アシックスの年収って実際どのくらいなの?――スポーツブランドの中でも国内外で存在感を放つアシックス。就職や転職を考える人の中には、「他社より給与が高いって聞くけど本当?」と気になっている方も多いはずです。この記事では、アシックスの年収に関する最新情報をもとに、年代別・職種別の傾向やボーナスの実態をわかりやすく整理していきます。
アシックスの平均年収は約998万円!大手メーカーでも高水準
最新の有価証券報告書によると、アシックスの平均年収は約998万円。平均年齢はおよそ41歳、勤続年数は13年ほどとされています。国内の平均給与(約460万円前後)と比較すると、実に2倍以上の水準です。
この数字は、いわゆる本社勤務の正社員全体を対象にしたもので、販売職や契約社員を含まないデータです。そのため、実際の年収分布は職種によって差がありますが、全体としては「スポーツメーカーの中でも上位クラスの給与」といえるでしょう。
過去の推移を見ても、2019年時点では平均約760万円ほどだったのが、2024年には約1,000万円に近づいています。ここ数年で200万円以上の上昇が見られ、業績の回復やグローバル展開の成果が反映されていると考えられます。
年代別に見るアシックスの年収傾向
アシックスの年収は、年齢とともに段階的に上昇していく傾向があります。口コミや転職サイトのデータをもとにすると、以下のようなイメージです。
20代後半でおよそ500万円前後、30代前半で550万円、40代で650万円前後、50代になると900万円〜1,000万円に届くケースも見られます。特に管理職クラスになると年収1,000万円を超える例が多く、役職や評価次第でさらに上を狙える環境です。
一方で、若手社員の間はやや緩やかな昇給カーブ。営業や販売職では成果連動の側面もあるため、年齢だけでなく職種による差が大きいのも特徴です。
職種別の年収差 ― 本社職とリテール職では大きな開きも
アシックスの給与体系は、職種によってかなり異なります。
営業・企画・開発・管理などの本社勤務社員の場合、平均年収は600万円〜700万円台が中心。専門職や技術系では700万円を超えるケースもあります。特に海外事業に関わる部署やデザイン部門では、成果やスキルに応じてインセンティブが上乗せされることもあります。
一方、店舗でのリテール職(販売スタッフなど)は月給22万円前後の求人が多く、年収にすると300万円〜400万円台。アシックス直営店の社員でも、本社社員とは待遇が別体系である点に注意が必要です。
つまり、同じ「アシックス社員」といっても、配属先や職種によって実際の給与水準には大きな幅があるということです。
新卒初任給は月給30万円前後 ― スポーツ業界では高めの水準
アシックスの新卒初任給は、大学卒で月給約30万円、大学院卒で約32万円ほど。スポーツメーカーの中ではかなり高水準です。
一方、店舗勤務職(販売職)として入社する場合は月給22万円前後からのスタートとなり、総合職と比べると年収差は大きめ。ただし、どちらの職種でも賞与や諸手当、時間外手当などが加算されるため、実際の手取りはもう少し上になります。
アシックスでは、若手社員のうちから海外勤務や新規プロジェクトに関わるチャンスもあり、実力次第で早期に昇給できる可能性もあるようです。
ボーナス・福利厚生 ― 年2回の賞与と安定した待遇
アシックスでは年2回の賞与が支給される仕組みで、業績が良い年にはボーナス額も高くなる傾向があります。口コミベースでは、「夏・冬それぞれ2〜3か月分」「年間で5〜6か月分支給された」という声もあり、企業の業績と個人評価が反映されるスタイルです。
福利厚生面も手厚く、社会保険完備はもちろん、社宅制度、従業員持株会、育児・介護支援、リフレッシュ休暇、ボランティア休暇などが用意されています。ワークライフバランスを重視する社員が多く、働きやすい環境づくりが進んでいる点も特徴です。
また、最近ではリモートワーク制度や時差勤務制度など柔軟な働き方も導入されており、単に給与だけでなく「働きやすさ」という面でも高い評価を得ています。
他社と比べたアシックスの年収ポジション
ミズノやデサント、アディダスジャパンなど同業他社と比較しても、アシックスの年収水準は明らかに上位です。
ミズノの平均年収が約650万円前後、デサントが約700万円といわれる中、アシックスの約1,000万円という数字は突出しています。
この差には、アシックスが国内だけでなく欧米・アジア圏に幅広く展開していること、海外売上比率が高く為替影響を受けやすいものの、利益率が向上していることが背景にあります。ブランド力と事業規模の大きさが、社員への報酬にも反映されているのです。
アシックスの年収が高い理由
なぜアシックスは他社より給与が高いのでしょうか。いくつかの要因が挙げられます。
- グローバル展開による利益拡大
世界中で販売網を持つため、為替・需要変動の中でも安定した収益を確保。海外事業の人件費や報酬基準が高いことも平均年収を押し上げています。 - 専門性の高い職種構成
デザイン、開発、研究職など、専門知識を要する社員が多く、高度人材への報酬水準が高め。 - 業績連動型の賞与制度
会社業績と個人評価を反映する仕組みが導入されており、成果を出した社員ほど高収入を得やすい環境です。 - 長期勤続による昇給体系
勤続年数が長くなるほど安定的に昇給する仕組みもあり、平均勤続13年という数字がそれを裏付けています。
こうした要素が複合的に作用し、結果的に「スポーツブランドの中でも高収入の企業」という印象を強めています。
注意したい年収データの見方
インターネット上にはさまざまな年収情報が出回っていますが、口コミベースのデータはあくまで個人の体験に基づくものです。
同じ「営業職」でも担当エリアや取引規模によって年収は異なり、残業時間やインセンティブの有無でも大きく変わります。
また、有価証券報告書に記載されている「平均年収998万円」は、主に本社正社員のデータであり、店舗スタッフや契約社員の給与は含まれません。この違いを理解しておかないと、実際の給与感にギャップを感じるかもしれません。
まとめ:アシックスの年収事情を徹底解説!職種別・年代別の平均とボーナス事情
アシックスの年収事情を総合的に見ると、
・平均年収は約998万円と高水準
・職種や役職、勤務地によって差が大きい
・年2回のボーナスや充実した福利厚生が魅力
・グローバル展開と専門性の高さが報酬に反映されている
という特徴が見えてきます。
スポーツ業界でキャリアを築きたい人にとって、アシックスは「安定性」と「やりがい」を両立できる貴重な企業のひとつです。
もし将来的に転職や就職を考えているなら、数字だけでなく自分の希望する職種や働き方も含めて、総合的に検討してみるのがおすすめです。


