ランニングシューズの中でも、ここ最近注目を集めているのが「アシックス ハイパースピード4」。
軽量で扱いやすく、しかも反発力がしっかり感じられると評判のモデルです。
この記事では、そんなハイパースピード4の特徴や履き心地、前モデルとの違い、どんなランナーにおすすめなのかを徹底レビューしていきます。
アシックス ハイパースピードシリーズとは?
まずは、ハイパースピードシリーズ全体の位置づけから。
このシリーズは「スピードを追求しつつ、誰でも履きやすい軽量ランニングシューズ」というコンセプトで開発されています。
上位のカーボンプレート搭載モデルのような“尖った性能”はありませんが、日常のトレーニングやスピード練習、通勤ランなど幅広いシーンで使いやすいのが魅力です。
特に学生ランナーや市民ランナーの間で「軽い・安い・走りやすい」の三拍子がそろったモデルとして人気が定着しています。
今回の第4世代「ハイパースピード4」は、そのバランスの良さをさらに磨き上げた進化版といえるでしょう。
軽量性がもたらす“足運びの軽さ”
ハイパースピード4の大きな特徴は、なんといっても圧倒的な軽さです。
実測で25.5cmサイズが約189g(ワイドタイプ)という軽量仕様。
この数値は、同じアシックスの人気モデル「マジックスピード4」(約215g)や「ノヴァブラスト4」(約238g)よりも軽く、履いた瞬間から足取りが軽く感じられます。
この軽さによって、足の回転がスムーズになり、長時間走っても疲れにくいというメリットがあります。
特に部活動や毎日ジョグをする人にとっては、この「脚の負担軽減効果」が大きなポイントです。
また、軽いのにペラペラな感じはなく、程よいソール厚がしっかりクッションを感じさせてくれるのも安心。
長時間のランニングやビルドアップ走にも対応できる万能さが、このモデルの真骨頂です。
FLYTEFOAMによるクッション性と反発力の進化
ハイパースピード4のミッドソールには、アシックス独自の軽量クッション素材「FLYTEFOAM(フライトフォーム)」が採用されています。
これが軽さと反発力の両立を支えている秘密。
従来モデル(ハイパースピード3)ではやや薄底で硬めの履き心地が特徴でしたが、4では素材配合が見直され、クッション性と反発性が向上しています。
実際に走ってみると、着地時の衝撃をやわらげつつ、蹴り出し時に「前へ進む力」が自然に生まれる感覚があります。
地面との一体感を感じながらも、脚への負担を減らす絶妙なバランス。
“軽さの中に反発を感じたい”というランナーにはぴったりの設計です。
通気性とフィット感を両立したアッパーデザイン
走行中の快適性を左右するのがアッパー(甲部分)の作り。
ハイパースピード4では、大胆に孔を開けた通気性抜群のメッシュ素材を採用しています。
暑い季節のランでも蒸れにくく、シューズ内の熱がこもりにくいのが特徴です。
さらに、シューレースホルダーが追加され、紐のずれやシュータンの横ズレを防ぐ工夫も施されています。
このおかげで、足をしっかりホールドしながらも締め付けすぎない、快適なフィット感を実現。
走っている最中に「靴がズレる」「締まりが甘い」といったストレスがないのは嬉しいポイントです。
通気性・軽量性・ホールド性の3拍子が見事にそろっています。
デザインとルックスにもスピード感
ハイパースピード4は、見た目のデザインも刷新されています。
ミッドソールの形状がより流線的になり、サイドから見てもスピードを感じさせるシルエット。
カラーバリエーションも明るく爽やかな配色が多く、街履きとしても違和感のないデザインです。
ランニングシューズというとどうしても実用的な見た目になりがちですが、このモデルはファッション性も高く、日常のウォーキングや通勤ランでも活躍できます。
「見た目も走りも軽やかに」という方にはぴったりの一足です。
実際に走ってみた感想
レビューサイトやランナーの声を総合すると、ハイパースピード4の走行感は非常にバランスが取れています。
- 軽くて脚がよく回る
- クッション性が上がって長距離でも疲れにくい
- 前への推進力が自然で走っていて楽しい
- フィット感がよく、シューズ内で足がぶれない
特に印象的なのは、「毎日のジョグにも使えるし、スピード練習にも対応できる万能さ」です。
これまでのシリーズが“薄底レーシング寄り”だったのに対し、4では日常の練習用途にも十分対応できる柔らかさと安定感が加わりました。
一方で、「以前の硬め・薄底が好きだった」というランナーにとっては、少し柔らかすぎると感じるかもしれません。
この点は、好みが分かれるポイントです。
ハイパースピード4が向いている人・向かない人
向いている人
- 毎日のジョギングやトレーニングを快適にしたい人
- 軽量シューズでスピード練習をしたい人
- 初めて本格的なランニングシューズを買う初心者ランナー
- 部活動で長時間走る学生や市民ランナー
- 1万円以内でコスパの良いシューズを探している人
向かない人
- 接地感を強く感じたい「薄底派」ランナー
- 短距離スプリントやレース専用の反発を求める人
- カーボンプレート搭載モデルの強い推進力を求める人
このように、ハイパースピード4は“スピード系トレーニングや日常ランに最適”な立ち位置。
極端な性能ではなく、あらゆるランナーが扱いやすい設計になっています。
他モデルとの比較で見る立ち位置
アシックスの他モデルと比べると、ハイパースピード4のポジションがよく分かります。
- 「マジックスピード4」:カーボン入りでレース志向。推進力重視。
- 「ノヴァブラスト4」:クッション重視の厚底モデル。ジョグ・リカバリー向き。
- 「ハイパースピード4」:軽量・反発・安定性のバランスが良い万能型。
つまり、ハイパースピード4は“軽さと使いやすさの中間点”。
レース用の尖った性能はないものの、日常ランにおいては抜群のバランスを発揮します。
価格も手頃なので、練習用のサブシューズとして持っておく価値は十分あります。
価格とコストパフォーマンスの魅力
実売価格はおおよそ8,000〜10,000円前後。
この価格でこの性能は、正直かなりお得です。
クッション性・反発力・軽量性・耐久性のバランスを考えれば、練習用にもデイリー用にも最適な“コスパ最強クラス”といえます。
長距離練習用のサブシューズとして使うのも良し、普段のジョグ専用としても良し。
1足で複数の用途をこなせる点は、コスト面でも大きなメリットです。
総合レビュー:軽さと反発の黄金バランス
総評として、アシックス ハイパースピード4は「軽量性」「反発力」「履き心地」「価格」のすべてがバランス良く整ったランニングシューズです。
- 軽さを求める人にはもちろん、
- 柔らかい着地と自然な反発を感じたい人にも、
- 毎日の練習を快適にしたい人にも、
幅広い層におすすめできます。
これまでのハイパースピードシリーズを履いていた人も、初めてアシックスを試す人も満足できる完成度。
「軽量性と反発力が進化した最新モデル」というフレーズは、まさにこのシューズを象徴する言葉です。
ランニングをもっと快適に、もっと楽しくしたい方は、ぜひハイパースピード4を試してみてください。
アシックスハイパースピード4レビューのまとめ
ハイパースピード4は、軽量で反発力があり、日常使いからスピード練習までこなせる万能シューズ。
ランニング初心者から中級者まで、幅広い層にとって“ちょうどいい一足”です。
軽快に走り出したい朝、疲れを残したくないロングジョグ、気分転換のスピード練習――どんな場面でも頼れる相棒になるでしょう。
次のランニングを変える1足として、「アシックス ハイパースピード4」は間違いなく有力な選択肢です。


