舗装路とはまったく違う魅力がある「トレイルランニング」。山道や林道を駆け抜け、自然と一体になるような感覚は一度味わうと忘れられません。そんなトレイルランの世界で重要なのが、専用の「トレイルランニングシューズ」。今回は、信頼性の高いアシックスのラインナップから、悪路でも快適に走れるおすすめモデルを紹介します。
トレイルランニングにアシックスが選ばれる理由
アシックスといえば、日本を代表するスポーツブランド。ロードランニングシューズの印象が強いですが、実はトレイルランでも高い評価を得ています。その理由は、舗装されていない道でも安定して走れるよう設計された“専用構造”にあります。
トレイルでは、滑りやすい岩場やぬかるみ、木の根など、足元の状況が刻々と変化します。アシックスのトレイルモデルは、そうした地形に対応するための「グリップ力」「安定性」「衝撃吸収性」をバランスよく備えているのが特徴です。ソールには深めの凹凸（ラグパターン）があり、泥抜けの良さや滑りにくさを確保。さらに、岩や石の突き上げを防ぐロックプレートが足裏をしっかり保護します。
悪路でも快適に走れる機能の秘密
トレイルシューズは見た目こそランニングシューズに似ていますが、中身はまったくの別物です。アシックスのトレイルラインには、悪路走行を支えるテクノロジーが凝縮されています。
まず注目したいのは、独自の「ASICSGRIP」アウトソール。これはアシックスが開発したオフロード専用のゴム素材で、濡れた岩やぬかるみでも滑りにくい高い摩擦力を発揮します。また、泥や小石が詰まりにくいラグパターンが採用され、長時間の走行でもグリップ力を保ちやすいのが魅力です。
次に、ミッドソール素材。アシックスが誇るクッション素材「FF BLAST PLUS」などが使われ、衝撃吸収と反発性のバランスを実現。長時間のトレイルでも足への負担を軽減し、安定した姿勢をキープできます。
さらに、一部モデルには「GORE-TEX」などの防水・透湿素材が搭載され、雨や雪、ぬかるみの中でも快適な履き心地を維持。濡れにくく、蒸れにくいのがうれしいポイントです。
トレイルシューズを選ぶときのポイント
「どのモデルを選べばいいか分からない」という方のために、トレイルシューズ選びの基本を押さえておきましょう。
- 走る環境を考える
山道や岩場などの本格トレイルを走るなら、グリップ力と安定性を重視。整備された林道やダートコース中心なら、軽量で反発性の高いモデルが向いています。 - クッション性と安定性のバランス
着地時の衝撃が大きくなるトレイルでは、クッション性が重要。ただし柔らかすぎると不安定になるため、適度な剛性を持つモデルを選ぶと安心です。 - 防水性と通気性の両立
雨天や湿地帯を走る場合、防水素材を備えたモデルが便利です。ただし乾いた路面ではやや重く感じることもあるため、使用環境に合わせて選びましょう。 - サイズ感・フィット感
トレイルは長時間の走行になるため、足がむくみやすくなります。普段のランニングシューズより、やや余裕のあるサイズを選ぶと快適です。
おすすめモデル① GEL-Trabuco 13 ― 万能型トレイルの王道
アシックスのトレイルラインを代表する定番モデルが「GEL-Trabuco 13」。クッション性・安定性・耐久性のすべてをバランスよく備えた万能型です。ソールにはASICSGRIPを採用し、濡れた岩場でもしっかりと地面を捉えます。さらにロックプレートが足裏への突き上げを軽減し、長距離トレイルでも快適。
「舗装路も走るけど、週末は山道にも挑戦したい」というランナーにぴったりの一足。防水仕様の「GEL-Trabuco 13 GTX」なら、雨や雪の日の山道も安心です。
おすすめモデル② Trail Scout 2 ― 初心者向けの入門モデル
初めてトレイルランに挑戦する方におすすめなのが「Trail Scout 2」。価格が手頃で、ロードからトレイルへのステップアップに最適なモデルです。軽量で履きやすく、舗装路から林道、ちょっとした山道まで対応可能。アウトソールのラグパターンも深く、しっかりしたグリップ感があります。
「まずはトレイルを試してみたい」「登山とランの中間の使い方をしたい」という方にぴったりです。普段履きとしても違和感のないデザインも人気の理由です。
おすすめモデル③ Novablast 5 TR ― 軽快に走りたい派に
ロードランナーにも人気の高い「Novablast」シリーズ。そのトレイル仕様が「Novablast 5 TR」です。最大の特徴は、軽量で反発力のある走り心地。整備されたトレイルや公園内のダート道を軽快に走りたい人に向いています。
トレイル専用ソールを採用しつつも、クッション性はロードモデル譲り。スピードを出しながらも地面の感触をつかみやすく、アップダウンの多いコースで威力を発揮します。舗装路とトレイルを両方走る人にとって、最も使い勝手の良い1足です。
おすすめモデル④ GT-2000 14 TR ― 安定性重視のロングラン向け
「GT-2000 14 TR」は、安定性とクッション性を両立したトレイル用モデル。足の内側をしっかり支える構造になっており、長距離トレイルやロードからの移行が多いランナーに適しています。軽い登山やロングハイクでも安心して使える耐久性があり、足首の安定感も抜群。
「舗装路の感覚に近い安定感が欲しい」「長時間走っても疲れにくい靴がいい」という方には、このGTシリーズが理想的です。
トレイルシューズを選ぶときの注意点
トレイルシューズには向き不向きがあり、万能な一足というのは存在しません。使用環境や走り方に合わせて選ぶのがポイントです。
まず、軽量で反発性の高いモデルはスピードを出すのに適していますが、ぬかるみや岩場では滑りやすくなる場合があります。一方で、安定性重視のモデルは安心感がある反面、やや重く感じることもあります。自分がどんなコースを走るのか、どんなシーンで使うのかを明確にしておくと、後悔のない選択ができます。
また、トレイルではシューズの汚れや劣化が早く進みやすいので、使用後のケアも大切。泥や砂を洗い流し、風通しの良い場所でしっかり乾燥させることで、靴の寿命を延ばせます。
トレイルランニングを始める人が増えている理由
ここ数年、トレイルランニングの人気は急上昇しています。その背景には、自然の中でリフレッシュしながら運動できる「気軽なアウトドア体験」への関心の高まりがあります。都会から少し足を伸ばせば、里山や林道、低山のトレイルがたくさんあり、日帰りでも十分に楽しめる環境が増えました。
また、アシックスをはじめとするブランドが「初心者でも履きやすいトレイルシューズ」を次々と発表したことで、ハードルが一気に下がったのも理由の一つ。最近はデザイン性の高いモデルも増え、街でもそのまま履ける“アウトドアスニーカー感覚”で選ぶ人も多くなっています。
まとめ：アシックスのトレイルランニングシューズで自然を駆け抜けよう
アシックスのトレイルランニングシューズは、悪路やぬかるみでも快適に走れるよう設計された信頼のシリーズです。GEL-Trabuco 13のような万能型から、Trail Scout 2の入門モデル、軽快なNovablast 5 TR、安定性重視のGT-2000 14 TRまで、用途に応じた幅広い選択肢があります。
トレイルランは、ロードとは違う「自然との対話」を楽しめるスポーツ。お気に入りの一足を見つけて、木々の間を抜ける風や土の感触を感じながら、自分だけの走りを見つけてください。
アシックスのトレイルランニングシューズなら、どんな悪路でもきっと心地よい一歩が踏み出せるはずです。
