「ニューバランス878ってどんなスニーカー？」――そんな疑問を持つ人が増えています。最近、街中やSNSでも見かける機会が増えたこのモデル。実は2000年頃に登場し、復刻によって再び注目を集めている一足なんです。この記事では、デザインの魅力や履き心地、サイズ感や選び方まで、実際の評判をもとに徹底的に掘り下げていきます。
ニューバランス878とは？2000年代の名作が今よみがえる
「878」は、ニューバランスが2000年ごろにリリースしたランニングシューズをベースにしたモデル。ABZORB（アブゾーブ）クッションを搭載し、衝撃吸収と安定性を両立した設計が当時話題になりました。
その後、一時期生産が途絶えましたが、近年の“レトロランニング”ブームによって復刻。ファッション性と機能性を兼ね備えた“知る人ぞ知るモデル”として再評価されています。
クラシックな見た目なのに、現代のコーディネートにも自然に馴染む。そのバランス感覚こそが、878が愛される理由のひとつです。
アッパーの魅力：異素材ミックスが生む奥行きある表情
878の第一印象は、「素材の立体感がすごい」。
スエードやヌバック、メッシュ、レザーを組み合わせたアッパーは、見る角度によって異なる質感を見せます。
メッシュ部分が軽さと通気性を担当し、スエードやレザーが高級感を演出。クラシックな印象の中に“都会的なモード感”を漂わせています。
履き込むほどにスエードが柔らかくなり、自分の足に馴染んでいく感覚も魅力。スニーカーでありながら、レザーシューズのような愛着が生まれるモデルです。
クッション性と安定感：ABZORBが支える快適な履き心地
878の履き心地を語るうえで欠かせないのが、ニューバランス独自のクッション素材「ABZORB」。
衝撃を吸収してくれるだけでなく、圧縮抵抗にも優れているため、長時間の歩行でも疲れにくいのが特徴です。
さらに、EVAフォームを組み合わせることで軽量性も確保。
アウトソールには耐久性の高いNduranceラバーを採用し、グリップ力も優れています。
結果として、街歩きや通勤、休日の散歩など“日常のどんなシーンでも安定して快適に履けるスニーカー”に仕上がっています。
最新のランニングシューズのような超軽量設計ではありませんが、「安定感」「包み込まれる履き心地」に関しては間違いなく上位クラスです。
デザイン性：クラシックとモダンのちょうどいいバランス
878のデザインは、まさに“クラシックランニングの良さを今に引き継ぐ”という言葉がぴったり。
ボリューム感のあるソールや多層的なアッパー構成が特徴で、近年人気の“ダッドスニーカー”トレンドにも自然にマッチします。
一方で、細身のシルエットにより重たく見えにくく、すっきりとした印象。
カラー展開も「グレー」「ネイビー×シルバー」「ブラック」など落ち着いたトーンが中心で、大人のファッションにも合わせやすい仕上がりです。
限定カラーも多く、BEAUTY&YOUTHや海外限定の復刻カラーなど、コレクター心をくすぐる展開が続いています。
「定番の中に個性を感じたい」――そんな人にはぴったりの1足です。
実際の履き心地：足を包み込むホールド感と柔らかな沈み込み
実際に履いてみると、最初はややタイトなフィット感を感じる人も多いようです。
これはアッパーがスエードやヌバック中心で、初期状態では少し硬めだから。
しかし、数回履くうちに足に馴染み、次第に柔らかく包み込まれるような履き心地に変化していきます。
ミッドソールのABZORBは程よい沈み込みがあり、クッションが足の裏にフィットするような安定感。
硬すぎず、柔らかすぎない絶妙なバランスが長時間歩いても疲れにくい理由です。
サイズ感と選び方：やや細身、ハーフサイズアップがおすすめ
ニューバランス878は「やや細めの作り」と言われています。
特に横幅（ワイズ）がD設定のものが多いため、普段より0.5〜1.0cm大きめを選ぶ人が多い印象です。
甲高・幅広の人は、店頭で試着してから購入するのが安心でしょう。
履き始めはやや硬く感じても、スエード素材が馴染むと柔らかくなります。
「最初に少し余裕を持ったサイズ選び」を意識しておくと、長く快適に履けます。
カラーごとの印象とコーデのコツ
878はカラーによって印象ががらりと変わります。
- ライトグレー／ホワイト系：清潔感があり、デニムやチノなど定番カジュアルと好相性。春夏に軽快な印象を演出。
- ネイビー×シルバー：上品で知的な印象。スラックスやセットアップにも合わせやすい。
- ブラック／トリプルブラック：落ち着きと重厚感があり、大人の足元を引き締める。秋冬のコーディネートに最適。
どのカラーも派手すぎず、ニューバランスらしい控えめなデザインが特徴。
特にグレーはブランドの代名詞とも言える定番色で、どんな服装にも自然に馴染みます。
復刻モデルとしての魅力：ストーリーがある一足
878がただの“復刻スニーカー”で終わらないのは、背景にストーリーがあるから。
2000年代のランニングシューズ文化を象徴するモデルが、現代のタウンユースとして蘇った。
その文脈があることで、履くたびにちょっとした“歴史”を感じられるのです。
しかも、900番台などの上位モデルに比べて価格が手頃なのも嬉しいポイント。
上質な素材と確かなクッション性を備えながら、定価は約1万6千円前後とコストパフォーマンスが高い。
「初めてニューバランスを買う人」「大人っぽいスニーカーが欲しい人」にもおすすめしやすいモデルです。
注意点とメンテナンス
878はスエードやヌバック素材を多用しているため、雨や汚れへのケアは欠かせません。
防水スプレーを定期的に使い、ブラッシングでホコリを落とすことで、長くきれいな状態を保てます。
また、直射日光や湿気の多い場所での保管は避けましょう。
重量感についても触れておくと、最近の軽量ランニングモデルに比べると少し重め。
しかし、その分クッション性と安定感がしっかりしているため、日常使いにはちょうど良いバランスです。
ニューバランス878は“履くほどに味が出る”万能スニーカー
改めてまとめると、ニューバランス878は次のような特徴を持つモデルです。
- クラシックとモダンの絶妙なデザインバランス
- ABZORBによる優れたクッション性と安定感
- 上質な素材感と履くほどに馴染むアッパー
- カラーバリエーションの豊富さとコーデの幅
- 復刻モデルならではのストーリーと価格の手頃さ
履き始めはやや硬く感じても、数日でしっかり足に馴染み、歩くたびに安心感を与えてくれます。
トレンドに左右されず、長く愛用できる“王道の一足”といえるでしょう。
ニューバランス878の特徴と魅力を改めて検証してみて
「ニューバランス878の特徴と魅力を徹底レビュー！」というテーマで掘り下げてきましたが、結論としてこのモデルは“懐かしさと新しさの融合”が魅力です。
デザイン性、履き心地、素材感のすべてがバランスよくまとまっており、派手さよりも上品さを求める大人世代にぴったり。
日常で履くたびに、“あ、やっぱりニューバランスっていいな”と感じさせてくれる。
そんな安心感と確かな品質を持つスニーカー、それが「ニューバランス878」です。
