子どもの足は、成長とともにどんどん変化していきます。特に3歳くらいまでは骨がやわらかく、筋肉も発達の途中。そんな時期の靴選びは、思っている以上に大切です。
この記事では、アシックスが展開するキッズ向けシリーズ「スクスク(SUKU²)」について、ブランドの特徴からモデル選びのポイントまで、保護者の視点でわかりやすく紹介していきます。
「スクスク」とは?アシックスが考える“足育”シューズ
「SUKU²(スクスク)」は、アシックスが長年研究を重ねてきた“子どもの足の成長”に特化したシューズシリーズです。
歩きはじめの赤ちゃんから小学生まで、成長段階に合わせて設計された靴をラインナップしています。
アシックスはスポーツメーカーとして、人体の動きを科学的に分析してきた企業。大人向けランニングシューズで培った技術を応用し、子どもの発育段階ごとに「足に負担をかけず、自然な動きを促す」構造を追求しています。
だからこそ、スクスクは単なる“かわいい靴”ではなく、子どもの歩行や姿勢の発達を支える「足育シューズ」として高い信頼を得ているのです。
成長ステージに合わせた4つのライン
スクスクの魅力は、年齢や成長に合わせて細かく設計された4つのステージ構成にあります。
1. ファーストシューズ(FIRST)
歩きはじめの赤ちゃんが対象。足首をしっかり支えるハイカット気味の設計で、つま先を丸く巻き上げて転びにくくしています。ソールは柔らかく、足裏全体でしっかり地面をつかめるよう工夫されています。
2. ベビーシューズ(BABY)
1〜3歳頃、歩くのが楽しくなってくる時期。足ゆびをしっかり使えるよう、つま先部分が広めに作られています。2本のベルトで着脱しやすく、足の甲に合わせてしっかりフィット。通気性の良いメッシュ素材も多く、汗っかきの子どもにも快適です。
3. プレスクールシューズ(PRESCHOOL)
3〜7歳頃。走ったりジャンプしたりと動きが激しくなる時期に対応。かかとを安定させる構造と、軽くて柔軟なソールで、元気に動きまわる子どもの足をサポートします。通園や通学に使えるデザインも豊富。
4. ジュニアシューズ(JUNIOR)
小学生中学年以降の子どもが対象。スポーツや外遊びが増える時期に向けて、クッション性・耐久性・安定感を強化。成長後も自然な歩行姿勢をキープできるよう設計されています。
スクスクが支持される理由
保護者の口コミや専門家の意見から、スクスクシリーズが長年選ばれ続ける理由をまとめると、次の4点に集約されます。
1. 「はだし感覚」に近い自然な歩行
アシックスの研究によると、子どもの足は自由に動かせる環境でこそ正しく発達します。スクスクは足ゆびの動きを妨げない構造で、はだしで地面を踏むような感覚に近づけています。
2. 高いフィット性と安定性
足首やかかとをしっかり支え、横ブレを防ぐことで転倒を減らします。ベルト仕様のモデルは、自分で脱ぎ履きができる練習にも最適。靴が足に合わず疲れやすい子にもおすすめです。
3. 細部までこだわった安全設計
ソールには屈曲溝(くっきょくこう)を入れ、歩くときに自然に曲がるよう設計。抗菌・消臭インソールを採用したモデルもあり、衛生面にも配慮されています。
4. 成長に寄り添うサイズ展開
11.5cmのファーストシューズから25cm前後のジュニアサイズまで対応。兄弟・姉妹で同じブランドを使い続けやすいのも魅力です。
サイズ選びのコツと注意点
子どもの足は3〜4か月でサイズが変わるとも言われます。
そのため、靴選びでは「足長+0.5〜1.0cm」の余裕をもたせることが大切です。いわゆる“捨て寸”と呼ばれるこのゆとりがあることで、足ゆびをしっかり動かせ、正しい歩行を促します。
また、スクスクはやや細めの設計といわれることが多いため、甲高や幅広の足のお子さんはワンサイズ上げて試着してみるのがおすすめです。
通販で購入する場合は、室内で試し履きをして、つま先の余裕やかかとの安定感を確認してから使いましょう。
人気モデルとおすすめの使い分け
ここでは、実際に人気の高いモデルを紹介しつつ、どんな場面に向いているかを整理します。
アイダホ MINIシリーズ
軽くて屈曲性が高く、通園や通学など日常使いに最適。ベーシックで飽きのこないデザインが多く、色展開も豊富です。
トップスピード MINIシリーズ
運動会や外遊びなど、走る機会が多い子どもに人気。グリップ力と反発力を高めたソールが、蹴り出しをサポートします。
ティアラ MINIシリーズ
やわらかい履き心地で、まだ足の骨が成長途中の幼児にぴったり。デザイン性が高く、普段着にも合わせやすいモデルです。
マイセル MINIシリーズ
軽量で通気性がよく、汗をかきやすい季節におすすめ。ストラップが短く、小さな子でも扱いやすいのが特徴です。
それぞれ特徴が異なるので、通園・外遊び・運動用など、目的別に使い分けると長く快適に履けます。
保護者のリアルな声
実際にスクスクを選んだ保護者からは、こんな声が多く聞かれます。
- 「ベルト式だから子どもが自分で履けて助かる」
- 「歩き方が安定して転びにくくなった」
- 「成長段階ごとに買い替えても、履き心地が一貫している」
- 「足の形がしっかりしてきた気がする」
一方で、「やや小さめに感じる」「デザインが控えめすぎる」という意見もあります。とはいえ、どの声にも共通しているのは「足に優しい作りで安心できる」という評価です。
長く履くためのメンテナンスと買い替え時期
子どもの靴は、見た目がきれいでも内部が変形している場合があります。特に次のサインが出たら、買い替えを検討しましょう。
- つま先がきつそう
- 靴底の外側・内側が極端にすり減っている
- かかと部分が傾いている
- 靴を履くと「痛い」と言う
メンテナンスとしては、週に一度はインソールを外して乾かし、汚れは中性洗剤で軽く洗うのが基本です。清潔な状態を保つことで、靴の寿命も長くなります。
最新の動向とキャンペーン情報
スクスクは2022年に25周年を迎え、公式サイトではこれまでの歩みを紹介する特設ページも公開されています。
また、直営オンラインショップでは定期的に割引キャンペーンや送料無料イベントを実施。気になるモデルを試すチャンスも増えています。
最近では、運動性能を高めたモデルや環境に配慮した素材を使う新シリーズも登場。アシックスの技術力がしっかり反映された、進化を続けるブランドです。
アシックスのキッズスクスクシリーズは“成長を支えるパートナー”
子どもの足は、身体の基礎をつくる大切な部分。
「まだ小さいから」「すぐ大きくなるから」といってサイズが合わない靴を履かせると、将来的に姿勢や歩き方に影響が出ることもあります。
スクスクは、そんな不安を減らすために作られた“成長の味方”。
歩きはじめの一歩から、元気に走り回る日々まで、足の発育を支えながら見守ってくれる存在です。
正しいサイズ選びと定期的なチェックを心がけ、アシックスのスクスクシリーズで、子どもの成長を足元から応援していきましょう。


