サッカーをしていると、「軽くてフィット感のあるスパイクが欲しい」「切り返しのときにズレない安定したモデルがいい」と感じる瞬間がありますよね。そんなプレーヤーに注目されているのが、アシックスの新作スパイク「DSライトX-FLY5（エックスフライ5）」です。前作からの改良点も多く、スピードと安定性を両立した“次世代型スパイク”として注目を集めています。ここでは、実際の履き心地や素材の特徴、他モデルとの違いまで詳しく紹介していきます。
DSライトシリーズの魅力とX-FLY5登場の背景
アシックスの「DSライト」シリーズは、軽量で素足感覚を重視したスパイクとして長年支持されてきました。初代から一貫して「走る・切り返す・蹴る」という動作の一体感を追求しており、特にスピードプレーヤーからの信頼が厚いモデルです。
その最新モデルとして登場した「DSライトX-FLY5」は、2023年に発売された第5世代。前作DSライトX-FLY4のフィット性や軽量性をベースにしながら、踵まわりのホールド性と安定感をさらに高めた設計になっています。価格は税込で約23,000円。プロ選手はもちろん、社会人リーグや学生プレーヤーにも人気が広がっています。
柔らかく足に馴染むプラチナムカンガルーレザー
まず注目すべきは、アッパー素材。DSライトX-FLY5では、アシックスが誇る高品質素材「プラチナムカンガルーレザー」を採用しています。このレザーはとにかく柔らかく、履いた瞬間から足に吸いつくような感覚が特徴。まるで自分の足がそのままスパイクになったような一体感を得られます。
さらに、レザーには「モイステクト加工」が施されています。これは、雨や汗などの水分を含んでも革が硬化しにくい特殊処理。これにより、試合や練習のコンディションを問わず、常に快適なフィット感をキープできます。天然皮革ながら耐久性にも配慮されており、定期的な手入れをすれば長期間愛用できるのも魅力です。
外付けヒールカウンターで抜群の安定性を実現
軽さやフィット感を重視するスパイクは、どうしてもホールド感が弱くなりがちです。しかしX-FLY5では、外付けのヒールカウンター構造を採用。踵の形に合わせてフィットする“凹型デザイン”で、足首をしっかり包み込むような安定感を実現しています。
これにより、ダッシュ時や方向転換の際にも踵がブレず、スパイク内での足のズレが最小限に。長時間の試合でも疲れにくく、安定したパフォーマンスを発揮できます。とくにスピードを武器にするウインガーやサイドバック、カットインを多用するアタッカーにとって、このホールド性の高さは大きなメリットです。
ソール設計の進化がプレーの安定性を支える
X-FLY5のアウトソールは、アシックス独自の「合成底（ナイロン＋ウレタン）」構造。土・人工芝・天然芝すべてのピッチに対応しており、グリップ性能と軽さのバランスに優れています。
特徴的なのは、ソール内部で剛性を左右非対称に設計している点。内側をやや柔らかく、外側を硬めにすることで、ターンや加速の際のねじれを抑制しつつ、蹴り出しの推進力をサポートします。前足部がわずかに反り上がった“ロッカー形状”も、地面を蹴る動作をスムーズにし、走り出しの初速を引き上げる効果を発揮します。
また、インソールには高密度フォーム材を使用し、厚みも従来の3mmから4mmに増加。衝撃吸収と快適性が向上し、足裏全体で安定したプレーをサポートしてくれます。
軽量性と素足感覚の両立
DSライトX-FLY5の最大の魅力は、「軽いのに安定している」という点に尽きます。履いた瞬間に感じる軽快さは、カーボンプレートを使わずとも十分なスピード感を得られるほど。
アシックスの開発陣は、前作の「軽さ命」スタイルから一歩踏み込み、プレーの安定性と快適性も両立させる方向へと進化させました。結果として、素足感覚を保ちながらも、足全体が守られている安心感があります。
