アシックスのシューズを探していると、「EXTRA WIDE(エクストラワイド)」という表記を目にすることがありますよね。けれど、「普通のワイドと何が違うの?」「どんな人に向いているの?」と疑問に思う人も多いはずです。今回は、アシックスのエクストラワイドとは何か、そのメリットや注意点、そしておすすめモデルまでを詳しく解説します。
アシックスの「エクストラワイド」とは?
アシックスでは、靴の幅(ウィズ)を大きく4段階に分けています。
- NARROW(ナロー)/SLIM(スリム)
細身の足にフィットする設計。レース仕様などに多い。 - STANDARD(スタンダード)
一般的な標準幅で、JIS規格の「2E」相当。 - WIDE(ワイド)
やや幅広の「3E」相当。日本人に多い足型に合わせた設計。 - EXTRA WIDE(エクストラワイド)
最も幅広な「4E」相当。足囲や甲が高い人向け。
つまり、エクストラワイドはアシックスの中でもっとも広い靴幅を持つ設計です。標準的なシューズでは横がきつく感じる、甲が高くて圧迫感があるという人に最適なフィットを提供します。
アシックスがこのようにウィズ展開を細かく分けているのは、「フィットしていなければ機能を発揮できない」という考え方に基づいています。いくら高機能なソールを搭載していても、足に合っていなければその性能は半減してしまうのです。
エクストラワイドを選ぶべき人とは?
次のような悩みを持つ人には、エクストラワイドが非常に有効です。
- 靴の横幅がいつも窮屈に感じる
- 足の甲が高く、上部が当たって痛い
- 長時間歩くと足の外側が圧迫される
- 靴擦れやマメができやすい
- 標準幅(2E)ではつま先が詰まる感覚がある
エクストラワイドは、足全体に「ゆとり」を持たせた形状で設計されています。そのため、圧迫感が少なく、指先や横幅に自然な余裕が生まれるのが特徴です。特に、通勤や立ち仕事など長時間履くシーンでは、その快適さが大きく差を生みます。
幅広設計のメリットと履き心地の違い
エクストラワイドの最大の魅力は、「快適なフィット感」です。
ただ単に“広い”というより、足の形に合わせてストレスを分散する設計になっています。
メリット
- 横方向の圧迫感を軽減し、長時間履いても痛みが出にくい
- 指先が自由に動かせるため、自然な歩行姿勢を保てる
- 足のむくみが出やすい人でも余裕をもって履ける
- 靴擦れやマメの発生を防ぎやすい
特に、アシックスのエクストラワイドは単に「幅を広げた」だけでなく、かかとのホールド感はそのままに、前足部にゆとりを持たせる構造が多いのが特徴。これにより、「緩すぎて歩きづらい」という不満が起きにくいのです。
エクストラワイドを選ぶときの注意点
エクストラワイドには多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。
1. サイズ選びを慎重に
幅が広い分、サイズを上げすぎると「かかとが浮く」「中で足が動く」などの問題が出やすくなります。足囲を正確に測り、サイズとウィズの両方を確認することが大切です。
2. モデルによっては展開がない
すべてのアシックス製品がエクストラワイド対応ではありません。特に競技用や軽量系モデルでは、標準幅またはワイド止まりの設計も多いです。公式サイトでウィズ展開を確認するか、店頭で試着するのがおすすめです。
3. ホールド性とのバランス
足幅に合わせてゆとりを取ると、ホールド感がやや緩くなることがあります。走るときに「足が中で動く」と感じたら、シューレースの締め方やインソール調整で微調整すると良いでしょう。
おすすめのアシックス「エクストラワイド」モデル
ここからは、実際にエクストラワイド仕様で人気の高いアシックスのモデルを紹介します。用途に応じて選びやすいラインナップです。
● JOLT 5 EXTRA WIDE
手頃な価格帯で人気の高いランニング&ウォーキング兼用モデル。ソールがしっかりしており、普段履きにも最適。軽量性と安定性のバランスが良く、幅広の初心者ランナーにもおすすめです。
● GEL-CONTEND 7 EXTRA WIDE
柔らかい履き心地が特徴で、日常使いから軽いジョギングまで幅広く対応。4E相当の広さで、指先の窮屈感が苦手な人にぴったりです。
● GT-2000 14 EXTRA WIDE
中級者〜上級者にも支持される安定系ランニングモデル。クッション性と安定性を両立し、膝や足首への負担を軽減。EXTRA WIDE仕様で長時間のランでも快適さをキープします。
● GEL-NIMBUS 27 EXTRA WIDE
アシックスのハイエンドランニングシリーズ。フルマラソンや長距離向けに開発された高クッションモデルで、エクストラワイド版は“包み込むような履き心地”と評されます。
これらのモデルはすべて、幅広ながらもかかとやアーチのサポートを失わない設計。単なる「大きめサイズ」とは一線を画す仕上がりです。
幅広でも機能を犠牲にしないアシックスの設計思想
アシックスが他ブランドと異なるのは、「足型の多様性」への対応力です。
同じモデルでも、ナローからエクストラワイドまで展開することが多く、これは足型を科学的に分析して最適化されたラスト設計によるものです。
特に日本人は欧米人に比べて「甲が高く、横幅が広い」傾向があります。
アシックスは日本企業として、こうした特徴を踏まえ、長年にわたって足型データを収集・研究。結果として、多くの日本人に“自然にフィットする靴”を作り続けています。
エクストラワイドを履くときのコツ
- 靴下の厚みを考慮する:足囲は靴下の厚さで約5mm変わる。普段履く靴下の状態で試着するのが理想。
- 夕方に試着する:一日の中で最も足がむくんでいる時間帯に合わせることで、きつく感じにくいサイズを選べる。
- 紐を正しく締める:広めのシューズでも、かかとをしっかり固定すれば安定性が上がる。
- 左右の足囲差にも注意:左右で足囲が違う場合は、広い方に合わせるのが基本。
こうした小さな工夫で、より自分の足に合った履き心地が得られます。
アシックスエクストラワイドの魅力を最大限に活かす
足幅が広い人にとって、靴選びは悩みの種です。
「履ける靴が少ない」「デザインよりサイズ優先」――そんな声もよく聞きます。
でも、アシックスのエクストラワイドなら、見た目と快適さを両立できるのが強み。最新のランニングモデルから普段使いのスニーカーまで、幅広いカテゴリーでEXTRA WIDEが用意されています。
自分の足型を理解し、正しいウィズを選ぶことで、これまで感じていたストレスが一気に解消されるはずです。
快適な履き心地は、日々のモチベーションにも直結します。
まとめ|アシックスエクストラワイドとはどんな靴?
アシックスのエクストラワイドとは、JIS規格でいう4E相当の最も幅広な設計を指します。
足幅や甲の高さに悩む人が、圧迫感なく自然に歩けるように設計されたモデルです。
- 足にゆとりをもたせつつ、かかとのホールド感を維持
- 長時間履いても疲れにくく、靴擦れしにくい
- JOLT 5 EXTRA WIDE、GT-2000 14 EXTRA WIDE、GEL-NIMBUS 27 EXTRA WIDEなど人気シリーズにも展開あり
もし「靴がいつもきつい」「指先が当たる」と感じているなら、一度エクストラワイドを試してみてください。
足に合った靴は、単なる履き心地の良さだけでなく、健康や姿勢、日々の快適さにもつながります。
あなたの足に本当に合う一足を、ぜひアシックスのエクストラワイドから見つけてみてください。


