ニューバランス990v6は、スニーカー好きなら一度は気になる存在ですよね。履き心地の良さ、シルエットの美しさ、そして「Made in USA」らしいクラフトマンシップ。その人気ぶりから、残念ながら偽物も多く出回っています。この記事では、990v6の偽物を見分けるためのチェックポイントを、初心者にもわかりやすく解説していきます。実際の見分け方から購入時の注意点まで、順番に見ていきましょう。
人気モデル「990v6」に偽物が多い理由
まず知っておきたいのは、「なぜ偽物が出回るのか」という背景です。990シリーズは1982年に初代が登場して以来、ニューバランスの象徴的なラインとして進化を続けてきました。中でも最新の990v6は、デザイン性・機能性ともに完成度が高く、国内外で需要が非常に高いモデルです。
特に「トリプルブラック」や「グレー」などの定番カラーは人気が集中し、販売直後に完売してしまうことも多い。そのためフリマアプリや個人輸入を通じて購入する人が増え、結果として偽物をつかんでしまうケースも少なくありません。
「本物と区別がつかない精巧な偽物がある」という話も聞きますが、実際には細部を丁寧に見ていけば必ず違いが見つかります。
箱とラベルで見分ける基本ポイント
最初に注目すべきは箱とラベルです。990v6の本物は、しっかりとした厚みのある箱に、型番・カラーコード・サイズ・生産国などが明記されています。印刷のフォントや配置も統一感があり、ロゴも鮮明です。
偽物の場合、紙質が薄く、印刷がにじんでいたり、ラベルの角がずれていたりします。ラベル上の文字間隔が不自然だったり、バーコードが斜めに印刷されていることも。
また、箱ラベルに書かれた型番(例:M990V6、U990V6)と、靴本体のタグに記載された型番・カラーコードが一致しているか確認するのも大切です。一致しない場合、それは偽物の可能性が高いサインです。
アッパー素材と縫製のクオリティをチェック
990v6の魅力は、上質なスエードとメッシュの組み合わせにあります。指で触れると、スエード部分はしっとりとした手触りで、毛足の向きによって微妙に色が変わります。メッシュ部分は目が細かく、通気性がありながらも張りがあるのが特徴です。
偽物はここで大きく違いが出ます。スエードがツルツルしていたり、触ると硬かったりするものは危険信号。メッシュも目が粗く、安っぽく見えるものが多いです。
さらに縫製にも注目。ニューバランスの本物は縫い目が一直線で、糸の処理がとても丁寧です。偽物は縫い目が曲がっていたり、糸端が飛び出していたり、接着剤がはみ出していることが多いので、光の下でじっくり観察してみてください。
「N」ロゴとヒール部分に現れる差
ニューバランスといえば「N」ロゴ。ここにも偽物の痕跡が出やすいです。
本物のロゴは縁のパイピングが均一で、刺繍や貼り合わせも非常に精密。触ると少し立体感があり、素材感も統一されています。偽物はこのパイピングが太すぎたり細すぎたりして、見る角度によって不自然に光ることがあります。
またヒール部分には、「MADE IN USA」や「NB」ロゴ、アメリカ国旗のモチーフが刻まれたデザインが使われています。これもモデルやカラーによって微妙に異なるため、公式サイトの画像と比べるのが効果的です。
偽物ではロゴのフォントや位置がズレていたり、印刷が粗かったりする場合が多く、ここで違和感を覚える人も少なくありません。
タグとインソールの細かい部分を確認
スニーカー内部にも、真贋を見分けるヒントがあります。シュータンの裏には製造タグが縫い付けられており、型番・サイズ・カラーコード・生産国・製造年月が記載されています。本物は印字がくっきりしていて、文字の輪郭が明瞭です。偽物はこの印字がぼやけていたり、フォントが微妙に異なっていることが多いです。