実際に愛用するプレーヤーの声を見ても、「軽いのにブレない」「トラップ時の感触が自然」「履き始めから馴染む」といったポジティブな意見が多数。これまでのDSライトユーザーはもちろん、他ブランドからの乗り換え組にも好評です。
実際の使用感とプレーヤーの評価
レビューをまとめると、X-FLY5の使用感は「攻撃的プレーに最適」という言葉がしっくりきます。軽量で素足感覚が強く、ドリブルやトラップ時のボールタッチがとても繊細。プレー中に足裏でボールを操る感覚が研ぎ澄まされる印象です。
また、ソールの剛性バランスによって、激しいターンやストップ動作でも足が流れにくく、ブレの少ないプレーが可能。俊敏な動きを要求されるポジションで特に評価されています。
一方で、「革が柔らかい分、定期的なケアは必要」「水分や泥汚れに気をつけたい」という声もあります。天然皮革ならではのデリケートさがあるため、使用後はしっかり乾燥させ、専用クリームで保湿するのが長持ちのコツです。
前作X-FLY4との違い
前作との大きな違いは3点あります。
1つ目はヒールカウンターの形状。X-FLY4ではやや高めの踵設計でしたが、X-FLY5では低く・広く改良され、より自然なフィット感に。
2つ目はインナー素材の変更。フォーム材の密度と厚みを増やすことで、柔らかさと安定感を強化。
3つ目はアッパーの厚み調整。ややしっかりとしたレザーになり、ボールタッチの安定性が向上しました。
全体として、X-FLY5は“軽さ”と“素足感覚”を維持しながら、“剛性とホールド性”を高めたモデルといえます。
向いているプレーヤーと注意点
このスパイクは、以下のようなプレースタイルに特におすすめです。
- スピードとドリブルで勝負するウインガー・FW
- 切り返しやターンの多いMF
- 軽さと柔軟性を求めるテクニカル系プレーヤー
逆に、耐久性を最重視する人や、ハードな土グラウンドで毎日使う人には少し不向きかもしれません。天然皮革モデルの宿命として、人工皮革スパイクよりは摩耗しやすいため、使用環境を考慮して選ぶのが理想です。
DSライトX-FLY5がもたらすプレーの変化
このモデルを履くと、多くのプレーヤーが「動き出しがスムーズになった」「トラップの質が上がった」と感じるそうです。軽量性と素足感覚が、足とボールの距離を縮め、より直感的なプレーを可能にしてくれます。
また、ソールのねじれ抑制構造や外付けヒールカウンターにより、接地の安定感も向上。結果として、瞬時の加速やストップ、カットインといった動作がスムーズに決まるようになります。
これは単なるスパイクの“履き心地の良さ”を超え、プレー全体の質を底上げするアップデートといえるでしょう。
総合評価：軽さと安定感を求める全プレーヤーに
アシックスDSライトX-FLY5は、「軽い・柔らかい・ブレない」という3要素を絶妙に融合させた一足です。スピードプレーヤーだけでなく、安定したタッチと正確なパスを重視する選手にもフィットします。
唯一の注意点は、天然皮革ゆえの手入れの手間。ただ、それを差し引いても得られる履き心地とパフォーマンスは他には代えがたいものがあります。
足に馴染むまで時間がかからず、履いた瞬間からプレーの精度が変わる――。そんな体験を求めるなら、このモデルは間違いなく試す価値があります。
アシックスDSライトXFLY5の最新レビューまとめ
改めてまとめると、DSライトX-FLY5は「スピード」「フィット感」「安定性」をバランスよく兼ね備えた万能型スパイクです。軽量化に偏らず、プレーの安定性や足の保護も考え抜かれているため、幅広いプレーヤーにマッチします。
ドリブルで抜きたい人、プレーの正確性を高めたい人、そして“走りながらもブレない”スパイクを探している人にとって、アシックスDSライトX-FLY5はまさに理想の一足。次の試合でその違いを体感してみてください。
