ASICS（アシックス）とONE OK ROCKのボーカルTakaによるスペシャルコラボ「ASICS ONE（アシックス ワン）」が、2024年秋に満を持して登場しました。
単なるデザインコラボではなく、5年半もの歳月をかけてTakaのライブパフォーマンスを科学的に分析し、機能とデザインを融合させたスニーカーとして注目を集めています。
この記事では、「アシックス ワン taka」コラボの誕生背景からデザインの特徴、発売日、カラー展開までをじっくり紹介していきます。
アシックスとTakaが作り上げた“アシックス ワン”とは？
「ASICS ONE」は、ASICSとONE OK ROCKのTakaが共同で開発した初のシグネチャーモデルです。
このスニーカーの最大の特徴は、アーティストのライブパフォーマンスという特殊な動きを前提に設計されている点。
ASICSの研究開発拠点「アシックススポーツ工学研究所」がTakaのステージ上での動きを徹底分析し、動作データをもとに設計を行いました。
Takaはライブで激しく動きながら歌うスタイルで知られています。
そのため、従来のスニーカーでは対応しきれない「安定性」と「軽さ」「柔軟性」を求めていたそうです。
ASICSはその要望を実現するために、ジャンプ・ステップ・走行などの動作を3D解析し、科学的な裏づけをもとに設計を進めました。
その結果生まれたのが「ASICS ONE」。
ライブ中でも足への負担を軽減し、安定した姿勢を保ちながら自由に動ける――まさに“ライブのためのスニーカー”といえる一足です。
5年半をかけた開発ストーリーとコラボの背景
このコラボレーションが始まったのは、約5年半前のこと。
TakaがASICSに「ステージでの動きに対応した靴を作りたい」と相談したことがきっかけでした。
ASICSはすぐにプロジェクトチームを結成し、Takaの身体動作を細かく測定。ジャンプやターン、ステップなどを科学的に解析しました。
Taka自身も開発段階から何度も試作品を履き、ライブで実際にテストを重ねたといいます。
ASICSのエンジニアはTakaのフィードバックを受けながら、素材や形状を何度も改良。
こうして「音楽 × 科学 × ファッション」という異色のコラボレーションが実現しました。
ASICSにとっても、アスリート以外の分野で“動作解析”をベースにした製品を作るのは異例の挑戦。
スポーツブランドとしての技術力を、アーティストという新しい領域に展開するプロジェクトでもありました。
機能性の追求 ― ASICSの技術が生んだライブ対応設計
「ASICS ONE」は、単なるファッションスニーカーではありません。
ライブ中の動きに適した機能性を徹底的に追求した、まさに“パフォーマンスギア”です。
まず注目したいのが、波形状のソールデザイン。
この独特なアウトソール形状は、ステージ上での急な動きや着地時の安定性を確保しながら、柔軟に足を動かせるよう設計されています。
さらに軽量かつ反発力のあるミッドソール素材を採用し、激しいステップでも疲れにくい構造になっています。
アッパーは軽量メッシュ素材に、Takaの“炎”をモチーフにした合成樹脂パターンを組み合わせたデザイン。
これはデザイン的なアクセントであると同時に、動きの多いライブで足をしっかり支える補強構造にもなっています。
また、ファスナー付きのスプリットアッパーを採用し、脱ぎ履きのしやすさも重視。
ライブ前後の素早い着脱ができ、機能面でも細やかな配慮が行き届いています。
デザインの魅力 ― “目立たないロゴ”が象徴するTakaの哲学
このスニーカーのデザインで最も印象的なのは、あえてASICSのロゴを目立たせていない点です。
Takaは「ロゴでブランドを主張するよりも、履く人の個性が際立つ靴にしたい」という考えを持っており、その意向が形になりました。
全体的にはミニマルでモードな印象ながら、細部に“動きのあるライン”が取り入れられており、どの角度から見ても存在感があります。
