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アシックス ターサーシリーズ徹底比較!ランナー必見の最新モデルとサイズ感を解説

「最近、ランニングシューズは厚底ばかり…」
そう感じている人にこそ知ってほしいのが、アシックスの伝統シリーズ「ターサー(TARTHER)」です。
スピードを追うランナーのために誕生し、今もなお薄底×軽量×反発性を追求し続ける――まさに“走る”ことの本質を体現する一足。
今回は、このターサーシリーズの魅力と現行モデルの違い、さらにサイズ感まで徹底的に解説します。


ターサーシリーズとは?歴史とコンセプトを知る

アシックスの「ターサーシリーズ」は、1980年代初頭に誕生したレーシングシューズの名門ラインです。
厚底が主流になる前の時代、ランナーが求めていたのは「地面を蹴る感覚」。
その哲学を今に伝えているのがターサーです。

ターサーの最大の特徴は、薄底構造によるダイレクトな接地感
ミッドソールのクッションを必要最低限に抑え、地面の反発をそのまま脚に返す設計。
「自分の脚で走る」「路面を掴むように蹴る」――そんな感覚を大切にしたいランナーに愛されてきました。

現行モデルでは素材や構造が進化しつつも、この“スピードを生むための軽さと反発”という軸は一切ブレていません。


TARTHER RP 3|鋭い蹴り出しでスピードを狙う

まず紹介したいのが「TARTHER RP 3」。
シリーズの中でもっともスピード志向の強いモデルです。

片足わずか約200gという軽量設計。
足を地面に置く瞬間から次の一歩へ移るテンポが非常に速く、まさにスパイクのような反応性を感じられます。
前足部には「デュオソール(DUOSOLE)」という独自構造を採用し、地面をしっかり捉えて蹴り出す感覚をサポート。

短距離〜ハーフマラソンまでのスピード練習やインターバル走に最適です。
一方で、薄底ゆえにクッション性は控えめ。長時間のジョグやフルマラソンでは脚への負担を感じやすいかもしれません。
「地面の反発を利用して自分で進む」タイプのランナーに向いています。


TARTHER EDGE 2|薄底でも安定。マラソン対応のバランス型

次に紹介するのは「TARTHER EDGE 2」。
こちらは、ターサーシリーズの中でも比較的クッション性を確保した“万能型”です。

軽さと安定性を両立し、フルマラソンにも使えるポテンシャルを持ちます。
薄底の反発感を保ちながらも、脚への衝撃をほどよく吸収してくれるため、長距離練習やペース走にも使いやすい設計。

ターサーRPが「切れ味鋭い短距離タイプ」だとすれば、EDGEは「距離を踏める中距離〜マラソン対応タイプ」。
「薄底が好きだけど、硬すぎるのはちょっと…」というランナーには、このモデルがベストです。


TARTHER JAPAN|伝統を継ぐクラシックモデル

TARTHER JAPAN」は、80年代のオリジナルを現代の素材で再構築した復刻モデル。
合成スエード×ナイロンのレトロなデザインが特徴で、街履きとしても人気があります。

ソールにはターサー伝統の「デュオソール」を搭載。
グリップ力と軽量性を両立し、ロードでもトラックでも“地面を掴んで走る”感覚を再現しています。
スピード練習だけでなく、日常のトレーニングにも使えるバランス型の一足。

ただし、クッション性はあくまで薄底仕様。
厚底に慣れた人には硬く感じるかもしれません。
ファッションと実用性を両立したいランナーにおすすめです。


ターサーの履き心地とサイズ感

ターサーシリーズは、履いた瞬間から足にフィットする“タイトめ”なラストが特徴です。
そのため、足幅が広めの人は「ワイドモデル」を選ぶと快適。
もし標準モデルを選ぶ場合は、普段より0.5cm大きめを試す人も多いです。

