「ニューバランス991って人気だけど、履いてみたらなんだかきつい…」
そんな声、意外と多いんです。せっかく高級感のあるMade in UKモデルを手に入れたのに、足が痛い・窮屈と感じてしまったら残念ですよね。
この記事では、なぜ「ニューバランス991がきつい」と感じるのか、その理由と対策をわかりやすく解説します。さらに、正しいサイズ選びや履き方のコツも紹介していきます。
ニューバランス991がきついと感じる主な理由
1. 木型(ラスト)が細めに作られている
ニューバランス991は、英国製モデルらしくやや細身のシルエット。特に「ニューバランス991v2」では、従来モデルよりもフィット感を重視した設計になっています。
「Dウィズ」(標準幅)で展開されることが多く、足幅が広い人や甲が高い人にとっては窮屈に感じやすい構造です。履き口からつま先まで包み込むようなホールド感がある反面、「締めつけ感が強い」と感じることもあります。
2. 甲高・幅広の人にはタイトに感じやすい
日本人の足型は「甲高・幅広」傾向が強いと言われています。
そのため、海外規格で設計されたニューバランス991は足の横幅に余裕が少なく、「甲部分が当たる」「小指が圧迫される」と感じるケースが多いです。
特に冬場など、厚手の靴下を履くとさらに窮屈に感じることがあります。
3. 履き始めはアッパー素材が硬い
ニューバランス991の特徴でもある上質なスエードやレザーは、履き始めのうちは少し硬め。新品状態では足に馴染んでいないため、「足入れがきつい」と感じるのは自然なことです。
ただし、数回履くうちに素材が柔らかくなり、足の形に沿ってフィットしてくるのがこのモデルの良さでもあります。
4. 他モデルとのサイズ感の違い
同じニューバランスでも、モデルによってサイズ感が大きく異なります。
たとえば「ニューバランス990」や「ニューバランス2002R」などと比べると、ニューバランス991は全体的にタイトめ。
「他のニューバランスでは26.5cmでちょうど良かったのに、991はきつい」と感じる人は、このラスト(木型)の違いが原因である場合がほとんどです。
きつさを感じたときのチェックポイント
まず、靴自体が小さいのか、履き方や靴下など別の要因なのかを見極めましょう。
- つま先の余裕がまったくない → サイズが小さい可能性あり
- 甲部分が痛い/締めつけ感がある → 甲高によるミスマッチ
- 小指の外側が当たる → 横幅が狭い(ワイズが合っていない)
- 履き始めだけ痛い → 素材が硬いだけで、馴染む可能性が高い
このように原因を分けて考えることで、どんな対策をすべきかが明確になります。
きついときの対策:自分の足に合う履き方と選び方
1. ハーフサイズアップを検討する
多くのレビューでおすすめされているのが「0.5cmサイズアップ」です。
足幅が広い、甲が高い、厚手の靴下を履くことが多い人は、少し大きめを選ぶことで快適さが大きく変わります。
ただし、足が細めの人がサイズを上げすぎると踵が浮くので注意しましょう。
2. 試着は夕方に行う
人の足は1日の中でむくみやすく、夕方になると朝より0.5cmほど大きくなります。
そのため、試着は「夕方〜夜」に行うのが理想です。これで、長時間歩いたときに窮屈になるリスクを減らせます。
もちろん、普段履く靴下を持参して試すのも忘れずに。
3. 靴紐の締め方を工夫する
靴紐の結び方でもフィット感は変わります。
甲部分の圧迫が気になる場合は、真ん中のアイレット(穴)の締め付けを少し緩め、踵側とつま先側をしっかり締めるとバランスが取れます。
また、かかとが浮くのを防ぐために「ヒールロック結び」などを活用するのもおすすめです。
4. 靴下とインソールを見直す
厚手の靴下は保温性は高いものの、フィット感をタイトにしてしまう要因になります。
春夏は薄手のソックスに変えてみたり、クッション性のあるインソールに交換して足あたりを和らげるのも効果的です。
特にインソールを交換する際は、踵の高さや厚みに注意して、バランスを崩さないようにしましょう。
5. 履き慣らし期間を設ける
新品のニューバランス991は、最初の数回は「硬い・窮屈」と感じることが多いですが、これは正常です。
短時間の外出や室内での試し履きからスタートし、徐々に足を慣らしていくと、スエードが柔らかくなりフィット感が増します。
「2〜3週間でちょうど良くなった」という声も多く、焦らず馴染ませることが大切です。
ニューバランス991の正しいサイズ選びのコツ
足の実寸を測る
まずは、自分の足の長さ・幅・甲の高さを正確に把握しましょう。
ニューバランスの公式サイトでは、足長と足囲(ウィズ)をもとにしたサイズ表が公開されています。
足囲が広め(2E・4Eなど)の人は、標準幅のDウィズでは窮屈に感じやすいため、サイズアップや他モデルも検討対象に。
試着時に確認すべきポイント
- つま先に5〜10mmほどの余裕があるか
- かかとがしっかりホールドされているか
- 小指や甲が当たらないか
- 歩いたときに足が前に滑らないか
この4点を確認して問題がなければ、長時間履いても快適に過ごせるはずです。
ワイズ展開の違いを知る
ニューバランスのモデルによっては、同じサイズでも「D」「2E」「4E」といった幅違いがあります。
しかし、ニューバランス991は基本的に「D(標準幅)」展開が中心で、ワイドモデルは少数。
もし自分の足幅が広いとわかっているなら、あえて他モデル(例:ニューバランス990v6、ニューバランス2002R、ニューバランス574など)を試してみるのも一つの方法です。
991を快適に履きこなすための心得
- きつさを感じても、すぐに“失敗した”とは限らない
- 履き方や靴紐の調整でフィット感は変えられる
- 履き始めの硬さは時間とともに馴染む
- サイズやワイズの選び方を理解すれば、快適な履き心地を得られる
この4つを押さえておけば、991の魅力を最大限に楽しむことができます。
ニューバランス991がきついと感じる人へのまとめ
ニューバランス991がきついと感じる理由は、細めのラスト設計や足幅とのミスマッチ、履き始めの硬さなど複数あります。
ただし、適切なサイズ選びと履き方を理解すれば、多くの場合は解決できます。
ハーフサイズアップ、靴紐の調整、履き慣らしなど、少しの工夫で驚くほど快適に変わるのがこのモデルの奥深さ。
「きつい」と感じた瞬間が、実は「自分に合った履き方」を見つけるチャンスでもあります。
しっかり足に合わせて調整し、自分だけのフィット感を手に入れてください。
そうすれば、ニューバランス991はきっと“長く愛せる一足”になります。