スタイルとしては、スポーツシーンだけでなく日常のファッションにも馴染むデザイン。
特にオールブラックのモデルは、ストリートにもモードにも合わせやすく、性別を問わず人気を集めています。
発売日・価格・カラーバリエーション
アシックス ワン takaコラボは、2024年9月27日に初登場しました。
第1弾として発売されたのは、ブラック／ブラックのモデル。
価格は税込29,700円で、サイズは22.5cmから31.0cmまで幅広く展開されています。
さらに、2024年12月18日には新色のホワイト／ホワイトが発売。
クリーンでミニマルな印象のこのモデルは、ブラックとはまた違った雰囲気を演出します。
ライブ用としてだけでなく、普段のコーディネートにも取り入れやすいカラーとして人気が高まりそうです。
販売は、ASICS直営店や公式オンラインストア、セレクトショップなどを中心に行われました。
限定販売だったため、発売時にはスニーカーファンやONE OK ROCKファンの間で話題となり、抽選販売も実施された店舗があるほどです。
ファンと市場の反応 ― “ライブ用スニーカー”という新ジャンルの誕生
発売直後からSNSやスニーカーコミュニティでは大きな反響がありました。
特に「ライブパフォーマンスに特化したスニーカー」という新しいコンセプトに共感する声が多く見られます。
ブラックモデルは、ステージ衣装にも合わせやすいデザインでアーティスト志向のファンに人気。
一方、ホワイトモデルはカジュアルにも映えるため、ファッション層からの支持が集まりました。
「ASICSらしい機能性とTakaの世界観が融合している」と高く評価する声も目立ちます。
また、今後のカラーバリエーションや再販の可能性にも関心が高まっており、
「新色が出たら即チェックしたい」「ライブで実際に履いてみたい」といったコメントも多く寄せられています。
ASICSにとっての意味 ― ブランドの新たな挑戦
アシックスといえばランニングやスポーツ用シューズのイメージが強いブランドですが、
この「ASICS ONE」は、アーティストとのコラボによって新しい領域に踏み込んだプロジェクトといえます。
スポーツだけでなく“表現者”の動きを支えるというアプローチは、
ASICSの「人間中心の設計（ヒューマンセントリックデザイン）」という理念の延長線上にあります。
つまり、アスリートだけでなく、あらゆる“身体表現者”のパフォーマンスを支えるブランドへ――という方向性を打ち出しているのです。
Taka自身も「自分の表現を支えてくれる靴を作れたことが嬉しい」とコメントしており、
このコラボが単なる商品発売ではなく、ASICSのブランド姿勢を象徴する試みであることが伝わります。
アシックス ワン takaの魅力を改めてまとめる
「ASICS ONE」は、ライブパフォーマンスに必要な機能を徹底的に突き詰めた唯一無二のスニーカーです。
ASICSのスポーツ科学と、Takaの音楽的感性が融合することで、“動ける芸術品”のような一足が誕生しました。
・ライブでの安定性と軽快な動きを両立
・5年半の開発期間による完成度
・ロゴを抑えたミニマルデザイン
・ブラックとホワイトの2色展開
・限定販売による希少性
これらの要素が合わさり、「履いてみたい」「飾っておきたい」と思わせる魅力を放っています。
ファッションと音楽の境界を越えたASICSの挑戦は、今後も新たな形で広がっていくかもしれません。
アシックス ワン takaコラボの最新情報を追い続けよう
「アシックス ワン taka」コラボは、すでに完売している店舗も多く、再販や新色展開の情報が注目されています。
今後もASICS公式サイトやONE OK ROCKのニュースページ、ファッション系メディアなどで最新情報が発表される見込みです。
Takaのライブに合わせたコーデを楽しみたい人、ASICSの新しい表現に触れたい人、
どちらにとってもこのスニーカーは見逃せない存在。
“音楽を纏うスニーカー”という新しい概念を、あなたもぜひ体感してみてください。
