スケートボードシューズといえば、バンズやナイキSBが真っ先に思い浮かぶ人が多いですよね。でも、実はここ数年でじわじわ人気を高めているのが「アシックス」のスケートボードシューズです。
“走る靴”の印象が強いアシックスが、なぜスケートボードの世界に進出したのか。そして、その魅力とは一体何なのか。この記事では、スケーターにもストリートファッション好きにもおすすめしたい「アシックスのスケシュー」を徹底的に紹介します。
アシックスがスケートボードに挑む理由
アシックスは1949年創業の日本発スポーツブランド。長年にわたってランニングやバスケットボールなど多くの競技シューズを開発してきました。
その技術力をスケートボードシューズに応用したのが、「ASICS SKATEBOARDING」ラインです。アシックスのスポーツ工学研究所が、実際のスケーターの動作を解析して設計した本格派仕様。単なるファッションスニーカーではなく、機能面でもしっかり“滑れる”よう作られています。
アシックスの狙いは、ただスケート市場に参入することではありません。「スケートもできて、街でも履ける」靴を作ること。つまり、アクティブなライフスタイルを楽しむ現代のユーザーにぴったりのハイブリッドスニーカーを目指しています。
スケート仕様に込められた技術
アシックスのスケートボードシューズには、他ブランドとは一線を画す技術が詰まっています。以下のポイントを押さえておくと、その完成度の高さがよく分かります。
- 屈曲性とボードフィールの両立
ソールの側面に溝を設けることで、スケートボードの板を感じやすくしながらも、自然な足の動きをサポートします。トリック時の安定感が格段に向上。 - スエードアッパーの耐久性
つま先やヒール部分は、摩耗しやすいスケート特有の動きに対応するため三重ステッチ構造。壊れにくく、長く使えるのが特徴です。 - GELテクノロジーによる衝撃吸収
ランニングシューズで培われた衝撃吸収技術「GEL」をかかと部分に搭載。着地時の衝撃を和らげ、足への負担を軽減します。 - 快適なフィット感
シュータン（ベロ）を厚めにし、内部でずれにくい構造に。動きやすさとフィット感のバランスが取れています。
これらの要素が組み合わさり、アシックスのスケートボードシューズは「滑りやすく、壊れにくく、履き心地が良い」という三拍子が揃ったモデルに仕上がっています。
人気モデル① JAPAN PRO MT
アシックスのスケートラインを象徴するモデルが「JAPAN PRO MT」。
1981年に登場したバスケットシューズ「FABRE JAPAN S」をベースに、スケート用に再設計されたモデルです。
スエードアッパーの質感が高級感を漂わせ、クラシックなシルエットながら現代的な機能を持ち合わせています。つま先と踵の補強、ベロの厚み、インソールの安定設計など、スケートボードに必要な耐久性と安定性をしっかり確保。
特に、内外の硬度を変えたインソール構造が特徴的で、足の重心を安定させ、トリック時のバランスを取りやすくしています。
さらに、デザイン面でも非常に優秀。どこか懐かしさを感じさせるフォルムで、ストリートスタイルにも自然に溶け込みます。スケートをしない人でも「履きやすいファッションスニーカー」として選ばれることが多いのも納得です。
人気モデル② GEL-SPLYTE
よりモダンなルックスと快適性を求める人におすすめなのが「GEL-SPLYTE」。
スケート時の衝撃を吸収するGELクッションと、しなやかに曲がるソール構造を融合させたモデルです。
見た目はミニマルでクリーン。トリック中の安定感はもちろん、普段履きでも違和感のないスマートな印象に仕上がっています。
スケートカルチャーとストリートファッションの両方に馴染むデザインなので、「ガチスケーター」から「街履き派」まで幅広く支持されています。
軽やかな履き心地と適度なホールド感のバランスが絶妙で、初めてスケートシューズを選ぶ人にも向いています。
アシックススケートシューズが評価される理由
スケートボードシューズ市場には老舗ブランドが数多く存在します。その中でアシックスが注目を集めているのは、以下のような理由があるからです。
- 技術的な裏付けがある
ランニングやテニスなど多くのスポーツで培ったシューズ開発技術が基盤にあります。機能性を言葉だけでなく科学的に証明できるブランドです。 - 耐久性への信頼感
摩耗に強い素材や縫製技術を取り入れており、壊れにくく長持ち。スケシューを頻繁に買い替えたくない人にとってコスパが高い選択肢です。 - デザインの汎用性
スケート用でありながら、タウンユースにも映える洗練されたデザイン。黒・白・ネイビーなど落ち着いたカラー展開で、服を選ばないのも魅力。 - 日本ブランドならではの丁寧な作り
アシックスは品質管理に厳しく、細部の作り込みが丁寧。履いた瞬間から安定感を感じるユーザーも多いです。
こうした特徴が重なり、スケートをする人だけでなく、ストリートファッションを楽しむ層にも支持を広げています。
スケートブランドとの違いと注意点
アシックスのスケシューは、バンズやナイキSBのように長年スケートカルチャーとともに歩んできたブランドとは少し立ち位置が異なります。
アシックスは「機能性を重視したスポーツブランド」であり、カルチャーよりも“科学的な設計”が出発点。そのため、「軽さや板感（ボードフィール）を最優先したい」上級スケーターには、やや厚みのあるソールや重量を重く感じることもあるかもしれません。
また、国内では一部店舗やオンラインストア限定での販売が多く、サイズやカラーによっては品薄になる傾向もあります。気に入ったカラーがある場合は、早めのチェックがおすすめです。
スケートも街も、この一足で完結
アシックスのスケートボードシューズは、「機能性 × デザイン性 × 耐久性」を高いレベルで両立しています。
スケートパークでのトリック練習にも、街での普段履きにもフィットする万能シューズ。滑りやすくて壊れにくく、何より履き心地が良い。そんな“ちょうどいい”スニーカーを探している人にこそ、試してほしいシリーズです。
特に「JAPAN PRO MT」はクラシック好きに、「GEL-SPLYTE」はスタイリッシュな現代派におすすめ。どちらもアシックスらしい品質の高さと、日本ブランドらしい誠実な作りが感じられます。
アシックスのスケートボードシューズ特集のまとめ
スケートボードを楽しむ人にとって、靴は「命」と言っても過言ではありません。滑りやすさ、安定感、耐久性、そして見た目。そのすべてを求めるなら、アシックスのスケートボードシューズは有力な選択肢です。
長年のスポーツシューズ開発で培われた技術が、スケートボードの世界でもしっかり活かされている。
しかも、デザインはスタイリッシュで街でも映える。
“滑るための靴”としても、“履く楽しみのある靴”としても完成度が高い一足です。
これからスケートを始める人も、新しいブランドを試したいスケーターも、アシックスのスケートボードシューズをぜひチェックしてみてください。
