「ニューバランス556ってどんなスニーカー?」と気になった人、多いと思います。
574や550のような定番モデルに比べるとあまり見かけない番号ですが、実は知る人ぞ知るレアな存在。今回はそんなニューバランス556について、特徴や履き心地、そして人気モデルとの違いまでをわかりやすく紹介します。
ニューバランス556とは?幻とも言われるモデルの正体
まず「ニューバランス556」というモデル、実は現在公式サイトでは確認できません。つまり、廃盤モデルまたは流通がごく少ないレアモデルに分類される存在です。
500番台といえば、オフロードランニングをベースにしたタウンユースモデルが多いライン。ニューバランス556もその系譜を持つ一足で、デザインの方向性としては「クラシックなランニングシューズを街履き仕様にしたタイプ」と考えるとイメージしやすいです。
当時の情報によると、スエードとナイロンを組み合わせたアッパーが特徴で、500番台らしい丸みのあるフォルム。ロゴのNマークは比較的小さめで、落ち着いた雰囲気を持つデザインでした。ニューバランスらしいクラシック感を好む人にとっては、まさに“隠れた名作”と呼べる存在です。
スエード×ナイロンの上品なコンビネーション
ニューバランス556の外観で特に印象的なのは、スエードとナイロンのコンビ素材。
スエード部分が靴全体に高級感を与え、ナイロン素材が軽さと通気性をサポートしてくれます。これにより、履き心地が軽やかで、長時間履いても疲れにくい仕上がりとなっていました。
このスエード×ナイロンの組み合わせは、ニューバランス574や565にも通じる構成。クラシックな見た目と実用性を両立しているため、カジュアルファッションにも自然に馴染みます。
派手すぎず、でもしっかり存在感がある──まさに「ニューバランス556らしい」バランスのとれたデザインです。
クッション性と安定感の両立
ニューバランス556は、クッションと安定感のバランスにも優れていました。
500番台の多くには「ENCAP(エンキャップ)」や「C-CAP(シーキャップ)」といったクッション素材が採用されています。ニューバランス556にも同様の構造が搭載されていたとされ、ミッドソール全体に柔軟性と反発性を備えていました。
これにより、足裏全体で地面をしっかり捉えながらも、柔らかく衝撃を吸収してくれる。歩くたびにふわっと沈み込み、次の一歩でしっかり反発してくれる──そんな感覚をイメージできます。
特に通勤や通学、街歩きなど、長時間歩くシーンではこのクッション構造が効果を発揮します。
サイズ感とフィット感の傾向
ニューバランスのスニーカーは全体的に「やや幅広」「ゆったりめ」と感じる人が多いです。ニューバランス556についても、当時のレビューでは「ワイズが広く、足入れがラク」「少し余裕を持たせたサイズ感」という声がありました。
ただし、ニューバランスは同じシリーズでも生産国やモデルによってフィット感が微妙に異なります。
ニューバランス556は現在入手困難なモデルなので、もし見つけた場合は「普段履いているサイズよりハーフサイズ下げる」「厚めの靴下で合わせる」など、自分の足に合わせた調整を意識すると良いでしょう。
また、ニューバランスはD(標準幅)や2E、4Eといったワイズ展開も豊富。自分の足幅に合うワイズを確認しておくことも快適さのポイントです。
人気モデルとの違い:574・550と比較してみる
ニューバランス574との違い
ニューバランス574は、500番台の中でも最も定番と言える存在。オフロードランニング用として開発されながら、タウンユースでも使いやすい万能モデルです。
ニューバランス556と比べると、574はより「柔らかく安定感のある履き心地」で、ソール構造や素材も現行の技術が反映されています。
一方、ニューバランス556はやや軽量でスリム。シルエットがすっきりしており、より“クラシックランナー寄り”の雰囲気を持っています。つまり、574が現代風の完成形なら、556はオリジナルのクラシックを感じられる一足といえます。
ニューバランス550との違い
ニューバランス550は、バスケットシューズ由来のモデルで、ボリューム感がありファッション性も高い一足。
ニューバランス556と比べると、550はソールが厚めで安定感が強く、ストリートスタイルにマッチします。
対してニューバランス556はより軽く、ランニングシューズ的な軽快さを重視しており、スタイリングの方向性が異なります。
「スニーカーをファッションの主役にしたい」なら550、「歩きやすさとクラシック感を両立したい」なら556、という選び分けがしやすいです。
ニューバランス556の履き心地をレビュー的にまとめると
もし現物を手に入れられた場合、ニューバランス556の履き心地は次のように感じるはずです。
- 足を入れた瞬間に柔らかい踏み心地
- ソールの返りがよく、歩き出しが軽い
- つま先からかかとまで自然な体重移動ができる
- 幅にゆとりがあるので、長時間歩いても圧迫感が少ない
クラシックな外観ながら、履いたときの快適性はしっかりニューバランス。最新のハイテクモデルのような派手さはありませんが、毎日履きたくなる安心感があります。
入手の難易度と注意点
ニューバランス556はすでに廃盤となっており、現在は中古市場でのみ見かける程度です。
オークションサイトや古着店で見つけた場合は、以下の点に注意しましょう。
- ミッドソールの劣化(加水分解)がないか
- スエード部分の色あせや毛羽立ち
- アウトソールの摩耗具合
- インソールの沈み込みや汚れ
特に古いモデルは経年変化が避けられません。実際に手に取って状態を確認できる店舗や、返品対応のあるオンラインショップを利用するのがおすすめです。
また、並行輸入品や非正規ルートでは偽物も混在するため、信頼できる販売店での購入を心がけましょう。
ニューバランス556が見つからないときの代替モデル
「気になるけど、ニューバランス556がどこにも売っていない…」という場合は、近い雰囲気を持つモデルを探してみましょう。
おすすめは以下の3つ。
- ニューバランス574:最も定番で、履き心地・デザイン・カラー展開のバランスが良い。
- ニューバランス565:同じ500番台の流れを汲み、ややクラシック寄り。素材感も近い。
- ニューバランス515:軽量性とクッション性が特徴で、タウンユース向けとして人気。
どれもニューバランス556の雰囲気を受け継いでおり、現在も入手しやすいラインです。特に574はカラーや限定コラボも豊富なので、選ぶ楽しさもあります。
ニューバランス556の魅力をもう一度
ここまで紹介してきたように、ニューバランス556は「クラシックなデザイン」「柔らかな履き心地」「希少性」の3拍子が揃った一足。
派手さはないけれど、履くほどに味が出るタイプのスニーカーです。
現行モデルと比べると、最新テクノロジーは搭載されていないかもしれません。
それでも、ニューバランスが長年積み上げてきた「足に優しい設計思想」がしっかりと感じられる。そんな“原点回帰”のような魅力があります。
まとめ:ニューバランス556は今だからこそ注目したい一足
ニューバランス556は、現行ラインでは手に入らない希少なモデル。
スエードとナイロンの上品なデザイン、しっかりしたクッション性、そして500番台らしいクラシックさが魅力です。
入手は簡単ではありませんが、そのぶん「人と被らない一足」を探している人にはぴったり。
もし中古市場で状態の良いニューバランス556を見つけたら、それは運命の出会いかもしれません。
飾らず履ける、でも確かな存在感を放つ──そんな一足を求める人に、ニューバランス556はきっと響くはずです。


