ランニングを日常に取り入れている人なら、「どんなシューズを選ぶか」は悩みどころ。中でもアシックスの「GEL-CUMULUS（ゲルキュムラス）」シリーズは、長年多くのランナーから信頼されてきた定番モデルです。
この記事では、その最新作「アシックス ゲルキュムラス26」を実際の使用感や特徴をもとに徹底解説。前作との違いや、履き心地・クッション性を中心に紹介していきます。
GEL-CUMULUSシリーズとは？安定感と汎用性の高さが魅力
アシックスのランニングシューズの中でも、ゲルキュムラスシリーズは「ニュートラルランナー」向けの定番ライン。
GEL-NIMBUS（ゲルニンバス）が“柔らかさとクッション性”に特化しているのに対し、CUMULUSは「軽さ」「安定性」「扱いやすさ」のバランスを重視した設計になっています。
価格も控えめで、定価15,000円前後という設定。高性能でありながら、初心者が最初に手に取りやすい一足として評価されています。
日々のジョギングからテンポ走、通勤ランやウォーキングまで、幅広い用途で活躍してくれる万能シューズです。
アシックス ゲルキュムラス26の特徴：軽さとクッション性の進化
26代目となる最新モデルでは、アシックスの独自素材「FF BLAST PLUS」フォームがミッドソールに採用されています。
このフォームは、従来よりも柔らかく、着地時の衝撃をしっかり吸収しながら、次の一歩へスムーズに移れる反発性を実現。
さらに踵部には「PureGEL」が内蔵されており、着地の安定感が格段に向上しました。
従来のGELよりも軽量で、より自然なクッション感が得られます。これにより、長時間のランでも足の疲労を感じにくくなっています。
また、アウターソールには大胆な変更があり、従来のラバー構造を排して“ラバーレス構造”を採用。
ソールの素材そのものが地面と触れるため、軽量化とスムーズな接地感が向上しました。地面をしっかり感じながら走れる、ナチュラルなフィーリングが特徴です。
前作GEL-CUMULUS 25との違い
大きな変化は、アウトソールとアッパーの2点。
まず、アウトソールは先ほど触れたようにラバーレス化。これにより軽量化が進み、走行時の“接地の柔らかさ”が増しています。
地面をダイレクトに感じられる感覚は、従来のような硬さを抑え、スムーズな足運びをサポートします。
一方、アッパーはメッシュ構造と補強デザインを見直し、よりフィット感を高めた仕上がりに。
前作ではやや「ゆるめ」と感じた人も、26では足全体がしっかり包み込まれるような安定感を体感できます。
走行中のブレが少なく、長時間のランでもストレスを感じにくいのが特徴です。
履き心地レビュー：柔らかく、それでいて安定感のある走り
実際に履いてみると、最初に感じるのは“柔らかさ”と“軽さ”のバランス。
FF BLAST PLUSとPureGELの組み合わせは、足を優しく包み込みながらも沈み込みすぎない感覚を生み出します。
特に踵の着地がスムーズで、ジョギングやウォーキングでも足への負担が少ないと感じる人が多い印象です。
また、前足部の接地感も自然で、軽いテンポ走にも対応可能。
「厚底のフワフワ感」よりも、「地面との一体感」を重視した設計なので、リズムよく走りたいランナーにぴったりです。
一方で、「より柔らかい履き心地を求める人」や「長距離用のクッション重視派」には少し物足りないかもしれません。
ただし、デイリートレーニング用としてはちょうどよい弾力と安定感があり、毎日の練習で足を守るには最適な仕上がりです。
サイズ感とフィット感：幅広ユーザーにも優しい設計
アシックス ゲルキュムラス26は、通常モデルに加えて「EXTRA WIDE（エクストラワイド）」も展開されています。
足幅が広めのランナーや、外反母趾・扁平足の人でも快適に履けるよう設計されており、圧迫感の少ないフィット感が特徴。
足を包み込むようなアッパーのホールド性と、柔軟なメッシュ素材が相まって、長時間履いてもストレスを感じにくい点も好評です。
「仕事終わりにランニングしたい」「通勤にも履きたい」という人にも扱いやすい万能な履き心地です。
走りの安定性とグリップ性能
ラバーレス構造になったとはいえ、走行中の安定感は健在。
PureGELとFF BLAST PLUSの組み合わせにより、踵からつま先への体重移動がスムーズです。
地面をしっかり掴む感覚が得られるため、コーナーやアップダウンの多いコースでも安定した走りができます。
ただし、ラバー素材が減った分、濡れた路面では若干滑りやすいと感じる場合もあります。
特にマンホールやタイル舗装などでは注意が必要ですが、一般的なアスファルト路面では問題なく使用できます。
この点を理解しておけば、快適さと軽さを最大限に活かせるでしょう。
どんなランナーにおすすめか
アシックス ゲルキュムラス26は、以下のようなランナーに特におすすめです。
- 初心者から中級レベルのジョガー
- クッション性と軽さを両立させたい人
- 安定感を求めるニュートラル走法のランナー
- デイリーランや通勤ラン、ウォーキングにも使いたい人
- 幅広・扁平足でフィット感を重視する人
逆に、厚底系のクッション重視派や、マラソン後半での推進力を求める人には、GEL-NIMBUSシリーズの方が合う場合もあります。
自分の走り方や目的に合わせて選ぶと、より快適に走りを楽しめます。
実際のユーザーの声
オンラインレビューでも、アシックス ゲルキュムラス26の評価は高めです。
「長時間履いても疲れにくい」「足への衝撃が少ない」「地面を掴む感覚が自然」といったコメントが多く見られます。
特に普段使いやウォーキング用としても快適という声が多く、ランニング初心者にも人気です。
一方で、「前足部のソールが薄く感じる」「耐久性は要確認」といった意見もあります。
ただ、これは軽量化と柔軟性を重視した設計ゆえのトレードオフ。
走りの快適さを優先するか、耐久性を取るかは、個々の用途に応じて判断するのが良いでしょう。
他モデルとの比較：GEL-NIMBUSやGT-2000シリーズとの違い
アシックスのランニングラインには、用途や特性の異なるモデルが揃っています。
GEL-NIMBUSが「最高のクッション性」を誇るプレミアムモデル、GT-2000シリーズが「安定性とサポート力」を重視したモデルであるのに対し、
GEL-CUMULUSはその中間に位置する“バランス型”。
軽快で自然な履き心地を求めるならCUMULUS、
長距離ラン中心で足をしっかり守りたいならNIMBUS、
足の内側が倒れやすい（オーバープロネーション）人にはGT-2000。
このように、自分の走法と目的を整理すると、最適なモデルを選びやすくなります。
まとめ：アシックス ゲルキュムラス26は“バランス型シューズ”の完成形
アシックス ゲルキュムラス26は、軽量化と快適性を両立した“万能型トレーナー”。
FF BLAST PLUSとPureGELの組み合わせにより、柔らかく弾むような履き心地を実現しています。
さらに、改良されたアッパーによる安定感や、ラバーレス構造のスムーズな接地感も魅力。
日常のジョギングや通勤ラン、ウォーキングなど、幅広いシーンで活躍してくれる一足です。
「厚底すぎず、地面を感じながら快適に走りたい」そんな人にこそ、アシックス ゲルキュムラス26はぴったりの選択肢といえるでしょう。
日々の走りを支えてくれるパートナーとして、アシックス ゲルキュムラス26の実力をぜひ体感してみてください。