インソールもチェックポイントです。990v6の本物は、ニューバランスのロゴが鮮明にプリントされており、靴を履いてもすぐに消えることはありません。偽物ではロゴがすぐ薄くなったり、印刷位置がずれていたりするケースが見られます。
また一部のモデルでは、ブラックライトを当てるとNBロゴや模様が浮かび上がる仕様があります。この反応がない場合、偽物の可能性もあるため、確認してみるのも一つの方法です。
ソール・アウトソールでの見分け方
990v6はソール設計にも特徴があります。厚みのあるミッドソールと安定感のあるアウトソールが組み合わさり、着地時のブレを抑える構造になっています。本物はソールのパターンがシャープで、ゴム素材の硬さにも一定の均一感があります。
偽物では、ソールのパターンが浅かったり、溝が左右で非対称だったりします。裏面の刻印(例:990v6の文字やNBロゴ)が雑に印刷されているケースもあり、フォントや位置のズレが確認できればかなり怪しいです。
さらに、履いたときに異常に軽すぎたり、ミッドソールのクッションが薄く感じられる場合も注意。これは安価な素材が使われているサインです。
購入前に確認したいチェックリスト
ここで、購入前に確認しておきたいポイントを整理しておきます。
・販売店が公式もしくは正規代理店であることを確認
・型番・カラーコード・価格を公式サイトと照合
・写真に箱ラベルやタグのアップがあるかチェック
・価格が相場より極端に安くないか確認
・出品者の評価・レビューを確認し、信頼できるか判断
・返品保証や真贋保証が明記されているか確認
このあたりを意識しておくだけで、偽物を掴むリスクはかなり下げられます。
特に「定価の半額以下」で出ている新品は要注意。安さに惹かれても、結果的に損をすることもあります。
偽物を買ってしまったかも?と思ったら
もし手元の990v6が「もしかして偽物かも?」と思ったら、焦らず落ち着いて対応しましょう。
まずは販売元に問い合わせて、真贋の確認を依頼します。購入時のレシートや取引履歴、箱やタグの写真を保存しておくとスムーズです。
正規販売店であれば、返品・交換に対応してもらえることが多いですが、フリマや個人輸入の場合は対応が難しいこともあります。その場合は、スニーカー鑑定サービスに相談するのも一つの手です。
最近では、スニーカー専門の鑑定を行う企業や個人も増えており、写真を送るだけで真贋を判断してもらえるサービスもあります。数千円程度で確実な鑑定が受けられるので、高額なスニーカーを守るためには有効な手段です。
偽物を避けるための購入戦略
偽物をつかまない最善の方法は、「信頼できるルートで買う」ことに尽きます。
ニューバランス公式オンラインストア、正規取扱店、国内の有名セレクトショップなど、販売経路が明確な店舗を選ぶのが安心です。
また、海外モデルを購入する場合は、並行輸入品と偽物を混同しないように注意。並行輸入品は正規品ルートの一種であり、販売元が明確であれば問題ありません。
一方で、SNS上の個人売買や非公式通販サイトはリスクが高めです。見分けがつきにくい上、トラブル時の対応も期待できません。購入前に公式画像と見比べ、少しでも不審に感じたら無理に買わないことが大切です。
ニューバランス990v6の偽物の見分け方まとめ
ニューバランス990v6は、完成度の高いスニーカーであると同時に、偽物も多く出回るモデルです。だからこそ、細部に目を向けて見分ける力が求められます。
箱やラベルの印刷精度、スエードとメッシュの質感、縫製の正確さ、Nロゴの仕上がり、ヒールやタグのフォントまで——どれも注意深く見れば違いは必ずあります。
そして、何よりも大切なのは「安心できる販売ルートを選ぶこと」。公式ストアや正規代理店から購入すれば、真贋の心配をする必要はほとんどありません。
人気モデルだからこそ、少しの油断が大きな損失につながることもあります。ぜひこの記事を参考に、あなたの990v6選びを安心で納得のいくものにしてください。


