ランニングを始めたいけど、どの靴を選べばいいのかわからない——そんな人にまずおすすめしたいのが「アシックス(ASICS)」のランニングシューズです。国内ブランドならではの日本人の足型に合った設計、そして長年にわたるスポーツ科学の蓄積が、快適さと走りやすさの両立を実現しています。ここでは、人気モデルの特徴や選び方のポイントをわかりやすく解説します。
アシックスのランニングシューズが愛される理由
アシックスの魅力は、なんといっても豊富なラインナップと技術力です。クッション性を重視したモデル、安定性を高めたモデル、スピードを追求したモデルなど、走る目的やレベルに合わせて選べるのが最大の特徴。
また、日本人の足に多い「甲高・幅広」に対応した設計も多く、履いた瞬間のフィット感に驚く人も少なくありません。さらに、ASICS SPORTS ENGINEERING LAB(アシックススポーツ工学研究所)での分析をもとに、フォームの安定や衝撃吸収を科学的にサポートする技術が常に更新されています。
自分に合うランニングシューズの選び方
ランニングシューズ選びで大切なのは「どんな走り方をしたいか」を明確にすることです。走る距離、スピード、目的によって最適な靴は変わります。
- 初心者・ジョギング中心の人
→ クッション性重視。足や膝への負担を抑えて、走る楽しさを味わえるモデルを。
例:GT-2000 13、NOVABLAST 5シリーズ - フルマラソンや長距離ランナー
→ 安定性+クッション性のバランスが大切。長時間でも足がブレにくい設計を選ぶ。
例:GEL-KAYANO 32、GEL-NIMBUS 27シリーズ - スピード練習・レース出場を目指す人
→ 軽量で反発力が高いモデルを選ぶ。テンポ走やレースで推進力を発揮。
例:EvoRide Speed、MAGIC SPEEDシリーズ - ウォーキング兼用で履きたい人
→ 衝撃吸収が高く、安定した歩行をサポートするタイプが◎。
例:GT-2000 13、GEL-NIMBUS 27など
人気モデル① GEL-NIMBUS 27(ゲルニンバス)
「柔らかく包み込まれるような履き心地」で人気のGEL-NIMBUSシリーズ。最新モデル「GEL-NIMBUS 27」は、アシックスが誇るクッション素材「FF BLAST PLUS ECO」を採用し、軽量化と高反発を両立しています。
長距離のジョグやLSD(ロングスローディスタンス)にぴったり。足への衝撃をやわらげながら、自然な体重移動をサポートしてくれます。初心者から上級者まで「疲れにくいラン」を求める人におすすめです。
人気モデル② NOVABLAST 5(ノヴァブラスト)
クッションと反発のバランスが絶妙なNOVABLASTシリーズ。5代目となるNOVABLAST 5は、これまでよりも安定性を向上させつつ、軽やかなバウンド感を実現。走るたびに「弾むような感覚」がクセになります。
デイリートレーニング用として人気が高く、「厚底シューズを履きたいけど、柔らかすぎるのは苦手」という人にも最適。走りながら自然にリズムが取れるので、モチベーション維持にもつながります。
人気モデル③ GEL-KAYANO 32(ゲルカヤノ)
アシックスの“安定性モデル”を代表するGEL-KAYANO。最新の第32世代では、4D GUIDANCE SYSTEMを搭載し、ランニング中のフォームを立体的にサポートします。足の倒れ込み(オーバープロネーション)を防ぎ、膝や足首の負担を軽減。
特に「長時間走ると足が内側に倒れやすい」という人や、「フルマラソン完走を目指したい」ランナーにぴったり。柔らかすぎず、安定感とホールド感が高いのが特徴です。
人気モデル④ GT-2000 13(ジーティー2000)
初心者にも人気の定番モデル。GT-2000は、安定性と軽快さのバランスが絶妙で、「最初の一足」に選ばれることも多いシューズです。13代目では軽量化が進み、より自然な走り心地にアップデートされました。
ウォーキングや通勤ランにも使いやすく、「日常の延長で走る」人にもおすすめ。GEL-KAYANO 32ほどの補正機能はないものの、ナチュラルなサポートを求める人にフィットします。
人気モデル⑤ EvoRide Speed(エボライドスピード)
軽量で反発力が高く、テンポ走やスピード練習に最適。つま先が自然に持ち上がった「GUIDESOLE(ガイドソール)」構造により、前への推進力が生まれます。レース志向のランナーや、フォーム改善を目指す中上級者に支持されています。
「厚底すぎず、軽く速く走りたい」人におすすめで、GEL-NIMBUS 27などの重厚なモデルとは対照的。1kmのタイムを意識した走りを楽しみたい人にはぴったりの一足です。
ミッドソール素材とテクノロジーの進化
アシックスは年々、素材開発にも力を入れています。特に注目なのが「FF BLAST」シリーズ。従来のクッション素材より軽く、反発力も高い。これにより、厚底でも沈み込みすぎず、弾むような走りが可能になりました。
さらに、安定性モデルに搭載される「GUIDANCE LINE」「3D GUIDANCE SYSTEM」「4D GUIDANCE SYSTEM」などの設計が、足の動きを自然に導き、フォームの乱れを防いでくれます。これはランニングによるケガの予防にもつながる重要な要素です。
シューズを選ぶ前に確認しておきたいこと
- 足のサイズと形を知る
ランニングシューズは普段履きより0.5〜1cm大きめを選ぶのが一般的。ただし、幅や甲の高さも要チェック。 - 走る目的を明確にする
レース・練習・通勤ランなど、使用シーンを決めてから選ぶと失敗しにくい。 - 試し履きをする
かかとが浮かないか、指先にゆとりがあるかを確認。片足立ちでバランスを取ってみるのもおすすめ。 - ソールの“返り”を感じる
足を自然に前へ押し出す感覚があるか。反発が強すぎる・弱すぎる場合は合っていない可能性も。
最新トレンド:厚底×反発のハイブリッドが主流に
ここ数年のアシックスでは、厚底ながら反発も感じられるモデルが主流になっています。NOVABLAST 5やMETASPEEDなどがその代表格。特にマラソンブームの影響もあり、厚底モデルの需要は急上昇中です。
ただし、厚底シューズはフォームや筋力によって合う合わないがあるため、初心者はクッション系から始めて徐々に慣らすのが安全です。
長く履くためのメンテナンスと買い替え目安
ランニングシューズは消耗品です。一般的には500〜800km走るとクッションがヘタってくるといわれています。走行距離を記録しておき、ソールの減りや踵のつぶれを感じたら買い替えのサイン。
使用後は風通しの良い場所で乾かし、直射日光や乾燥機は避けること。湿気がこもると素材の劣化が早まります。インソールを外して乾かすだけでも長持ちします。
まとめ:アシックスランニングシューズで理想の一足を見つけよう
アシックスのランニングシューズは、初心者から上級者まで対応できる豊富なモデル展開が魅力です。
GEL-NIMBUS 27やNOVABLAST 5で快適なジョグを楽しむもよし、GEL-KAYANO 32で安定したフルマラソンに挑戦するもよし。目的に合った一足を選ぶことで、走る楽しさが何倍にも広がります。
まずは自分の走り方や足の特徴を知り、最適なシューズを選ぶことから始めましょう。
アシックスランニングシューズは、あなたの新しい一歩を支えてくれる頼もしいパートナーになるはずです。


