アシックス×JJJJoundとは?話題のコラボの背景
いまスニーカーファンの間で注目を集めているのが「アシックス×JJJJound(ジョウンド)」のコラボシリーズ。アシックスといえば機能性を追求したランニングシューズの老舗ブランド。対してJJJJoundはカナダ・モントリオール発のデザインスタジオで、無駄をそぎ落としたミニマルな美学を貫く存在です。
この異色の組み合わせが出会い、スポーツとファッションの垣根を超えた名作を次々と生み出しています。最初のコラボは2022年、そこから毎年新作が登場し、2025年には最新モデル「GEL-QUANTUM 360 I AMP」が登場しました。
アシックスが誇るテクノロジーと、JJJJoundの静かなデザイン感覚。派手さではなく「上質さ」を求める人々にとって、理想的なスニーカーシリーズと言えるでしょう。
初代モデル:GEL-KAYANO 14 × JJJJound の革新
シリーズの原点となったのが「GEL-KAYANO 14 × JJJJound」。2000年代の名作ランニングシューズをベースにしたこの一足は、当時のスポーツテクノロジーを忠実に継承しつつ、現代的な洗練を加えた再構築モデルです。
アッパーはホワイトメッシュにメタリックシルバーのオーバーレイを施し、側面のアシックスストライプとヒールのJJJJoundロゴを控えめに配置。無駄な主張を排したデザインが、履く人のスタイルを際立たせます。
さらに、GELテクノロジーによる衝撃吸収とトラスティックサポートによる安定性は健在。デザイン性と機能性のバランスが見事で、ランニングシューズとしてもライフスタイルスニーカーとしても完成度が高い仕上がりです。
2025年にはホワイト×ネイビーなどの新色が追加され、コレクションの定番として定着しました。
第二章:GT-2160 × JJJJound ― ランニングから日常へ
次に登場したのが「GT-2160 × JJJJound」。こちらは安定性に優れたランニングシューズを、街履きにも馴染むようリデザインしたモデルです。
オリジナルのGT-2160は機能性重視のランシューでしたが、JJJJoundによるカラーリングと素材の調整で一変。アイボリーやグレートーンを中心にまとめた落ち着きある佇まいは、どんな服にも馴染む万能スニーカーです。
価格は22,000円(税込)。23cm〜29.5cmまでの幅広いサイズ展開で、男女問わず支持を集めました。
履き心地は軽快で、ランニング用の安定構造を持ちながら、ソールの硬さを程よく抑えているため日常使いにも最適。スポーツブランドのテクノロジーを、ファッションの文脈で再構築するJJJJoundの手腕が光ります。
最新作:GEL-QUANTUM 360 I AMP × JJJJound
そして2025年、待望の新作として登場したのが「GEL-QUANTUM 360 I AMP × JJJJound」。
アシックスの象徴的なハイテクモデル「GEL-QUANTUM 360」をベースに、現代的かつ控えめなデザインへアップデートされています。
特徴的なのはフルレングスGELクッションとFF BLAST™ PLUSフォームを組み合わせた最新ソール構造。これにより長時間の着用でも疲れにくく、歩行の安定感も抜群です。
アッパーはメッシュとレザーを重ねたホワイトベース。リフレクター素材を要所に配し、視認性と高級感を両立。ブランドロゴはヒールに小さく刻まれ、全体の静けさを崩さないバランス感覚が秀逸です。
国内発売は2025年7月。価格は33,000円(税込)。アシックス公式オンライン、原宿フラッグシップ、セレクトショップなどで販売されましたが、どこも即完売となりました。
ミニマルデザインが生む独自の魅力
JJJJoundコラボの最大の特徴は、やはり「ミニマルさ」にあります。
派手なロゴやカラーを排除し、シルエットと素材感だけで勝負するその姿勢は、流行を追わずとも存在感を放ちます。
トレンドの“テック系スニーカー”とも異なり、どんな服装にも自然に馴染む普遍的なデザイン。モードにもストリートにも対応できる柔軟性を持ち、年齢や性別を超えて支持されているのも納得です。
