アシックスの就職を目指す学生にとって、「どんな大学から内定者が出ているのか」は気になるポイントですよね。実際、アシックスは神戸に本社を置くグローバルスポーツメーカーとして人気が高く、就職難易度も高めといわれています。この記事では、近年のアシックス採用大学ランキングや採用実績、学部別の傾向をもとに、どんな人が内定を得ているのかを徹底的に解説します。
アシックスの採用大学は幅広い！学歴フィルターはある？
まず結論から言うと、アシックスは「国公立・私立を問わず幅広い大学」から採用しています。いわゆる学歴フィルターはほとんど感じられず、人物重視の採用方針がうかがえます。
過去の採用実績としては、国公立では東京大学・京都大学・大阪大学・神戸大学・筑波大学・名古屋大学・九州大学など、難関大学が並びます。一方で、私立では早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・同志社大学・立命館大学・関西学院大学・関西大学など、全国的に有名な大学が中心です。
ただし、ここで注目したいのは「中堅〜地方国公立大学」からの採用も一定数あること。静岡大学や横浜市立大学、和歌山大学など、関西以外の地域大学からも内定者が出ており、大学名よりも「人物・志望度・企業理解」が重視されていることがわかります。
採用大学ランキングを見ると関西勢が強い理由
2025年卒向けのデータでは、アシックスの採用大学ランキング上位に「立命館大学」「関西学院大学」が並びました。次いで京都大学、慶應義塾大学、法政大学、同志社大学などが続いています。関西の大学が多いのは偶然ではなく、アシックスが神戸に本社を構える企業であることが大きく影響しています。
関西圏の学生にとっては地理的な近さや企業への親しみやすさもあり、応募数そのものが多い傾向があります。また、関西の有力私大（関関同立）は企業との結びつきが強く、OB・OGのネットワークも活発です。こうした背景から、関西の大学出身者が上位に多く名を連ねる結果となっています。
採用人数と就職難易度 ― 少数精鋭の人気企業
アシックスの新卒採用人数は毎年おおよそ20〜30名ほど。2024年度の実績では、男性20名・女性14名と発表されています。この規模感からもわかるように、アシックスは少数精鋭の採用を行っており、競争倍率は非常に高めです。
人気企業であるうえに募集枠が少ないため、「就職偏差値」は業界でも上位クラス。複数の就職サイトでは「就職難易度：最難関級」「就職偏差値69」と評価されています。とはいえ、難易度が高いからといって諦める必要はありません。学歴だけで評価されるわけではなく、人物重視の採用が行われているため、準備次第で十分にチャンスはあります。
文理・学部別の傾向 ― 全学部・全学科対象の柔軟な採用方針
アシックスの採用ページには、はっきりと「全学部・全学科対象」と記載されています。理系・文系のどちらにも門戸が開かれており、特定の専攻に偏ることはありません。
理系では、理工学部・機械工学系・スポーツ科学系・デザイン系など、製品開発や研究開発に関わる学部が多く見られます。
文系では、経営学部・経済学部・国際学部・外国語学部など、企画・営業・マーケティング職への就職が中心です。
つまり、理系はモノづくり・開発寄り、文系はブランド運営・販売戦略寄りという傾向があるものの、共通して「スポーツやアシックスブランドへの興味」が重視される点は変わりません。
アシックスの採用プロセスと重視ポイント
アシックスの選考フローはおおむね以下の通りです。
- プレエントリー
- エントリーシート提出（OpenESなど）
- 適性検査（Webテスト／SPIなど）
- 面接（複数回）
- 内々定
エントリーシートでは「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」など、オーソドックスな質問が中心ですが、アシックスに関しては「企業理解の深さ」と「ブランドへの熱意」を問う設問が多い傾向があります。
面接では、「なぜアシックスなのか」「スポーツと自分の関わり」「将来どんなキャリアを築きたいか」といった質問がよく出ます。ここで重要なのは、スポーツ経験そのものよりも「企業の理念や商品に共感しているか」という部分です。
また、アシックスはグローバル企業であり、英語力や海外経験を持つ学生はプラス評価を得やすい傾向があります。ただし、語学力が必須条件というわけではなく、海外事業部など特定の部署で必要になるケースが多いようです。
学歴よりも志望動機と人間性が決め手になる理由
多くの内定者の体験談を見ても、「面接官が学生一人ひとりの考え方や価値観を丁寧に聞いてくれる」「スポーツへの関心をどう仕事に活かしたいかを見られる」といった声が目立ちます。つまり、アシックスは“ブランド理解”と“自己理解”を軸に評価している企業といえます。
学歴だけで選考を行う企業ではなく、「どんな想いでアシックスを志望しているか」「スポーツを通して何を実現したいか」が問われるのです。そのため、面接で「チームで成果を上げた経験」「努力を継続した経験」「挑戦を恐れずに行動したエピソード」などを具体的に語れると強い印象を残せます。
関西本社企業ならではの特徴と働く環境
アシックスは兵庫県神戸市に本社を置き、関西発の世界的スポーツブランドとして知られています。グローバル企業でありながら、社風には「地元企業らしい穏やかさ」「人を大切にする文化」が根付いているのが特徴です。
社員の声をみると、「風通しが良い」「若手でも意見を言いやすい」「スポーツ好きが多く明るい雰囲気」という意見が多く、体育会系の厳しさよりも“チームワーク重視”の文化に近いといわれています。
勤務地は本社の神戸のほか、東京・大阪・海外拠点など多岐にわたります。入社後は研修を経て、商品企画・営業・マーケティング・研究開発など、適性に応じた配属が行われます。
アシックス採用大学の傾向から見える「向いている人材像」
採用大学の傾向や選考内容から見える、アシックスに向いている人材像をまとめると以下の通りです。
- スポーツに関心があり、ブランドへの理解が深い人
- チームワークや協調性を大切にする人
- グローバル志向があり、海外展開に興味がある人
- 企業理念「健全な身体に健全な精神が宿る」に共感できる人
- 分析力や創造力を持ち、商品やサービスの価値を自分の言葉で語れる人
学部や専攻よりも、「自分がどう社会に貢献したいか」「スポーツの力で何を実現したいか」を考えられる人が評価される傾向にあります。
アシックス採用大学ランキングをどう活用するか
ランキングを見ると、確かに立命館大や関学など、特定大学の名前が上位に並びます。しかし、これは「応募者数が多い」「OB・OGのつながりが強い」「地元の人気企業」という要因も大きく、必ずしも“その大学だから有利”とは限りません。
むしろ大切なのは、「自分の大学からの内定実績が少なくても挑戦できる」という意識です。学歴にとらわれず、志望動機や自己PRを磨き、企業理解を深めることが、最も有効な戦略といえるでしょう。
アシックス採用大学ランキング！内定を勝ち取るために大切なこと
アシックスは、国公立・私立を問わず多様な大学から内定者を輩出しています。関西圏の大学が強い傾向はありますが、それはあくまで地理的・文化的な背景によるものであり、学歴だけで結果が決まるわけではありません。
内定を勝ち取るためには、「なぜアシックスで働きたいのか」「自分はどんな価値を提供できるのか」を明確にし、面接官にしっかり伝えることが何より重要です。スポーツに熱い思いを持つ人、ブランドに共感できる人、そして挑戦を恐れない人――そんな学生に、アシックスはきっと魅力的な舞台を用意してくれるでしょう。
