野球を楽しむうえで、グローブ選びはプレーの快適さや上達に直結する大切な要素です。特に軟式野球ではボールの弾きやすさや革の柔らかさが関係してくるため、自分のプレースタイルに合ったグローブを選ぶことが重要です。この記事では、アシックス（ASICS）の軟式グローブの中から人気モデルを5つ厳選し、それぞれの特徴と選び方のポイントを詳しく紹介します。初めての一個を探している方も、買い替えを検討している経験者も、参考になる内容です。
アシックスの軟式グローブが選ばれる理由
アシックスはランニングシューズのイメージが強いブランドですが、実は野球用グラブの分野でも長い歴史を持っています。特に軟式グローブは「操作性」「耐久性」「フィット感」の三拍子がそろっており、幅広いプレーヤー層に支持されています。
まず特徴的なのは、日本人の手の形に合わせた設計です。海外メーカーのような深めのポケットや長めの指ではなく、やや浅めで手のひらにしっかりフィットする形状が多く、「捕ってから投げる」動作をスムーズに行えるようになっています。
さらに、アシックスのグローブは革の質が高く、耐久性があるにもかかわらず、使い始めから柔らかく馴染みやすい点も人気の理由です。革が硬すぎると型付けに時間がかかりますが、アシックスの軟式モデルは比較的短期間で自分の手にフィットします。
グローブ選びの基本ポイント
軟式グローブを選ぶときには、ポジションや手のサイズ、革の硬さなど、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、失敗しないための基本を整理しておきましょう。
- ポジション別の違い
投手用は握りを隠せる深めのポケットとクローズドウェブ。
内野手用は軽くて素早い捕球ができる浅めのポケット。
外野手用はフライを確実に取るための大きめ設計。
オールラウンド用はバランス重視で、初心者や複数ポジションをこなす人に最適です。 - サイズとフィット感
手の大きさだけでなく、握力や指の長さも関係します。アシックスのグローブはサイズ展開が細かいので、店頭で試してしっくりくる感覚を重視しましょう。 - 革の種類
ステアハイド（成牛革）は耐久性に優れ、使い込むほど味が出ます。一方で、柔らかいレザーや合成皮革は扱いやすく、初心者に人気です。 - コスパと用途
試合用なら品質重視のモデルを、練習やレクリエーション中心なら価格を抑えたモデルを選ぶのがおすすめです。
GOLDSTAGE I-PRO 軟式グラブ（内野手用）
アシックスの軟式グローブを語るうえで外せないのが、「GOLDSTAGE（ゴールドステージ）」シリーズです。特にI-PROは内野手用の定番モデルとして人気があります。
ポケットが浅めで、ボールの出し入れがスムーズ。二遊間プレーヤーにとって、捕ってから素早く送球できる操作性が魅力です。
革には上質なステアハイドを使用しており、しっかりとした強度としなやかさを両立。長期間使っても型崩れしにくいのもポイントです。
また、I-PROシリーズはグラブ全体のバランスがよく、重すぎず軽すぎず、試合でも練習でも扱いやすい仕上がり。中級〜上級者のプレーヤーに特に支持されています。
GOLDSTAGE I-PRO 軟式グラブ（投手用）
同じシリーズの投手用モデルは、ボールの握りを相手に見せないように設計されたクローズドウェブが特徴です。指先の力をしっかり伝えられる構造で、ピッチング時の安定感も抜群。
このモデルは、投手専用に開発された「握りやすい丸みのあるフォルム」が特徴で、手全体で包み込むような感覚で握れます。軟式用ながら革質は硬式に近く、試合用としても十分通用します。
投球時のリズムを大事にするピッチャーにとって、グローブのフィット感は非常に重要。I-PRO投手用はその点で高い完成度を誇ります。
GOLDSTAGE I-PRO 軟式グラブ（外野手用）