加えて、アシックスならではの履き心地の良さが加わることで、デザインと実用性の両立が実現。長時間の外出や旅行でも疲れにくいという声も多く、日常を豊かにしてくれる一足といえます。
入手方法と販売チャネル
JJJJound × アシックスのスニーカーは、基本的に限定販売です。
発売日にはオンラインストアがアクセス集中でサーバーダウンすることもあるほど人気。購入方法としては以下の3パターンがあります。
- アシックス公式オンラインストア:発売日当日の午前10時頃から販売開始。抽選制の場合もあり。
- JJJJound公式サイト:海外販売中心だが、日本への配送にも対応。初期リリースはここが最速。
- セレクトショップ/スニーカーショップ:atmosやKITH、SSENSEなどが取り扱いを行うことが多い。
発売直後に完売することが多いため、確実に手に入れるには事前の情報収集が欠かせません。
再販や抽選情報は、アシックススポーツスタイル公式のSNSアカウント、またはJJJJoundのInstagramで告知されるのが通例です。
中古市場でも取引が活発で、初期モデル「GEL-KAYANO 14」はリセール価格が高騰。正規価格の倍近くで取引されるケースもあります。偽物対策として、購入時は信頼できる販売店を選ぶことが大切です。
コラボが象徴する「今」のスニーカートレンド
近年、スニーカー界では“過剰装飾からの脱却”がキーワードになっています。
一時期の派手なカラーや厚底ブームから、より落ち着いたデザインへの回帰が進む中で、アシックス×JJJJoundはその象徴的存在といえるでしょう。
GEL-KAYANO 14のような2000年代のテックランニングシューズが再評価されている流れの中で、JJJJoundの手によって新たな価値を得た点は非常に意義深い。
また、アシックス自身もファッションブランドとのコラボを積極的に行い、ライフスタイル市場への進出を強化しています。
この動きは単なるコラボレーションではなく、「アシックス」というブランドの新しい方向性を示すもの。パフォーマンスシューズをベースにしながら、ファッションの最前線にも自然に溶け込む。
そのバランス感覚が、世界中のファッションピープルを惹きつけているのです。
注意点と選び方のコツ
JJJJound × アシックスのスニーカーを購入する際は、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
- サイズ感:ランニングモデル由来のため、若干タイトめ。普段より0.5cm上げると快適に履けるケースが多い。
- 用途:軽いランニングも可能ですが、基本は街履き・通勤・旅行などのタウンユース向け。
- ケア方法:白系カラーが多いので、撥水スプレーや専用クリーナーを併用して汚れを防ぐのがおすすめ。
また、人気モデルのため転売市場も活発ですが、非正規ルートでの購入は品質や真贋のリスクが伴います。確実に本物を手に入れたいなら、公式ストアまたは信頼できるセレクトショップを利用するのが安心です。
まとめ:アシックス×JJJJoundが提示する“普遍と進化”
アシックス×JJJJoundのコラボは、単なる限定スニーカーではありません。
機能美とデザイン美が融合し、時代を超えて履ける普遍性を持つスニーカーシリーズです。
GEL-KAYANO 14、GT-2160、GEL-QUANTUM 360 I AMP――いずれもアシックスの技術をベースにしながら、JJJJoundらしい静けさと洗練をまとった完成度の高い作品。
ミニマルな見た目の奥には、長年培われたアシックスの研究開発の蓄積が息づいています。
このシリーズが魅力的なのは、「機能かデザインか」という二者択一を超えて、どちらも高いレベルで共存している点。
そしてその哲学は、これからのスニーカーシーンにおける“新しいスタンダード”を示しているのかもしれません。
アシックス×JJJJound――静かにして強い存在感を放つ、唯一無二のコラボスニーカー。その進化は、これからも目が離せません。