走行中の感覚としては、足と靴が一体化するようなダイレクトな接地感。
クッションでごまかさず、足の動きそのものを活かすタイプのシューズなので、脚力があるランナーほど違いを感じられます。

軽さゆえに足の回転が速く、テンポ良く走れるのも特徴。
ただし、脚力が十分でない初心者や、長距離をゆったり走る人にとっては負担が大きく感じられる場合があります。


ターサーシリーズが選ばれる理由

厚底シューズ全盛の時代に、なぜ今ターサーが注目されているのでしょうか。
その理由は明確です。

ひとつは「走る感覚を取り戻せること」。
厚底は推進力を助けてくれますが、その分“自分で蹴る感覚”が薄れがち。
ターサーは、地面を直接感じながら脚を使うトレーニングに最適です。

もうひとつは「スピードの精度」。
薄底ならではの軽さと反応性が、短距離やペース走で高い再現性を生みます。
自分の走力やフォームを磨きたい中〜上級者にとって、これほど純粋な道具はありません。

そして何より、ターサーにはアシックスが培ってきた“日本人ランナー向けの設計思想”が息づいています。
狭い路面や細かなピッチ走法など、日本の環境に合わせた設計がされている点も、他ブランドにはない強みです。


どんなランナーにおすすめ?

ターサーシリーズが特にフィットするのは、次のようなタイプです。

  • スピード練習やレースに本気で取り組む中級〜上級ランナー
  • 接地感や蹴り出しを重視し、自分の脚で走る感覚を求める人
  • 厚底の柔らかさよりも、地面の反発をダイレクトに感じたい人
  • 5km〜ハーフマラソンの自己ベスト更新を狙う人

一方で、初心者ランナーや膝・腰の負担を減らしたい人は、よりクッション性のあるモデルを選ぶのが安心です。
ターサーは「攻めのシューズ」。脚を育てたい人には最高のパートナーですが、万人向けではありません。


モデル別の使い分けポイント

ターサーシリーズは、目的に応じて使い分けるのが理想です。

  • RP 3:短距離・スピード練習・インターバル走向け
  • EDGE 2:ハーフ〜フルマラソン・ペース走・ロング走対応
  • JAPAN:レトロデザインと軽快な走りを両立した汎用型

このように、同じ“ターサー”でもキャラクターは微妙に異なります。
シーンや距離によって選び分ければ、トレーニングの幅がぐっと広がります。


ターサーを履くときの注意点

薄底シューズを履きこなすには、いくつか意識すべきポイントがあります。

  1. フォームを意識する
     着地位置がずれると衝撃を直接受けやすいので、正しい姿勢とミッドフット着地を心がけましょう。
  2. 距離をいきなり伸ばさない
     初めて薄底を履く場合、短い距離から慣らすのが鉄則です。最初は5km前後から。
  3. 脚の筋力を鍛える
     薄底は脚の筋肉をダイレクトに使うため、ふくらはぎやハムストリングの強化が重要です。
  4. 他のシューズと併用する
     ジョグやLSDは厚底、スピード練習はターサー、といった使い分けでケガのリスクを減らせます。

これらを意識するだけで、ターサーのポテンシャルを最大限に引き出せます。


アシックス ターサーシリーズ徹底比較!ランナー必見の最新モデルとサイズ感を解説

薄底の軽さ、地面を掴む感覚、脚力を活かす設計――。
アシックスのターサーシリーズは、時代が変わっても“速く走る”という本能に応える存在です。

スピードを磨きたいランナーには「RP 3」、
距離と安定性を両立したい人には「EDGE 2」、
レトロなデザインと軽快さを楽しみたい人には「JAPAN」。

どのモデルも、ランナーが自分の脚で走る喜びを思い出させてくれる一足です。

厚底が主流の今こそ、ターサーを選ぶことは一種の挑戦。
自分の足で地面を蹴る楽しさを取り戻したいなら、ぜひ一度試してみてください。
きっと「走るって、こういうことだったんだ」と感じられるはずです。

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