陸上競技の中でも、砲丸投げや円盤投げ、ハンマー投げなどの「投擲種目」は、筋力だけでなく、技術と安定性が勝負を分けます。そんな中で、選手の力を最大限に引き出すために欠かせないのが「投擲シューズ」。今回は、アシックスの投擲シューズに注目し、最新モデルからおすすめの5足を詳しく紹介します。履き心地や回転性能、安定感など、競技力を支えるポイントをわかりやすく解説します。
アシックスの投擲シューズとは?その特徴と魅力
アシックスの投擲シューズは、走るためのスパイクとは異なり、「回転」「踏み込み」「リリース」の動作を安定させるために設計されています。砲丸投げや円盤投げでは、投擲サークルの中でスムーズに回転し、力を地面から効率的に伝えることが求められます。
アシックスのシューズは、そんな投擲特有の動作に合わせて、次のような特徴を備えています。
- フラットで安定したソール構造
- 接地面の摩擦を最適化したグリップデザイン
- 回転をスムーズにする丸みを帯びたアウトソール
- 強い力にも負けないアッパーのホールド性
特に上位モデルでは、高硬度プレートを内蔵することで、力の伝達ロスを最小限に抑えています。これにより、踏み込みからリリースまでの流れが一層スムーズになり、安定したフォームを保ちやすくなるのです。
アシックスの投擲シューズおすすめ5選
ここからは、実際に販売されているアシックスの人気投擲モデルを紹介します。初心者から上級者まで、それぞれの目的や競技レベルに合ったシューズを選べるよう、特徴を整理しました。
1. THROW PRO 3(トップアスリート仕様)
アシックスの投擲ラインの中でも、トップモデルとして知られるTHROW PRO 3(トップアスリート仕様)。砲丸投げ・円盤投げ・ハンマー投げといった回転投擲種目に対応した競技用シューズです。
ソールには高硬度のプレートを採用し、回転中のブレを抑えながら力を地面にしっかり伝える設計。ラウンド形状のアウトソールは、回転時に摩擦を軽減してスムーズな動作をサポートします。ホールド性の高いアッパーが足をしっかり固定し、踏み込みの安定感も抜群です。
「スピードを上げたい」「リリース動作の再現性を高めたい」という選手におすすめ。大会用にも使える一足です。
2. HEAT THROW 2(1093A250)
投擲を始めたばかりの初心者や、練習用に安定した履き心地を求める人にはHEAT THROW 2(1093A250)がおすすめです。アシックスのエントリーモデルに位置づけられるこのシューズは、フラットなソール構造により抜群の安定感を誇ります。
回転スピードよりもフォーム作りや基礎練習を重視した設計で、初めて投擲シューズを履く人にも扱いやすい仕様です。柔らかめのアッパー素材で足あたりもやさしく、長時間の練習にも向いています。
競技初心者、あるいは高校生・大学生の導入シューズとして選ばれることが多いモデルです。
3. THROW PRO 3(1093A215-001)
THROW PRO 3(1093A215-001)のカラーバリエーションとして展開されるモデルで、機能面は同等。黒を基調としたデザインが多く、落ち着いた印象と高級感があります。回転軸を安定させたい選手に最適で、重心移動のしやすさが特徴です。
円盤・砲丸・ハンマー投げなど、あらゆる投擲種目に対応。細部の作り込みも丁寧で、競技に集中できる履き心地が魅力です。
4. HEAT THROW 2
HEAT THROW 2シリーズの最新リニューアルモデル。従来よりもアッパーのフィット感が向上し、より自然な踏み込みをサポートします。ソールはフラット形状を維持しつつ、素材を改良することで耐久性と柔軟性を両立しています。
特に練習量の多い学生選手や、週に複数回投擲練習を行うアスリートに人気。価格帯も比較的手頃で、コストパフォーマンスが高い一足です。
5. THROW PRO 3
競技志向の高い上級者におすすめなのが、THROW PRO 3のトップレンジ仕様。ハイエンドな構造により、回転スピードとパワー伝達効率を最大化しています。アッパーのホールド性が非常に高く、回転時に足がずれることなく、常に安定した軌道を描けるのが特長です。
このモデルは、実際に大会で使用する選手も多く、公式競技対応シューズとしても信頼性が高い一足。上級者がパフォーマンスをさらに引き上げたいときに選ぶ定番モデルです。
投擲シューズを選ぶときのポイント
シューズ選びで失敗しないためには、自分の競技レベルと投擲スタイルを把握しておくことが大切です。ここでは、選び方の基準をいくつか挙げておきます。
- 競技種目に合ったモデルを選ぶ
砲丸・円盤・ハンマーの回転系種目では、滑りすぎず止まりすぎないソールが理想。やり投げでは助走があるため、専用スパイクを使うのが一般的です。 - 安定性と回転性のバランス
初心者はフラットソールのHEAT THROW 2、上級者はラウンドソールのTHROW PRO 3のように、自分の技術レベルに合った構造を選ぶと良いでしょう。 - サイズとフィット感
投擲は強い踏み込みが多いため、靴の中で足が遊ばないフィット感が重要。試着できる場合は、かかと・甲のホールド感をチェックしましょう。 - 練習用と大会用を分ける
練習では安定性重視、大会では軽さと反発力重視といったように、用途でシューズを使い分けるのもおすすめです。
投擲専用シューズを使うメリット
一見すると普通のトレーニングシューズでも投擲はできそうですが、専用シューズを使うことで得られるメリットは大きいです。
- 回転動作が滑らかになり、フォームの再現性が上がる
- 足元が安定し、踏み込み時のブレが減る
- パワーをロスなく伝えられるため、投てき距離が安定する
- 足や膝への負担が軽減される
特に回転投擲では、摩擦のバランスが命。THROW PRO 3やHEAT THROW 2のようなアシックスの投擲シューズはその微妙な設計が優れており、競技者の動きを自然に導いてくれます。
価格帯と購入時の注意点
アシックスの投擲シューズは、モデルによって価格帯が大きく異なります。
- 初心者向けのHEAT THROW 2シリーズ:1万円前後
- 中〜上級者向けのTHROW PRO 3シリーズ:1万8,000円〜2万円台
ただし、在庫数は少なめで、サイズによってはすぐに売り切れることもあります。ネット通販(Amazon、楽天、スポーツショップ)ではサイズ交換不可のケースもあるため、購入前にサイズ表を確認しておくことが大切です。
また、同じモデルでもカラー展開や販売店によって若干の価格差があります。定期的にセールをチェックすると、お得に手に入ることもあります。
投擲シューズでパフォーマンスを引き出そう
投擲競技は、一見すると力任せに見えて、実は非常に繊細な技術競技です。足元が安定していなければ、どんなに体幹が強くても力をうまく伝えられません。だからこそ、信頼できるシューズを選ぶことが結果に直結します。
アシックスの投擲シューズは、初心者からトップアスリートまで、あらゆるレベルの競技者に対応するラインナップを揃えています。自分のスタイルに合った一足を選び、地面を感じながら、自分の投てきを完成させていきましょう。
アシックスの投擲シューズで陸上競技に差をつけよう
最後にもう一度。アシックスの投擲シューズは、競技力を支える“足元の武器”です。HEAT THROW 2の安定性、THROW PRO 3の回転性能、それぞれが選手の個性に合わせて設計されています。
自分の種目・技術・目的にぴったりの一足を選ぶことで、フォームはより安定し、記録は確実に伸びていきます。
陸上競技で一歩先を行くなら、ぜひアシックスの投擲シューズを試してみてください。


