アシックスの靴って「小さめ」ってよく聞くけれど、実際のところどうなんだろう?
スニーカーもランニングシューズも安全靴も展開しているアシックスだけに、モデルごとにサイズ感が違うという声も多いですよね。
この記事では、そんな疑問を解消するために、用途別のサイズ感の違いや選び方のコツをわかりやすく解説します。
アシックスのサイズ感は「やや小さめ・幅細め」が基本
まず全体的な傾向として、アシックスの靴は他ブランドに比べて「タイトめ」に感じる人が多いです。
特にスニーカーやランニングシューズは、足をしっかりホールドする設計がされており、幅や甲がやや狭く作られています。
このため、普段26.0cmを履いている人が「アシックスでは26.5cmのほうがちょうどいい」と感じることもよくあります。
足幅が広い人、甲高な人は、0.5cm〜1.0cmアップで選ぶと快適に履けるケースが多いです。
理由は明確で、アシックスはスポーツ時の安定性やパフォーマンスを重視しており、足が靴の中で動かないように設計されているため。
つまり「少しきつめ=安定感がある」という思想が根底にあります。
サイズ選びの基本:足長と足囲を正確に測ること
アシックスの靴選びで失敗しない第一歩は、「自分の足を正確に測ること」です。
足の長さ(足長)と幅(足囲)を測ると、自分に合うサイズと“ウィズ”が明確になります。
測り方のポイント
- かかとから最も長い指先までの長さを測る(=足長)
- 親指の付け根と小指の付け根を一周させてメジャーで測る(=足囲)
- 左右で差がある場合は大きい方を基準にする
アシックス公式では、裸足で測ることを推奨しています。靴下を履くと足囲が約5mm増えるためです。
この数値をもとに、アシックス公式サイトのサイズ表(cm・US・UK対応)やウィズ表(Narrow/Standard/Wide/Extra Wide)を確認すると、自分に合った靴が見つけやすくなります。
スニーカーのサイズ感:普段履きでもタイト寄り
アシックスのライフスタイルスニーカー(例:GEL-LYTE、JAPAN Sなど)は、見た目はカジュアルでも構造はしっかりしています。
内部構造がスポーツシューズに近いため、他社スニーカーよりも少しタイトめに感じることが多いです。
実際の口コミ傾向
- 普段26.5cmの人が「27.0cmにしたらぴったりだった」
- 幅が狭い人は「いつものサイズでOK」
- 甲高・幅広の人は「0.5〜1.0cmアップが快適」
また、履き始めは少し硬く感じても、履くうちに素材がなじんでくるという声もあります。
スニーカーでも“ホールド感を大切にした設計”というアシックスらしさがしっかり反映されています。
ランニングシューズのサイズ感:実寸より+1.0cmが目安
ランニング用のアシックスシューズ(例:GEL-KAYANO、METASPEED、NOVABLASTなど)は、走行中の足の動きを計算したサイズ設計がされています。
着地時の衝撃や蹴り出しの際に足が前方へ移動するため、実寸ジャストではつま先が当たってしまうことがあるのです。
そのため、アシックス公式でも「足長+約1.0cm」アップを目安とすることを推奨しています。
理由とメリット
- 走行時の足の膨張やズレを吸収できる
- 爪の圧迫や靴擦れを防げる
- 長時間のランニングでも疲れにくい
ただし、モデルによって「幅広タイプ(WIDE/EXTRA WIDE)」の設定があるため、足の形に合わせて調整するとより快適です。
安全靴のサイズ感:ややゆとりのある設計
アシックスの安全靴(ウィンジョブシリーズなど)は、スニーカーやランニングシューズとは構造が異なります。
つま先保護のために「先芯(鉄や樹脂製)」が入っており、全体的に硬くしっかりした作りです。
その分、内部空間が広めに設計されているモデルも多く、スニーカーに比べて「やや大きめ」と感じる人も。
実際には普段履いているサイズ、もしくは+0.5cm程度でちょうどいいケースが多いです。
注意点
- つま先に保護構造があるため、指先が当たると痛くなりやすい
- 長靴タイプやハイカットモデルは、くるぶし周りのフィット感も確認
- 中敷きの交換でフィット感を調整できる
安全靴は作業時間が長いため、「多少余裕があるサイズ」のほうが快適です。
ウィズ(足囲)展開と選び方のコツ
アシックスの大きな特徴のひとつが、ウィズ展開(足囲タイプ)の豊富さです。
同じサイズでも、足幅によって4種類の幅タイプが用意されています。
- Narrow(ナロー)=細め
- Standard(スタンダード)=一般的
- Wide(ワイド)=やや広め
- Extra Wide(エキストラワイド)=かなり広め
自分の足囲を測定して、これに近いタイプを選ぶと失敗しにくくなります。
たとえば、甲高で横幅が広い人は「Wide」や「Extra Wide」が安心です。
逆に、足幅が細い人がWideを選ぶと、靴の中で足が動いて安定性を失うことがあります。
単に“長さ”ではなく、“幅”のフィット感を重視するのがポイントです。
他ブランドとの比較でわかるアシックスの特徴
同じ26.5cmでも、NikeやNew Balanceの靴を履いている人がアシックスに履き替えると、「少しきつく感じる」と言うことがよくあります。
これは、アシックスがより足を包み込む設計をしているためです。
その反面、履き心地が安定しており、走行時や長時間歩行時に足がブレにくいという利点もあります。
「フィット感重視の人」には非常に相性が良いブランドです。
ただし「ゆったり履きたい」「幅が広め」という人は、ワイドモデルやサイズアップを検討するほうが快適に感じるでしょう。
サイズ選びで失敗しないための実践ポイント
- 足の実寸を測る
足長と足囲を正確に測り、数値に基づいてサイズを選ぶ。 - 用途を明確にする
ランニングなら実寸+1.0cm、スニーカーなら+0.5cm、安全靴は同サイズまたは+0.5cmが目安。 - 足幅に合うウィズを選ぶ
スタンダード・ワイド・エキストラワイドの違いを理解する。 - レビューを参考にする
モデルごとにラスト(靴型)が異なるため、口コミや公式説明をチェック。 - 可能なら試着をする
ネット購入時も返品対応があるショップを選ぶと安心。
これらを押さえるだけで、サイズの失敗をかなり防げます。
アシックスのサイズ感まとめ:自分の足を知ることが一番の近道
アシックスのサイズ感を一言で表すなら、「やや小さめ・細め」。
ただしこれは、安定性とフィット感を追求した結果であり、決して欠点ではありません。
足を包み込むホールド感、走る・歩く時の安定感は、他ブランドにはない魅力です。
スニーカー、ランニング、安全靴のいずれでも、まずは「足長」「足囲」を測り、自分に合うウィズとサイズを選ぶことが大切。
サイズ選びに迷ったら、0.5cm〜1.0cmアップを目安に調整してみましょう。
自分の足にぴったりフィットしたアシックスを履けば、その快適さに驚くはずです。
これが、アシックスのサイズ感を徹底比較した結論です。
次に靴を選ぶときは、ぜひこの記事を思い出して、自分の足に最適な一足を見つけてください。


