オニツカタイガーを代表するスニーカーといえば「メキシコ66」。その中でも“SD”というモデルを見かけて気になっている人も多いはずです。
見た目は似ているのに、価格も少し違うし、履き心地も何やら違うらしい……。では実際、どんな差があるのか？この記事では、メキシコ66とメキシコ66 SDの違いを、素材・履き心地・機能性などあらゆる角度から解説します。
メキシコ66とは？オニツカタイガーの原点的モデル
「メキシコ66」は、オニツカタイガーの中でも最も歴史のあるモデルのひとつ。
1966年に登場し、1968年のメキシコオリンピックで使用されたトレーニングシューズがルーツになっています。サイドに入ったストライプデザインはこのモデルから始まり、現在のオニツカタイガーを象徴するアイコンになりました。
細身のシルエットと軽やかな履き心地が特徴で、スニーカーというより「上品なレザーシューズ」に近い印象。カジュアルにも、きれいめなコーデにも自然に馴染む万能選手です。
メキシコ66 SDとは？快適さを高めたアップデート版
「メキシコ66 SD」は、オリジナルモデルをベースに、履き心地と耐久性を現代的に改良したアップデート版です。
SDという名前には、“Super Deluxe”あるいは“Special Design”の意味が込められているといわれています。つまり、クラシックなデザインを保ちながら、履き心地や機能を強化した“高級仕様”モデルという位置づけです。
デザインはほぼ同じでも、実際に履いてみると足の疲れ方やフィット感に明確な差があります。長時間歩く人や、快適さを重視したい人にはこのSDが特に人気です。
ソールの違い：薄いクラシックか、厚めの安定感か
まず最も大きな違いが「ソール構造」です。
通常のメキシコ66はオリジナルを再現した薄めのソール。地面をダイレクトに感じるような軽快さがあり、スニーカー本来の“素足感覚”を楽しめます。
一方で、長時間歩くと足裏が少し疲れやすいという声もあります。
対してメキシコ66 SDは、ソールが厚くクッション性が格段に向上しています。アウトソールにはグリップ性を高めた立体パターン、ミッドソールには衝撃吸収素材を採用。
さらに、内部のインソールにはオーソライトのカップインタイプを搭載しており、歩行中の衝撃を和らげるだけでなく、通気性にも優れています。
実際に履くと「地面の硬さを感じにくい」「長時間でも疲れにくい」という違いがはっきり体感できるはずです。
アッパー素材と仕立て：質感と耐久性の差
アッパー素材も、両モデルで異なります。
メキシコ66は柔らかい天然レザーやスエードなどを使い、足馴染みが良く軽いのが特徴。履き込むほどに味が出て、クラシックな雰囲気を楽しめます。
ただし、レザーが柔らかい分、シワや型崩れが出やすく、定期的な手入れが必要です。
メキシコ66 SDでは、より厚みとコシのある上質なレザーを採用。縫製や補強パーツも強化され、長く履いても型崩れしにくい構造になっています。
耐久性を重視するならSDが有利。手に取った瞬間、革の密度や質感の違いに気づくでしょう。
履き心地とフィット感の違い
履き心地の印象は明確に異なります。
メキシコ66は「軽くてスリム、足にピタッと吸い付く」ような感覚。一方でクッションは少なめで、長距離歩行にはあまり向きません。
細身のパンツやモード寄りのファッションに合わせたい人にはぴったりです。
メキシコ66 SDは「柔らかく包み込まれるような履き心地」。インソールが厚いため足全体が安定し、かかとや土踏まずへの負担が軽減されます。
サイズ感としては、通常版よりも若干タイトな作りと感じる人も多いので、甲高・幅広の方は試着をおすすめします。
デザインの印象：クラシックとモダンの差
見た目はよく似ていますが、細部を見ると違いがあります。
メキシコ66はスリムでシャープ。ヴィンテージ感のある薄いソールが、全体を軽快に見せてくれます。クラシックなコーディネートとの相性が抜群です。
一方、メキシコ66 SDはややボリュームがあり、全体的に落ち着いた印象。ソールが厚いため、足元に安定感と上質さが加わります。
オフィスカジュアルやミニマルなスタイルにも合わせやすく、“大人のスニーカー”という雰囲気が強くなっています。
価格とコストパフォーマンス
価格も両モデルで差があります。
通常のメキシコ66は約14,000円前後、メキシコ66 SDはおおよそ18,000〜19,000円前後で販売されています。
単純な値段差だけ見るとSDは少し高価ですが、素材の質、インソール構造、耐久性を考えると妥当な価格設定です。
頻繁に履くならSDのほうが長持ちしやすく、結果的にコスパは高いと感じる人が多いようです。
逆に、軽さやデザインを重視して短時間の外出で使うなら、通常のメキシコ66でも十分満足できます。
メキシコ66とメキシコ66 SD、どちらを選ぶべき？
どちらを選ぶかは、あなたの使い方次第です。
- 軽くてレトロな雰囲気を楽しみたい
- ファッション性重視で、短時間の外出や街歩きが中心
→ そんな人には「メキシコ66」がおすすめ。 - 長時間歩いても疲れにくい靴が欲しい
- 通勤や旅行、立ち仕事などで快適さを優先したい
→ そんな人には「メキシコ66 SD」が最適です。
どちらもオニツカタイガーらしい上品なデザインで、Tシャツにもジャケットにも合う万能さがあります。
選ぶポイントは「軽さ」か「快適性」か、どちらを優先するかに尽きます。
メンテナンスと長く履くコツ
どちらのモデルもレザーを使用しているため、定期的なケアが大切です。
防水スプレーをかけて汚れを防ぎ、クリームで保湿をすれば、長くきれいな状態を保てます。
特にメキシコ66 SDは革の質が高いため、手入れ次第でツヤや風合いが増し、経年変化を楽しめる一足になります。
また、インソールの通気性が良いとはいえ、汗をかいた日は軽く風通しをして乾かしておくと衛生的です。
シューキーパーを使えば、型崩れも防げます。
実際の口コミで見る評価の傾向
SNSやレビューサイトを覗くと、両モデルとも高評価が目立ちます。
このように、どちらが優れているというよりも、目的によって評価が分かれる傾向です。
ファッション性を求めるならメキシコ66、快適性を求めるならメキシコ66 SD。
どちらを選んでも外れることはないでしょう。
まとめ：オニツカタイガーのメキシコ66 SDと通常モデルの違いを知って、自分に合う一足を
オニツカタイガーのメキシコ66とメキシコ66 SDは、同じシリーズでも履き心地や用途に明確な違いがあります。
クラシックな軽さを楽しみたいなら「メキシコ66」。快適性と安定感を求めるなら「メキシコ66 SD」。
どちらもブランドの歴史と美意識が詰まった名作であり、使うシーンに合わせて選べば、長く愛用できる一足になるはずです。
足元からスタイルを完成させたいなら、まずはこの2モデルを履き比べてみてください。
あなたのライフスタイルにしっくりくる“相棒”がきっと見つかります。