外野用のI-PROは、広い守備範囲と安定したキャッチングを実現するために、ポケットが深く、開閉がスムーズに作られています。フライボールを確実にキャッチし、送球に移るまでの動作をスピーディに行えるよう設計されています。
また、グラブの指部分に柔軟性を持たせることで、片手キャッチやジャンピングキャッチの際にも安定した操作が可能です。外野でプレーする人や、長距離送球を重視する選手には最適の一品です。
シキサイ 3121A814（内野手用）
GOLDSTAGEよりも手頃な価格帯ながら、しっかりとした作りが魅力の「シキサイ」シリーズ。軽量で扱いやすく、特に初めてグローブを購入する人や練習用にもう一本ほしい人におすすめです。
革は柔らかめで、購入直後から使いやすいのが特徴。内野用としてポケットも浅く、ボールの出し入れが軽快。練習や草野球でも扱いやすい、まさに“コスパの良い一枚”です。
落ち着いたカラーリングも多く、派手すぎず上品な印象。シンプルながら質感にこだわりたい人にぴったりです。
PROFESSIONAL STYLE 田中広輔モデル（少年軟式・オールラウンド用）
プロ野球選手・田中広輔モデルの少年用軟式グローブは、成長期の子ども向けに設計された本格仕様。軽量で操作性が高く、投手・内野・外野のどのポジションにも対応できるオールラウンド型です。
少年用としてはやや本格的な作りで、指先の補強や革の質感など、長く使ってもヘタりにくい設計。練習用だけでなく公式戦でも十分に対応できます。
子どもが初めてのマイグローブを持つなら、憧れの選手モデルというのもモチベーションが上がります。
どんな人にどのグローブが合う？
ここまで紹介した5モデルを用途別にまとめると、以下のようになります。
- 本格派・試合用重視 → GOLDSTAGE I-PRO 軟式グラブ（内野・外野・投手用）
- 練習や趣味で楽しむ層 → シキサイ 3121A814シリーズ
- ジュニア・初心者向け → PROFESSIONAL STYLE 田中広輔モデル（少年用）
アシックスの軟式グローブは、いずれも「日本人の手に合った操作性」と「柔軟で耐久性のある革質」が特徴です。どのモデルも価格に対して品質が高く、手に取った瞬間から“使える感覚”を得やすいのが魅力。
用途を明確にし、自分のプレースタイル（守備位置・頻度・目的）に合わせて選ぶことで、満足度の高い一本に出会えるでしょう。
購入時に気をつけたいポイント
- サイズ表記に注意
同じサイズでもメーカーや型によって感覚が違うため、試着できる環境なら必ず手を入れて確認を。 - 革の硬さを確認
最初から柔らかめのモデルを選ぶと、すぐに使い始められます。型付けを楽しみたい人は硬めもおすすめ。 - 用途に合わせた価格帯
練習用なら1万円台、試合用や長期使用を見据えるなら2万円台以上が目安。 - メンテナンスを怠らない
ブラッシングとオイルケアで革の乾燥を防ぎ、長持ちさせましょう。
アシックスの軟式グローブで野球をもっと楽しもう
アシックスの軟式グローブは、入門者から経験者、ジュニアまで幅広いプレーヤーに対応するラインナップが魅力です。GOLDSTAGE I-PRO 軟式グラブシリーズのようなプロ仕様から、扱いやすいシキサイ 3121A814、そして少年向けのPROFESSIONAL STYLE 田中広輔モデルまで、用途に応じて選べる自由度の高さがあります。
柔らかく手に馴染むフィット感、安心感のある作り、そして日本人の手に合わせた設計。どのモデルも「使いやすさ」と「長く愛用できる品質」を両立しています。
あなたにぴったりの一本を見つけて、プレーをもっと快適に、もっと楽しくしてみてください。
グローブ選びから野球は始まります。アシックスの軟式グローブなら、その最初の一歩を確かな品質で支えてくれるはずです。
