アシックスのランニングシューズの中でも「雲の上を走るような履き心地」と言われるのがNIMBUSシリーズ。長年、初心者から上級者まで幅広く愛されてきた名作であり、毎年アップデートを重ねるごとに履き心地が進化しています。今回は、その魅力と最新モデルの特徴、そして自分に合った選び方をわかりやすく紹介します。
NIMBUSシリーズとは?歴史とコンセプトをおさらい
「NIMBUS(ニンバス)」とはラテン語で「雲」を意味します。その名のとおり、最大の特徴は“雲の上を走るようなクッション性”。アシックスのクッションモデルの頂点として1999年に登場して以来、25年以上にわたり進化を続けてきました。
アシックスには「カヤノ」や「メタスピード」など多くの人気モデルがありますが、NIMBUSシリーズはその中でも「快適性」と「安定性」を両立したフラッグシップ的存在。マラソンやジョギング、日常のウォーキングにも対応できる“万能型”として、世界中のランナーから支持を集めています。
最新モデル「GEL-NIMBUS 27/GEL-NIMBUS 28」の特徴
1. FF BLAST PLUS ECOフォームのやわらかさ
最新モデルでは、軽量で反発性のある「FF BLAST PLUS ECO」ミッドソールを採用。従来より厚みを増したクッション素材が足への衝撃を吸収し、ふわっとした弾むような履き心地を実現しています。長時間走っても脚が重くなりにくく、初心者のジョギングやリカバリーランにもぴったりです。
2. PureGELテクノロジーで衝撃吸収を強化
かかと部分には新構造の「PureGEL」を内蔵。従来のGELよりも軽量で、よりスムーズな着地をサポートします。これにより、かかと着地のランナーでも自然なフォームで走ることができ、膝や腰への負担を軽減します。
3. エンジニアードメッシュアッパーで快適フィット
アッパーには柔軟で通気性の高いエンジニアードメッシュを採用。ニットのような履き口が足首をやさしく包み込み、長時間のランでもストレスを感じにくい構造です。締め付け感がなく、ソフトにフィットするのがNIMBUSシリーズらしい魅力といえます。
4. グリップ力と耐久性を両立したアウトソール
アウトソールには「HYBRID ASICSGRIP」や「AHAR PLUS」など、アシックス独自の高耐久ラバーを使用。濡れた路面や坂道でもしっかり地面をつかみ、安定した走行を支えます。ジョグからフルマラソン、日常使いまで安心できる信頼性です。
NIMBUSシリーズの履き心地をレビュー的に表現すると…
実際に履くと「柔らかいのに安定している」という不思議な感覚があります。沈み込みすぎず、着地から蹴り出しまでの流れが自然。まさに“脚に優しい厚底”といった印象です。
過去のモデル(たとえばGEL-NIMBUS 25やGEL-NIMBUS 26)ではふかふか感が強かったのに対し、最新の27・28ではよりバランスを重視。着地の衝撃を抑えつつも、足の返りを妨げない仕上がりになっています。スピード練習よりも、長距離ランや疲労回復目的のジョグに最適です。
他シリーズとの違いをざっくり比較
- カヤノシリーズ:安定性とサポート性を重視したオーバープロネーション向け。矯正機能を求める人に最適。
- ノヴァブラストシリーズ:反発力と軽快さを重視したスピード系モデル。
- メタスピードシリーズ:カーボンプレート入りのレーシングシューズで、スピード重視派向け。
- NIMBUSシリーズ:柔らかく安定した履き心地で、長距離・リカバリー重視派におすすめ。
つまり、NIMBUSシリーズは「スピードではなく快適さを求める人」のための一足。疲れを残さず走り続けたい人に理想的なポジションです。
どんなランナーにおすすめか
NIMBUSシリーズは、以下のようなランナーにぴったりです。
- 週に数回のジョギングや長距離ランを楽しむ人
- フルマラソン完走を目指す初心者〜中級者
- 膝や腰への負担を減らしたい人
- リカバリーランやゆっくりペースのトレーニングに使いたい人
- 通勤・通学やウォーキングなど日常使いも兼ねたい人
逆に、スピード練習やタイム更新を狙うランナーにはやや重く感じるかもしれません。反発性よりも安定感を重視する設計だからです。
自分に合うサイズと選び方のコツ
NIMBUSシリーズはアッパーが柔らかいため、足をやさしく包み込むフィット感があります。ただし、同じサイズでもモデルによってつま先のゆとりが少し変わることがあります。購入時は以下のポイントを意識しましょう。
- ジョギングや長距離ランがメインなら「普段履きより0.5cm大きめ」がおすすめ
- ソックスの厚みも考慮し、足指が自由に動く余裕を確保
- 幅広モデル(2E・4E)もラインナップされているので、足幅が広い人はそちらを選ぶと快適
また、クッション性を最大限に感じたいなら、なるべく新品の状態でフィッティングを確認するのが理想です。履き慣らしによるヘタリが出る前の「最初の柔らかさ」を体感できます。
NIMBUSシリーズを長く愛用するためのポイント
- 定期的にアウトソールの摩耗をチェックする
- 500〜700km走行したらクッション性が低下するため買い替えを検討
- 雨天後は日陰で自然乾燥し、直射日光や高温多湿を避ける
- インソールを取り外して乾燥させるとニオイや型崩れを防げる
これらのケアを意識すれば、NIMBUSシリーズの快適な履き心地を長く維持できます。
ランナーが語るNIMBUSシリーズの魅力
SNSやレビューサイトでは「一度履くと戻れない」「長距離後でも脚が軽い」「通勤にも使えるデザイン性」といった声が多く見られます。特にGEL-NIMBUS 27は、見た目にも厚底ながらスマートなシルエットで、ランニングだけでなく普段使いにも人気です。
また、アシックスの他モデルに比べるとカラー展開が豊富で、性別や世代を問わず選びやすいのも魅力。落ち着いたグレーやネイビーから、ビビッドな限定カラーまで幅広くラインナップされています。
購入前に確認したいポイント
- オンライン購入時は返品・交換制度があるショップを選ぶ
- 実店舗で試着してからオンラインで購入するのもおすすめ
- 価格はモデルによって1万2千円〜2万円前後。限定カラーはやや高価な傾向
- 軽量モデルやレディース専用設計もラインナップあり
アシックス公式ストアや主要スポーツショップのオンラインサイトでは、サイズ在庫やカラーバリエーションを随時確認できます。
アシックスNIMBUSシリーズ徹底解説!最新モデルの履き心地と選び方ガイド
アシックスNIMBUSシリーズは、長距離を快適に走りたいランナーの心強い味方。
柔らかさと安定性を両立し、日々のジョグやリカバリーランで脚への負担を減らすことができる一足です。特に最新モデルのGEL-NIMBUS 27・GEL-NIMBUS 28は、軽量化と履き心地のバランスが絶妙で、「長く走っても疲れにくい」ことを体感できます。
これからランニングを始める人も、すでに走っている人も、自分の足と走り方に合った一足を見つけることで、走ることそのものがもっと楽しくなるはずです。
“雲の上を走る”ようなNIMBUSシリーズの履き心地を、ぜひ体験してみてください。


