スニーカーを買うとき、「デザインは気に入っているのに、履いてみたらサイズが合わない…」という経験をしたことはありませんか？
スニーカーのサイズ選びは、見た目以上に重要。少しのズレが履き心地を大きく左右し、足の疲れや痛み、靴擦れの原因にもなります。ここでは、正しいサイズの測り方やブランド別のサイズ感の違い、そして自分にぴったりのスニーカーを選ぶためのコツをわかりやすく解説します。
自分の足のサイズを正確に測る方法
まずは、自分の足の「実寸」を知ることがスタートです。多くの人は普段履いているサイズを基準に選びがちですが、ブランドやモデルによってフィット感はまったく異なります。
正確な足のサイズを測るには、次の手順を試してみてください。
- A4用紙を床に敷き、かかとを壁につけて立つ。
- つま先の一番長い部分に印をつける。
- その距離を定規で測り、足の長さ（足長）を確認。
- 同様に反対の足も測定し、大きい方を基準にする。
このとき、測定は夕方に行うのがベストです。人の足は一日のうちでむくみが変化し、夕方が最もサイズが大きくなるため、日中の活動に合わせたサイズを選ぶことができます。
さらに「足幅（ワイズ）」や「足囲（ボールガース）」も忘れずに確認を。靴のサイズが合っていても、幅が合っていないと圧迫感や脱げやすさにつながります。
メジャーで親指と小指の付け根あたりを一周測れば、足囲の目安がわかります。
つま先の“余裕1cmルール”が快適さを左右する
足長がわかったら、次はサイズの選び方です。一般的に、足の実寸に1〜1.5cmの余裕を持たせるのが理想とされています。
これは、靴下を履いたり、歩行中に足が前にずれることを考慮した「安全マージン」です。
例えば、実寸が25.0cmなら、26.0〜26.5cmを試すのが目安。
ただし、用途によって適正サイズは異なります。
- ランニングシューズ → 少し余裕を持つ（1.0〜1.5cm上）
- タウンユース（普段履き） → ほどよくフィット（0.5〜1.0cm上）
- ファッションスニーカー → ややタイトめでもOK（0.5cm上）
つま先が靴に当たる感覚がある場合は小さすぎ、かかとが浮く場合は大きすぎです。試着時には立ったりしゃがんだりして、実際の動きで違和感がないか確認しましょう。
フィット感を決める3つのポイント
スニーカーの快適さは、サイズ表だけでは測れません。実際に履いたときのフィット感を確認することが大切です。チェックすべきは以下の3点です。
- かかと：浮かずにしっかりフィットしているか。
- 甲：圧迫感が強すぎず、隙間も空きすぎないか。
- つま先：10mm前後のゆとりがあるか。
特にかかとのホールド感は重要で、歩くたびに浮いてしまうと足全体が前に滑り、指先に負担がかかります。
また、靴ひもを調整してもフィットしない場合は、サイズや形状が合っていないサインです。
サイズ表記の違いを理解しよう（cm／US／UK／EU）
スニーカーのサイズ表記は国やブランドによって異なります。
日本では「センチ（cm）」が主流ですが、海外ブランドでは「USサイズ」「UKサイズ」「EUサイズ」が用いられます。
- 日本サイズ：足の実寸に近いセンチ表記
- USサイズ：アメリカ規格。日本サイズより約1cm大きめ
- UKサイズ：イギリス規格。USより1サイズ小さめ
- EUサイズ：ヨーロッパ規格。1サイズ差は約6.7mm
たとえば、26.5cmの靴はUS 8.5、UK 8、EU 42前後が目安。
ブランド公式サイトでは換算表が公開されているので、通販で買うときは必ず確認を。
ブランド別のサイズ感と特徴
スニーカーはブランドごとに「足入れの傾向」が異なります。代表的なブランドの特徴を簡単に紹介します。
ナイキ（NIKE）
全体的に細めでタイトな作り。特に「エアフォース1」はやや大きめ、「エアマックス90」などはジャストサイズ寄りです。幅広の人はハーフサイズアップが安心。
アディダス（adidas）
ナイキよりもややゆとりがある設計。ただしモデルによって差があり、「スタンスミス」は大きめ、「ウルトラブースト」はフィット感重視の作りです。
プーマ（PUMA）
全体的に甲が低く細め。足幅が広い人はワンサイズ上げるのが無難です。軽量モデルは特にフィットが強め。
ニューバランス（New Balance）
ブランドの中でも特にワイズ展開が豊富。2E・4Eなど幅の選択ができ、自分の足型に合わせやすいのが特徴です。
コンバース（CONVERSE）
細長いシルエットで、普段よりハーフサイズ〜1サイズ上を選ぶ人が多いです。特にオールスター系はやや小さめの作りです。
アシックス（ASICS）
日本人の足型に合うよう設計されており、標準〜やや広め。ランニングシューズはジャストサイズで選ぶのが基本です。
このように、同じ「26.5cm」でも履き心地は大きく異なるため、ブランドごとの傾向を知っておくと安心です。
オンライン購入で失敗しないためのポイント
店舗に行けない場合でも、ネット通販でスニーカーを選ぶコツがあります。
- ブランド公式のサイズガイドを確認する
- レビューでサイズ感をチェックする
- 返品・交換可能なショップを選ぶ
- 同じブランドで持っている靴を基準にする
特に、レビューは「小さめ」「大きめ」などの傾向をつかむのに便利です。また、同ブランドの別モデルを持っていれば、それを参考に選ぶのが最も確実です。
不安なときはサイズを2つ取り寄せて、合わない方を返品できるショップを活用するのも手です。
試し履きの際に確認すべきこと
試着できる場合は、以下のポイントを押さえましょう。
- 靴下を履いた状態で試す
- 両足とも履いて歩く
- 靴ひもをしっかり締めてフィット感を確認
- しゃがむ・つま先立ちするなど動作を試す
試着時に「ぴったり」と感じても、歩くときに違和感がある場合はサイズが合っていないことが多いです。
また、長時間履く用途（通勤・立ち仕事など）の場合は、少し余裕を持ったサイズが快適です。
サイズ選びで注意したいこと
スニーカーはデザインや用途によってフィット感が違います。
たとえば、ランニング用はフィット重視、ファッションスニーカーはゆとりを持たせるのが一般的です。
また、素材によっても履き心地は変化します。メッシュ素材は伸びやすく、レザー素材は硬めなので、最初はタイトでも馴染むことがあります。
そしてもう一つのポイントが「足は変化する」ということ。年齢や体重、生活習慣によって足の形は変わります。
数年ぶりに同じサイズを買ったら合わなかった…ということも珍しくありません。定期的に足のサイズを測り直すことが大切です。
スニーカーのサイズ選びで失敗しないまとめ
スニーカーのサイズ選びで失敗しないためには、
- 足の実寸を正確に測る
- つま先に1cmの余裕を持たせる
- ブランドごとの傾向を理解する
- 試着やレビューでフィット感を確認する
この4つを意識するだけで、快適さが格段にアップします。
見た目のデザインも大切ですが、長く愛用するためには「サイズこそが最重要ポイント」です。
足にぴったりの一足を見つけることで、歩くことがもっと楽しくなります。
次にスニーカーを選ぶときは、ぜひこの記事で紹介した「スニーカーのサイズ選びで失敗しないコツ」を思い出してみてください。
