アシックス ゴールドステージとは?野球用具の頂点に立つシリーズ
「アシックス ゴールドステージ(GOLDSTAGE)」は、アシックスが展開する野球用具の最上位シリーズ。スパイクやグラブ、バット、手袋など、野球に必要なすべてのギアが揃うプロ仕様のラインとして知られています。
特に、硬式・軟式問わずプレーする上級者やプロ選手から高い支持を集める理由は、アシックススポーツ工学研究所(ISS)による科学的な設計と、現場で戦う選手たちのリアルな声を融合して開発されているからです。
初代ゴールドステージが登場したのは2012年。以降、進化を重ね、現在では上位モデル「GOLDSTAGE I-PRO(アイプロ)」が主力として展開されています。単なる高級モデルではなく、プレーヤーの動作や指の動きを科学的に解析したうえで、捕球・走塁・投球といった細部のパフォーマンスを最大限引き出す設計が特徴です。
プロ選手が信頼する理由:ゴールドステージの開発思想
アシックスの開発陣が掲げるテーマは、「プレーヤーの力を最大限に引き出す道具をつくること」。ゴールドステージは、その思想を最も純粋に体現するシリーズです。
野球は技術と同じくらい用具の影響が大きいスポーツ。バットやスパイク、グラブの性能が、わずかな差でプレーの成否を分けることも珍しくありません。アシックスはこうした「1プレーの違い」にこだわり、選手の身体動作をCTスキャンで解析。捕球動作やスローイング時の手の使い方を数値化して、最適なフィット感や操作性を実現しています。
このような開発姿勢が、プロ選手や強豪校のプレーヤーたちに信頼される最大の理由です。道具が選手のパフォーマンスを補完し、より自然なプレーを導く。ゴールドステージは“選手の相棒”として設計されているのです。
ゴールドステージ グラブの魅力と技術
シリーズの中でも特に人気が高いのがグラブ(グローブ)です。GOLDSTAGE I-PROのグラブには、一般モデルとは一線を画す技術と素材が詰め込まれています。
・スペシャルオーバーキップレザー
I-PRO シリーズでは「スペシャルオーバーキップレザー」と呼ばれる高級天然皮革を使用。繊維がきめ細かく、柔らかさと耐久性を兼ね備えています。使い込むほどに手になじみ、自分だけのフィット感が生まれるのが魅力です。
・キャプチャーエッジ構造
ウェブ部分には「キャプチャーエッジ構造」を採用。打球の勢いを逃さず、球際でのはじきを抑える工夫が施されています。内野の速い打球やライナーキャッチでも、確実な捕球をサポートします。
・スライバートップPRO構造
手の甲側には軽量化と耐久性を両立する「スライバートップPRO」構造を導入。長時間の守備でも疲れにくく、俊敏なプレーを維持できます。
・CTスキャンによるパターン設計
手のひらの厚みや指の動きをCTスキャンで分析し、自然な開閉動作を実現。これにより、グラブがまるで手の延長のように感じられるフィット感が得られます。
これらの技術が融合することで、ゴールドステージのグラブは「軽くて強い」「柔らかくて正確」という相反する要素を両立しています。
スパイクやバットにも宿る“プロ仕様”の哲学
ゴールドステージはグラブだけでなく、スパイクやバットにも同様の哲学が生きています。
たとえばスパイクでは、プレーヤーの走り出しと方向転換を徹底的に分析し、プレートの配置や角度を科学的に最適化。軽量化しながらも、安定性と蹴り出しの強さを両立しています。
バットでは、バランス設計と反発性能を追求。プロ選手が求める「手の延長としての操作性」を実現するため、素材の密度や芯の位置をミリ単位で調整しています。
ゴールドステージは「科学 × 感覚 × 職人技」の融合によって、野球道具としての理想形を追い求めています。
ゴールドステージを選ぶべき人とは?
すべてのプレーヤーにとって最高の道具であるとは限りません。性能が高い分、価格もそれなりにしますし、メンテナンスも欠かせません。では、どんな人にゴールドステージが向いているのでしょうか。
- 本気で技術を磨きたい競技者
高校・大学・社会人・独立リーグなど、試合での結果を求めるプレーヤーに最適です。 - 守備で安定感を出したい選手
速い打球に反応する内野手や、守備範囲の広い外野手に特におすすめ。 - 長期間同じ道具を育てたい人
天然皮革の経年変化を楽しみたい人や、型付け・手入れをしっかり行うタイプのプレーヤーに向いています。
一方で、初心者やレクリエーションプレーヤーにはややオーバースペックな側面もあります。気軽に楽しみたい人は、アシックスのエントリーモデルやスターシャインシリーズなどを選ぶのも良いでしょう。
実際に人気の高いおすすめモデル
ここでは現行ラインナップの中でも特に評価が高い代表モデルを紹介します。
- GOLDSTAGE I-PRO 硬式 外野手用グラブ(3121B261)
軽量設計ながら深めのポケットで安定感抜群。強い打球にも対応できる外野専用モデルです。 - GOLDSTAGE I-PRO 軟式 内野手用グラブ(3121B195)
素早い握り替えを可能にする設計。反応速度が求められる内野守備にぴったり。 - GOLDSTAGE I-PRO 投手用グラブ(3121B282)
しっかり握れる深めのポケットと耐久性が特徴。投球フォームを崩さない安定感を提供します。 - GOLDSTAGE スパイク MA2
走塁と安定性のバランスが取れたプロ仕様スパイク。素早いスタートを支えるグリップ力が魅力です。
いずれのモデルも、プレー強度が高い競技者からの評価が高く、「使い込むほどに応えてくれる道具」として口コミでも支持されています。
他ブランドとの違いとアシックスならではの強み
ミズノやゼットなど、国内メーカーの上位モデルと比較しても、アシックス ゴールドステージは「科学的裏付け」と「軽量化技術」に強みがあります。
特にアシックスは、ランニングシューズ開発で培った人間工学の知見をベースにしているため、スパイクの履き心地やクッション性は他社よりも快適です。長時間の試合や連戦でも疲労を抑えられる点は、プロ選手が支持する理由の一つです。
また、シリーズ全体で統一感のあるデザインも魅力。グラブ・スパイク・バッグを同じゴールドステージで揃えることで、チームや個人のスタイルを際立たせることができます。
選ぶ前に知っておきたい注意点
高品質な分、メンテナンスは欠かせません。使用後は汚れを落とし、保湿クリームでレザーを保護するなど、丁寧なケアが必要です。また、天然皮革のため湿気や直射日光に弱く、保管環境にも注意が求められます。
一方で、使い込むほど手になじみ、プレーヤー自身の癖に合わせて育っていくのが本革グラブの魅力。道具を“相棒”として長く大切にしたい人にとって、これほど楽しいシリーズはありません。
アシックス ゴールドステージは“本気の野球人”にふさわしい選択
「アシックス ゴールドステージ」は、単なる高級モデルではなく、プレーヤーの身体動作を科学的に分析して設計された“実戦用の最高峰ギア”です。
確実な捕球、俊敏な守備、安定した投球――そのすべてを支える機能が詰め込まれています。
道具に妥協したくない人、勝負どころで自信を持ってプレーしたい人には、まさに最適な選択です。
長く使える品質と高いパフォーマンスを兼ね備えたゴールドステージは、これからも多くのプレーヤーに選ばれ続けるでしょう。


