
ふるさと納税の返礼品には「地場産品基準」というルールがあり、地域と関係のない海外製品や国内大手ブランド商品をそのまま返礼品にすることは難しいためです。
そのため、ふるさと納税のスニーカーは「地元発のオリジナルブランド」や「職人が製造する高品質モデル」が中心。
ナイキやアシックスのような有名ブランドは少ないですが、“ここでしか手に入らない一足” に出会えるのが魅力です。
職人が作るハンドメイドスニーカー
ふるさと納税ならではの人気ジャンルが「手作りスニーカー」。
千葉県白井市などでは、ハンドペイントで仕上げる一点物のスニーカーが返礼品として用意されています。
花柄や幾何学模様など、アート作品のようなデザインが特徴で、普段履きはもちろんギフトとしても人気です。
職人が1足ずつ手作業で仕上げるため、完成まで時間がかかりますが、その分クオリティは高く、世界に一つだけのスニーカーになります。
こうした“オーダーメイド感覚”の返礼品は、ファッション好きの人に好評です。
日本製のオリジナルブランドスニーカー
奈良県大和郡山市や兵庫県姫路市など、靴づくりの技術が根付く地域では、日本製スニーカーが多く登場しています。
「FEATHER STEP」や「ミッドフット」など、歩きやすさとデザイン性を両立したブランドが人気。
見た目はカジュアルでも、軽量素材や通気性の良いインソールを採用しており、通勤や旅行など長時間履いても疲れにくい仕様になっています。
また、姫路市ではレザー製の「PATRICK」ブランドのスニーカーを返礼品に採用している自治体もあります。
ヨーロッパテイストの洗練されたデザインで、街歩きやオフィスカジュアルにもぴったりです。
久留米発の定番カジュアルスニーカー
スニーカーの生産地として有名なのが、福岡県久留米市。
久留米は「ムーンスター」や「アサヒシューズ」など老舗メーカーの本拠地で、国内製造にこだわる高品質なスニーカーが多い地域です。
ふるさと納税では、通学用や普段使いにぴったりな「ジャガー」シリーズなど、手頃な価格帯のモデルが人気を集めています。
これらのスニーカーは日本人の足型に合わせて作られており、履き心地が良いのが特徴。
シンプルで飽きのこないデザインなので、年齢や性別を問わず愛用できる点も魅力です。
子ども用スニーカーの返礼品も登場
スニーカーの返礼品は大人だけではありません。
栃木県足利市などでは、子ども用の軽量スニーカー「瞬足」シリーズがふるさと納税で選べるようになっています。
通学や運動会にも使える実用的なモデルで、親子で利用する寄付者も増加中です。
子どもの靴はサイズアップのサイクルが早いため、ふるさと納税で手に入るのは意外と助かるという声も多くあります。
消耗品だからこそ、こうした返礼品の選択肢は実用性が高いと言えるでしょう。
高級レザースニーカーも人気上昇中
カジュアルなスニーカー以外に、上質なレザー素材を使った「大人のスニーカー」も返礼品として注目されています。
広島県府中市では、牛革を使用した「SPM-168」や「SPM-442」などのモデルが人気。
シンプルながら高級感があり、休日のジャケットスタイルにも合わせやすいと評判です。
こうした高品質なレザースニーカーは、寄付金額3万円〜5万円ほどで入手可能。
還元率も高く、実用性とファッション性を兼ね備えた満足度の高い返礼品として選ばれています。
スニーカー返礼品の選び方
スニーカーを返礼品として選ぶときは、次の3つのポイントを意識してみましょう。
- サイズ展開とフィット感を確認
靴は試着ができないため、サイズ選びが重要です。普段より0.5cm大きめを選ぶ人も多く、口コミを参考にするのがおすすめ。 - 用途を明確にする
通勤や街歩き、ランニング用など、目的に合わせて選ぶと失敗しにくくなります。デザインよりも機能性重視で探すのもポイント。 - 自治体の特徴をチェック
久留米市や奈良県など、靴作りの伝統がある地域では品質が高い傾向にあります。寄付先を応援する気持ちで選ぶのも楽しみの一つです。
さらに、寄付金額と返礼品の市場価格を比較して「還元率」をチェックするのも賢い方法です。
30%前後の還元率であれば、バランスが取れたお得な選択といえます。
地場産スニーカーが注目される理由
ふるさと納税でスニーカーが増えている背景には、「地場産業の再評価」があります。
日本各地には古くから靴の生産を支えてきた地域があり、ふるさと納税をきっかけにその魅力を再発信する動きが広がっています。
特に、職人が手掛ける少量生産のスニーカーは大量生産品にはない温もりがあります。
地域素材を使ったり、伝統技術を現代風にアレンジしたりと、ストーリー性のある返礼品が増えているのも特徴です。
単なる“もの”ではなく、“地域の文化を履く”という体験価値が、多くの寄付者の心を惹きつけています。
まとめ:ふるさと納税で見つける、自分だけのスニーカー
ふるさと納税のスニーカー返礼品は、有名ブランドこそ少ないものの、職人の技術や地域の個性が詰まった魅力的なアイテムが揃っています。
久留米の定番スニーカーや奈良のオリジナルブランド、白井市のハンドメイドスニーカーなど、どれも他では手に入らないラインナップばかり。
お気に入りのデザインを選びながら、地域のものづくりを応援できるのがふるさと納税の良さ。
スニーカー好きのあなたも、次の一足を「寄付」という形で手に入れてみてはいかがでしょうか。
きっと、自分だけの“ふるさとスニーカー”に出会えるはずです。


