山を走る爽快感、自然の中を駆け抜ける解放感――トレイルランニングは、ランナーに新しい世界を見せてくれます。そんなトレイルランナーたちから高い信頼を得ているのが「アシックス（ASICS）」のトレランシューズ。日本人の足型に合ったフィット感と、安定性・グリップ力の高さで、初めて山を走る人からベテランランナーまで幅広く支持されています。ここでは、アシックスのトレイルランニングシューズを徹底的に紹介していきます。
トレランシューズ選びで大切なこと
トレイルランニングでは、舗装路とはまったく違う環境を走ります。砂利道や岩場、木の根、泥道――不整地での安定性や耐久性が求められるため、普通のランニングシューズとは性能が異なります。
アシックスのトレランシューズは、次のポイントを意識して設計されています。
- クッション性と衝撃吸収性
山道では一歩一歩の着地衝撃が大きくなります。アシックス独自の「GEL」や「FLYTEFOAM」「FF BLAST」などのミッドソール技術が、長距離でも足への負担を軽減してくれます。 - グリップ力と安定性
雨でぬかるんだ路面や、傾斜のある登山道でも滑りにくい「ASICSGRIP」ソールを採用。地面をしっかりと捉えてくれるので、安心して足を運べます。 - 防水性・防湿性
山の天候は変わりやすく、急な雨やぬかるみにも対応できる防水素材「GORE-TEX」搭載モデルが充実しています。 - 軽量性とフィット感
不整地では軽さと安定のバランスが重要。アシックスは日本人の足型に基づいたラスト（木型）を採用しており、フィット感の高さも魅力です。
初心者におすすめのモデル：軽さと扱いやすさで選ぶ
GEL-SONOMA TR62
アシックスのトレラン入門モデルとして人気。軽量ながらも適度なクッション性と安定性を両立しており、初めてトレイルを走る人でも安心して履けます。トレイルだけでなく軽いハイキングや街中でも違和感がないデザインです。
GT-2000 14 Trail
ロードランニングとトレイルの両方を楽しみたい人にぴったり。通常のGT-2000シリーズにトレイル仕様のソールを搭載し、舗装路から砂利道まで柔軟に対応します。クッション性が高く、長時間走っても疲れにくい設計です。
Novablast 5 TR
ロード寄りの軽快さを保ちながら、トレイル対応のグリップをプラス。山道だけでなく街ランとの組み合わせにも向いており、初心者が自然と街を行き来するような使い方に最適です。
中級者におすすめのモデル：安定感と耐久性のバランス
GEL-Trabuco 13
アシックスのトレランシリーズを代表するモデル。適度なクッション性と高い安定性、そして抜群のグリップ力を誇ります。ミッドソールには「FF BLAST PLUS ECO」を採用し、衝撃吸収性と反発力を両立。トレイルでもスムーズな足運びが可能です。
GEL-Trabuco 13 GTX
GORE-TEXを搭載した防水仕様。雨や雪、ぬかるんだ路面でも足を濡らさず快適に走れます。特に冬場や標高の高いエリアでのトレイルランにおすすめ。防水ながら通気性も確保されており、蒸れにくいのもポイントです。
GEL-Trabuco 12
前モデルながら、耐久性と安定性の高さで根強い人気を誇ります。トレイルランだけでなく、登山やハイキングにも対応できる万能タイプ。グリップがしっかりしているため、足場の悪い岩場でも安心です。
上級者におすすめのモデル：本格トレイル仕様の高性能タイプ
METAFUJI TRAIL
アシックスが送り出す本格派トレイルモデル。長距離や高低差の大きい山岳コースを想定して設計されており、クッション性・推進力・安定性のすべてが高水準。軽さと剛性のバランスも見事で、上級トレイルランナーからの支持が厚いモデルです。
GEL-Trabuco Max 2
国内では一部店舗限定ですが、長距離トレイルランナーに人気の厚底モデル。最大級のクッション性を誇り、長時間のランでも脚への負担を最小限に抑えます。ウルトラトレイルにも対応する仕様で、まさに“走るための防具”といえる一足です。
防水モデルの選び方とメリット
防水タイプのトレランシューズは、雨や雪、ぬかるみを走るときに頼もしい存在。アシックスでは主にGORE-TEXを搭載したモデルがラインナップされています。
たとえば「GEL-Trabuco 13 GTX」や「GEL-SONOMA 8 GTX」は、防水性と通気性を両立し、天候を問わず快適なランをサポートします。
ただし、防水モデルは若干重くなる傾向があるため、乾いたトレイルを中心に走る場合は、軽量な非防水モデルを選ぶとバランスが取れます。
トレイルランニングを快適に楽しむためのポイント
- 靴下も専用タイプを選ぶ
厚手で吸湿速乾性のあるソックスが必須。シューズの性能を最大限に活かせます。 - サイズ選びは慎重に
トレイルでは下り坂でつま先が当たりやすくなるため、普段のランニングシューズより0.5cmほど大きめを選ぶ人もいます。 - 防水モデルの使い分け
夏の晴天時には通気性重視、冬や雨季には防水重視と、シーズンごとに履き分けるのが理想です。 - グリップを過信しすぎない
ASICSGRIPは優秀ですが、滑りやすい岩や木の根では慎重さも必要。フォームを意識して安全第一で走りましょう。
アシックスのトレランシューズが選ばれる理由
アシックスの最大の魅力は、やはり日本人の足に合う設計。幅広で甲が高い人にもフィットしやすく、長時間履いても疲れにくい。加えて、安定性を重視した構造が多く、初心者でも安心して山道を走れます。
また、近年では「街×山」の垣根を超えたデザイン性にも注力しており、日常履きとしても違和感のないモデルが増えています。アスリートだけでなく、自然を楽しむ一般ランナーにも優しいブランドです。
どのモデルを選ぶべき？用途別おすすめまとめ
- トレラン初心者・ハイキング中心
→ GEL-SONOMA TR62 - 雨天・防水重視
→ GEL-Trabuco 13 GTX／GEL-SONOMA 8 GTX - ロード兼用・日常使いもしたい
→ GT-2000 14 Trail／Novablast 5 TR - 本格トレイル・上級者向け
→ METAFUJI TRAIL／GEL-Trabuco Max 2
アシックス トレランシューズで自然と走る楽しさを
舗装路では味わえない解放感、山の静寂の中で聞こえる自分の呼吸。トレイルランニングは、走ることそのものの原点を思い出させてくれます。
アシックスのトレランシューズは、その第一歩を踏み出す人に寄り添い、経験を積んだランナーにはさらなる挑戦を支えてくれる存在です。
初心者も上級者も、自分に合った一足を選べば、自然と一体になるような感覚を味わえるはずです。次の週末は、アシックスのトレランシューズで山へ出かけてみませんか？
